2022年6月29日 (水)

告知

しばらくブログをお休みしていたら、病気でもしているのかと案じて、海を越えてドイツからメールまで頂いてしまいました。

身体はピンピンとしており(笑)、先月行った健康診断でも「要再検査」はひとつの項目もありません。

お休みしていた理由はそろそろブログを閉鎖しようかと思ったからです。過去にもこのような思いに囚われ、しばしブログをお休みした事がありますが、今回は結構閉鎖への気持ちが強いので、数日のうちに拙ブログを閉鎖するかもしれません。

お休みしている間に「気が変わったら」と思っていたのですが、今回は気が変わらなかったようです。(笑)

実はお休みしている途中、他所(エキサイトブログ)で実験的にブログを開始してみました。ただし、新規に記事を書いたわけではなく、拙ブログの記事をそのまま転用しただけであります。

しかし、私が利用しているniftyで使われているコマンド(HTML)がエキサイトブログのコマンドとに少々違いがあり、niftyの記事をそのまま転用すると段落等に違いが生じ、見栄えが少し変わってしまう事を知りました。

なので、少しエキサイトブログのコマンドを勉強しましたので、今は自分の思うような構成で記事をアップロード出来ています。ちなみに開設したばかりのエキサイトブログはこちらです。↓

音楽&写真の気ままなBlog」というタイトルです。

ですが、こちらは実験的に開設してみただけなので、niftyを閉鎖したらこちらも閉鎖してしまうかもしれません。

プライベートでは予期しない仕事依頼が来てしまい、この二週間で休みを取れたのは僅か一日という状況です。そんな事もあり、ブログ閉鎖に前向き(笑)になっております。

ひと先ず、拙ブログをご覧になられていらっしゃる方々にご報告まで。

2022年6月 7日 (火)

モーツァルトのピアノ協奏曲(6)

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モーツァルト
ピアノ協奏曲第15番 変ロ長調 K.450
交響曲第36番 ハ長調 K.425「リンツ」

レナード・バーンスタイン(ピアノと指揮)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1966年3月、ウィーン

独DECCA 6.41658

この演奏もいったい何回聴いているか自分でも分かりません。ピアノ協奏曲はバーンスタインの弾き振りです。バーンスタインがニューヨーク・フィルの音楽監督を辞任したのが1969年ですから、その少し前、ヨーロッパに渡った時に英DECCAの録音チームによってマーラーの「大地の歌」と共に録音された音源です。

英DECCAはバーターとして米CBSのためにオペラの二作品、「ファルスタッフ」と「薔薇の騎士」を録音している事は音楽ファンには良く知られている事ですね。バーンスタインはニューヨーク・フィルの音楽監督を辞してから、いよいよ自身の音楽活動はウィーンを中心にヨーロッパで大活躍する事となりました。

この二曲、最初はキングレコードの国内盤で繰り返し聴いていました。後年、ジャケットと盤、いずれも新品同様のような独DECCA盤に巡り合い、安価だった事もあり入手しております。なので、国内盤は手放しました。

演奏については多分、ウィーン・フィルの自発性に任せてバーンスタインはピアノを弾いていたのではないかと想像します。とても落ち着いたテンポで進んで行き、ニューヨーク・フィル時代のバーンスタインとは思えないほどの音楽になっておりますので。

交響曲も私的ベストスリーに選ぶほどの名演です。今日はピアノ協奏曲の記事なので詳しくは触れませんが、このレコードを取り出すと必ず両面聴いてしまいます。

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モーツァルト
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K.382
ロンド イ長調 K.511
ピアノと管弦楽のためのロンド イ長調 K.386

マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)

テオドール・グシュルバウアー 指揮
リスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団

録音 : 1973年

仏ERATO STU 70819

モーツァルトのピアノ協奏曲、ピリスの演奏も私には欠かせません。独グラモフォンと契約してからのアバドとの演奏も円熟味を感じる素晴らしい演奏ですが、仏ERATOでの若き日の演奏もなかなか良いです。

仏ERATOの全録音を集めたCD BOXを以前ご紹介しておりますが、レコードを持っていない演奏についてはCD(リッピング済み)で楽しんでいます。ですが、仏ERATOのレコードジャケットは見開きの豪華な作りで、レコードの盤質も良いのでとても愛着が湧きます。

第21番の第二楽章はスウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」で使われた事からすっかり有名になりましたが、モーツァルトらしい美しい楽章です。ピリスのピアノも楽想にしっかり寄り添い、とても印象的な楽章になっています。

モーツァルトのピアノ協奏曲、本当に良い曲ばかりです。

2022年6月 6日 (月)

カメラもインフレ現象?

