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2007年4月21日 (土)

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集

Backhausもう三十数年前に亡くなったドイツの名ピアニスト、ウィルヘルム・バックハウスのベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集の CD BOX です。よくバッハの平均律クラヴィーア曲集を旧約聖書に例え、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを新約聖書と例える人がおりますが、なかなか上手い事を言うものだと思います。「鍵盤の獅子王」とニックネームを付けられた偉大なるピアニストで、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを論じられる時に必ずや引き合いに出される。同じドイツ出身でレパートリーがほぼ重なるピアニストにウィルヘルム・ケンプがおりますが、ケンプが滋味深い解釈で聴かせるベートーヴェンに対し、男性的な骨太のタッチでバックハウスは聴かせてくれる。バックハウスやケンプ亡き後、本場ドイツからは両者を上回るようなピアニストはなかなか出て来ず、マウリツィオ・ポリーニのようなイタリア出身のピアニストが人気を博すようになっているような現在のクラシック・ピアノ界の現状。ポリーニはもの凄いテクニックの持ち主ですが、どうも私の嗜好とは水と油で、今まで何枚もレコードや CD を購入して来ましたが、結局イマイチ琴線に触れる事が無く中古ショップに売却してしまう事に。必ずしも本場主義者ではないのですが、指揮者、ピアニストはどうもドイツ系以外とは相性が悪いようである。そう言えばカメラ、レンズもドイツ製が好みなんですが、音楽も一緒みたいです(笑)。ピアノ音楽ではベートーヴェンのピアノ・ソナタ集は避けて通れない偉大なる作品ですが、今までブレンデル、ギレリス、ポリーニ、アラウ・・・等々いろいろなピアニストで聴いて来ましたが、結局は自分の場合バックハウスに帰って来てしまうのです。カメラがライカに落ち着いてしまったのと良く似ていますね(笑)。

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コメント

数年前の記事にコメントさせていただきすみません。
Beethovenのピアノソナタは戦前のケンプが好きでSPを良く聴きました。なんで復刻しないのかな?と思います。ラッパ吹き込みの月光や電気録音初期のワルトシュタインが好きです。
バックハウスも戦前のSP時代のものが好きなのですが、戦後両者共にロマンティックな弾き方がなくなり、そぎ落とした感のある演奏になってきたのは年令だけではなく、大戦の影響などもありや?と勘ぐってしまったりします。
よろしかったらリンクさせていただけませんでしょうか?

横須賀与太郎さん、おはようございます。
バックハウスはモノラルの全集もありますが、まったく聴いたことはないのです。もっともステレオの全集のうち、ハンマークラヴィアはモノラルからのものですが。
SPレコードそのものは会社の大先輩の影響で自分でも往年の指揮者、ソリストを少しずつ購入していましたが、バックハウスもケンプもまだ一枚も購入していません。ピアニストも歳を経るごとに解釈は随分変わりますよね。ホロヴィッツもそうでしたが。
リンク、喜んで。こちらからもリンクさせて頂きます。

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