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富士フイルム X-H2S 346,500円(量販店価格)

先日、富士フイルムさんから発表された新製品、X-H2Sです。
私は価格を見てビックリ!(◎_◎;)

フルサイズセンサー搭載カメラも真っ青!・・・という感じですね。デジタルカメラ黎明期、一番のコスト高はセンサーと言われておりました。しかし、近年はセンサーサイズに比例しなくなっているのがカメラ本体価格。

今はセンサーサイズよりカメラのメカの方に、よりコストが掛かるのでしょうか?
何となくですが、AFの機能が上がるに連れてカメラの価格が上昇しているような気さえしております。

富士フイルムさんのカメラ、最初の頃は正直AFに関してはイマイチでした。動きものなんて滅相もない、まして動画なんて・・・というような感じでしたけど、最近はかなり性能がアップしています。今回発表されたX-H2Sも動きものや動画が重視されているようですし。

しかしそれにしても34万円は自分の感覚からすると「高過ぎる・・・」と、思ってしまいます。APS-Cセンサーのカメラに20万円以上は出せないという思いを持っていますので。

自分の感覚がおかしいのでしょうか?

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OMシステム 0M-1 272,800円(量販店価格)

そしてこちらも結構な価格で発売されました。ですが市場の人気はあるようで。

マイクロフォーサーズにこれまた20万円以上は自分の感覚からすると出せないですね。オリンパスさんがカメラのコンシューマー事業から撤退し、新会社に譲渡されたわけですが、取り敢えずOMシステム社は好発進のようで何よりです。

本音を言えばマイクロフォーサーズのセンサーサイズを考慮するとコンパクトな、スナップに最適なカメラが自分好みなんですが・・・。

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キヤノン EOS R7 197,780円(量販店価格)

X-H2SとOM-1の価格に比べるとこちらのEOS R7がお安く感じてしまいます。カメラに関心のない方からすれば20万円近いお値段に「高・・・!」と、お思いになるでしょうけど。

キヤノン製のAPS-Cは富士やニコンに提供しているソニー製APS-Cセンサーよりほんの少し小さい事はカメラファンならどなたもご存じの事。RFマウントのAPS-Cカメラが出るならセンサーサイズを他社と揃えるかな、と思ったのですが、さすがキヤノンさんですね、我が道を行くという感じで今まで通りでした。

一眼レフAPS-CのEOS 7DとEOS 7D Mrk II は私も使いましたけど、高感度耐性はメーカーが喧伝してたほど良くはなかったです。R7のセンサーは3,000万画素超えですからどうなんでしょう?

キヤノンRFマウントはカメラが買えてもレンズがEFマウントを遥かに上回る高価格ですから、万年ビンボーの私には手が出ません。

しかし、コロナの影響があるのかどうか分かりませんけど、カメラもレンズもインフレ現象が止まらないような気がします。

※ 製品写真は各webサイトよりお借りしました。

2022年6月 4日 (土)

CDリッピング

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iPadでのファイル再生アプリ

上は私の「オーディオ専用NAS」のフォルダ(アーティスト別)の一部です。ABC順に表示されますので、当然アーティストの頭文字順に並ぶ事になります。

SACDはリッピング出来ない仕様なので仕方ありませんが、CDに関しては基本、私はリッピングしてから聴いていますのでCDプレーヤーで聴く事はほとんどありません。ディスクをプレーヤーにセットして聴くのはSACDだけです。

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こちらは「楽壇の帝王」と呼ばれた指揮者、カラヤンのフォルダを開いた画面です。

楽曲(作曲家)もアルファベット順なので、Aから並んでいます。独グラモフォン、英EMI、英DECCAに録音したすべての音源を纏めたCD BOXを発売毎に購入していましたので、数百枚分のCDがリッピングされています。ただ、リッピングしても聴く事は無いだろうと思ったCDはリッピングしていません。

例えば独グラモフォンのブルックナー交響曲全集とか新ウィーン楽派の音楽、英EMIの古いモノラル録音などです。しかし、ブルックナーはリッピングしておけば良かったと後悔しています。BOXは既に売却済み。

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こちらはカール・ベームのフォルダ。モーツァルトの交響曲全集は初期から中期の作品(第24番迄)は未だリッピングしていません。どうするかずっと思案中。(笑)

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バーンスタインのフォルダです。米CBSへ録音したすべての音源がLPレコードサイズのCD BOXで発売されまして、それらのCDすべてをリッピングしてあります。

前述したようにカラヤンのCDを一部リッピングせずに売却し後悔しましたので、バーンスタインのBOXはすべてリッピングしておきました。(^^;

バーンスタインはニューヨーク・フィル時代とヨーロッパに渡ってからの音楽は全然違いますね。

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こちらは現役のピアニストでもっとも敬愛しているマルタ・アルゲリッチです。独グラモフォンへ録音したすべての音源(CD)をリッピングしてあります。

先日、NHK-BS 4Kでルツェルン音楽祭(2020年)で演奏したベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番(指揮はブロムシュテット)を録画してから見ました(聴きました)が、素晴らしい演奏でした。

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現役ピアニストはアルゲリッチ、ヴァイオリニストの現役ではチョン・キョン・ファです。

この画面はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(英DECCA)を再生しています。この録音はチョン・キョン・ファが発売にNGを出したため、長く未発売だった事で有名。後年、英EMIに再録音しております。

少し前の事です。五嶋みどりさんの「バッハ/シャコンヌ」を聴いた時は「平和だなぁ・・・」という印象でした。ですが、チョン・キョン・ファさんのシャコンヌは鬼気迫ると言ったら良いでしょうか、もう圧倒的凄さに私はノックアウトを食らいました。

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ショルティのフォルダはこれだけ。「ニーベルングの指環」と「魔笛」は一応リッピングしてあります。英DECCAのアナログレコードの方が良いのですが、一部分を聴きたい時はリッピングしてあると便利です。

ただ、「魔笛」はESOTERIC盤SACDのCD層で再リッピングし直そうと思っています。ユニバーサルの「OLIGINALSシリーズ」の音は平均的に腰高の音作りで、イマイチ好みではないです。

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これはTOWER RECORDSさんから発売されたハイブリッドSACDのCD層をリッピングしております。TOWER RECORDSさん発売のSACDはすべて新規にオリジナルマスターテープからダイレクトにハイビットでデジタル化しておりますので、今はESOTERICのSACDより魅力を感じています。

もちろんSACD層をプレーヤーで聴いた方が音質的には上回るわけですが、オーディオ専用NASであれこれ聴いている時に、ふとアリアだけを聴きたくなる事があるのです。なので、ケンペの「ローエングリン」、ジュリーニの「フィガロの結婚」等々のTOWER RECORDS発売の名盤、その他ESOTERIC発売のSACDもCD層をリッピングしてあります。

CD棚から目的のディスクを抜き出し、そのプラスチックケースからCDを取り出してプレーヤーにセットし、それから音楽を聴くのも良いですが、リッピングするといろいろと便利さが増しますよ。

如何ですか、リッピングをされた事がないディスク愛好家の方々、一度試してみては?

2022年6月 1日 (水)

フィルム写真

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拙ブログ、久々・・・本当に久々のフィルム写真。

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それもモノクロフィルム。

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すっかり忘れていた懐かしさ。(^^;

被写体は自分が好きな、水のある風景。

2022年5月30日 (月)

ベートーヴェンのピアノ協奏曲(6)

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(スイス・プレス)

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番 ハ短調

フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

ホルスト・シュタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1970年6月、ゾフィエン・ザール(ウィーン)

日LONDON KIJC-9021

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(日本プレス)

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番 ト長調

フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

ホルスト・シュタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1971年4月、ゾフィエン・ザール(ウィーン)

日LONDON K38C-70021

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(日本プレス)

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」

フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

ホルスト・シュタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1970年6月、ゾフィエン・ザール(ウィーン)

日LONDON 360R-56007

ベートーヴェンのピアノ協奏曲、私がもっとも敬愛しているのはグルダのピアノにシュタインが指揮するウィーン・フィルがバックを務めた演奏です。以前、第4番と第5番は「スーパー・アナログ・ディスクの楽しみ」のコーナーでご紹介済みですが。

それこそグルダによるピアノ協奏曲全集はいったい何回聴いて来た事か。回数だけなら第3番、第4番、第5番の三曲が第1番、第2番に比べて多くなってしまいますが。有名曲三曲に比べますと聴く回数は少ないですが、第1番と第2番も演奏そのものは大変な名演です。

ちなみに普段聴いている音源は今日ご紹介しているキングレコードのスーパー・アナログ・ディスクによる第3番、第4番、第5番ですが、実はもう大分前にハイレゾ音源も購入済みでして、第1番、第2番はそのハイレゾ音源で聴いております。

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ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集

フリードリヒ・グルダ(ピアノ)

ホルスト・シュタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ハイレゾ音源(PCM 192kHz/24bit)

第4番、第5番は極め付きの名演と称して良いと思います。第4番の第一楽章冒頭、それまでの古典的協奏風ソナタ形式のお約束を破り、いきなりピアノソロによる第一主題提示が奏されるわけですが、グルダのピアノは優しく語りかけるように始まります。

オケが引き継いで第一主題、第二主題を奏でるウィーン・フィルの美しい弦の調べ、最高です。指揮者のホルスト・シュタイン、日本では二流扱いにされている指揮者ですが、このピアノ協奏曲全集の指揮ぶりは奇跡的と言ったら指揮者に失礼になりますが、それほど見事な演奏なのです。特に第4番は第二楽章のウィーン・フィル、そう・・・オケを引っ張るシュタインの解釈が絶妙です。

イッセルシュテットも素晴らしい演奏を同じウィーン・フィルで繰り広げておりますが、シュタインはその一歩上を行く演奏と言って差し支えないと思います。

第5番「皇帝」と副題が付けられている第一楽章冒頭、オケによるトゥッティの直後にピアノのカデンツァから始まりますが、私は初めてこの演奏を聴いた時に少なからず衝撃を受けたものです。グルダのピアノはゆったり、まるで大河の流れの如く奏されるのですが、まさに「皇帝」という名が相応しい演奏です。その後に続くシュタイン指揮ウィーン・フィルの演奏もこれまた大変素晴らしいもので、録音の良さも相まって堂々たる「皇帝」の演奏になっています。私は超絶的名演と思っております。

もちろん第3番も繰り返し聴いている名演奏ですから、もしベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を聴いてみたいのだけど、どの演奏が良いですか? と問われれば、私は迷う事なく今日ご紹介のグルダの全集をオススメ致します。

演奏、録音とも素晴らしいですから。

2022年5月29日 (日)

オーディオ評論家とは

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今日はオーディオひとり雑談です。

昨今の「オーディオ評論家」と肩書きの付いていらっしゃる方々、「評論家」と呼ばれる以上、オーディオ製品の「評論」を語って頂きたいのものです。しかし、そういう評論家・・・現在は皆無ですよね。

紙のオーディオ誌を購入しなくなって何年経ったのだろう?
身銭を切ってまで読みたくなるようなオーディオ誌が無いからですが。今は雑誌読み放題でサラッと見る程度です。昔は季刊誌「STEREO SOUND」なんて楽しみに購入していましたし、「STEREO」も発売日には本屋さんに行ってパラパラと捲り、ほぼ購入していました。

何故、そういったオーディオ誌を購入しなくなったか?
理由は簡単、お金を出してまで読みたくなる記事を書いている評論家がひとりもいないからです。現在はひとりの例外もなく、メーカー(或いは輸入代理店)に忖度したヨイショ記事しか書いてませんので読む価値がないのです。評論家というより、単なる製品紹介ライターに過ぎません。

やはり良いところと悪い・・・とまではいかなくとも、ある程度気になったところやここはどうなんだろう・・・というような部分はハッキリ書かなければ「評論」にならないのでは?

既にお亡くなりになられたSTEREO SOUND誌の評論家の方々、思い起こせば結構参考になる記事を書いていらした方がほとんどでした。比較的最近お亡くなりになった菅野沖彦氏は最後のオーディオ評論家と言えるかもしれません。

先日、図書館で読んだSTEREO SOUND誌 No.170(2009年春号)は「特集=厳選・充実のディスクプレーヤー」という特集で、当時発売されていたハイエンドCDプレーヤーを集めての試聴記事が複数の評論家によって掲載されています。

その中で、菅野沖彦氏が書かれた評価記事の一部をご紹介してみます。左からメーカー名、機種名、定価の順になります。

◯ マークレビンソン No.512 2,100,000円(税抜)

「ドヴォルザーク」の交響曲でも、美しいがやや冷たい質感と雰囲気を感じる。したがって、トゥッティは少しうるささを感じてしまう。「ビッグバンド」でのロージーの声はクールでいいが、冒頭のピアノの ff の音色はやや安っぽく崩れる。

◯ EMM Labs CDSA SE 1,800,000(税抜)

残念なことは、音には直接無関係だが、曲の頭出しが迅速かつ的確にできないなど・・・・ハンドリングには問題があるのが惜しい。音はよいが商品としての洗練度と完成度が、もう一つ不足するということである。

如何でしょうか?

オーディオ機器の価格を一気に超高価格へと先陣を切ったメーカー、米マークレビンソン製の210万円もするCDプレーヤーの試聴記事でピアノの音に対して「安っぽく崩れる」と書いておりますが、現在の評論家は誰ひとりこんな事は書きません。いや、書ける人はいません。

EMMラボ社製、180万円のプレーヤーに対しては「ハンドリングに問題がある」、「商品としての洗練度と完成度が、もう一つ不足する」とも書いております。

また、別の号ではヨーロッパの某メーカー製SACDプレーヤー(200万円超)の記事で同氏は「製品の造りが価格に見合っていない」と、ハッキリ記述しております。

その号ではSTEREO SOUND誌のもうひとりの重鎮、柳沢功力氏がスイスのゴールドムンド社製SACDプレーヤー(200万円超)の試聴記事で大絶賛の記事を書いておりますが、そのSACDプレーヤーの中身は日本のパイオニアが5万円ほどで国内販売していたもので、ゴールドムンド社はそれ以前もパイオニア製2万円ほどのDVDプレーヤーを自社の筐体に入れ、100数十万円のDVDプレーヤーとして販売していました。

まぁ、例え2万円で日本国内で買える製品でも、スイスのハイエンドブランドのブランド名の付いた100数十万円の製品の方が満足感が大きい、という方々も沢山いらっしゃる事でしょう。ライカ社のカメラやレンズも中身は日本製でもライカブランドを好む人が多いのと一緒ですね。

で、今日の記事はオーディオ製品の価格の事ではなく、音の評価記事はもう少し正直に書いてもらいたいと、評論家の方々に申したいのです。

偶に評価記事を読んでみると、どの評論家も使う言葉が・・・、
「聴感上のS/Nが高く・・・」
「ノイズフロアが下がり・・・」
「音のコントラストが高く・・・」

とまぁ、ほとんどの評論家が必ずと言っても良いくらい、上記の言葉を使います。近年の評価記事での常套句になっていますね。

カメラ業界で昔、或るプロカメラマンがキヤノン製カメラのリポート記事を「正直に」書いたらキヤノンの逆鱗に触れ、同社の根回し(圧力)でそのプロカメラマンは業界から締め出されました。結果、仕事が貰えなくなって業界から去っておりますから、オーディオ評論家にもう少し正直に書け、なんて要望しても無理ですかね?(笑)

現在発売中の ↑ STEREO SOUND誌 No.222(2022年春号)で某海外メーカー製SACDプレーヤーの評価記事を小野寺弘滋氏が書いていらっしゃるのですが、記事の最後に小野寺氏はその製品を導入したと書かれております。

「音を聴いたら、そうせざるを得なかったからである」と結んでいます。

ちなみにそのSACDプレーヤーの価格は、550万円です。オーディオ評論家ってお金持ちなんですね。万年ビンボーの私からしたら羨望の眼差ししか向けられません。

ですが、私が例え億万長者だったとしても、私はその550万円のSACDプレーヤーを購入する事は絶対ないです。

以上、独断と偏見のオーディオひとり雑談でした。

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