« 大判撮影 その三 | トップページ | ツァイス本 »

2007年11月 1日 (木)

今日のCD (3)

Kempe_2

ウィンナ・ワルツ・コンサート
ヨハン・シュトラウス2世
1)喜歌劇「こうもり」序曲
2)ワルツ「ウィーンの森の物語」
ヨーゼフ・シュトラウス
3)ワルツ「天体の音楽」
スッペ
4)喜歌劇「ウィーンの朝・昼・晩」序曲
レハール
5)ワルツ「金と銀」
ヨハン・シュトラウス2世
6)ポルカ「浮気心」

ルドルフ・ケンペ指揮 ドレスデン・シュターツカペレ
1972年12月28~30日、1973年1月5日 ドレスデン、ルカ教会での録音

日コロムピア COCO-70420

私はヨハン・シュトラウス・ファミリーのウィンナ・ワルツが大好きなのです。ウィリー・ボスコフスキー指揮、ウィーン・フィルによる「ウィンナ・ワルツ大全集」なる CD を持っているくらい好きなんです。ですから正月元旦、ウィーンから衛星生中継(日本では NHK で放送)されるウィーン・フィルによる「ニューイヤー・コンサート」は毎年楽しみにしている。一番楽しめたのはカルロス・クライバーの二回と、ヘルベルト・フォン・カラヤンが登場した年が最高に良かった。

さて、このドイツの重鎮ルドルフ・ケンペ(すでに故人)によるウィンナ・ワルツ・コンサートの CD は、かつてドイツ・オイロディスク・レーベルからレコードとして発売されていたものの CD 化である。曲はどれもポピュラーなものばかり。演奏自体はウィーン情緒豊かに・・・という趣は全然なく、早めのテンポであっさりとした解釈です。ウィンナ・ワルツ・ファンとしては取り立ててお薦めするようなワルツ集ではないのですが、ただ一曲だけ・・・、飛び切りの名演が聴けるので取り上げてみました。

その名演奏とは、レハールのワルツ「金と銀」である。この優雅でギャラントなワルツが実に素晴らしい演奏で、この一曲の為にこの CD を買う価値がある。先ず愛らしい序奏が流れて来ます。そして第一のワルツが 1分23秒から流れて来るのですが、このワルツのテンポ、ダイナミクスの取り方が何とも言えない解釈で、私は絶賛して惜しまない。第二ワルツは 2分34秒からで、第一ワルツとは反対にやや楽しげになる。3分3秒からの優雅な調べは最高級の絹の肌触りとでも言ったら良いでしょうか。その後、まるで豪華な舞踏会を思わせる音楽の展開になって行きます。

そして 5分21秒からの優雅と言う言葉がぴったりのワルツの展開には、いつも鳥肌が立つ感動を覚える。大袈裟に言わせて頂くと、まるでこの曲を指揮するためにケンペは生まれて来たのではないか、と思わせるほど、他の指揮者では聴く事が出来ない演奏を聴けるのである。

CD 7分00秒からの第一ワルツが再現してくる部分での間の取り方がこれまた大変上手く、第一ワルツが非常に印象深く聴き手に迫って来るのである。その後第二ワルツが短く再現された後コーダを迎え、ギャラントなこの曲は終る。作曲家、レハールは喜歌劇「メリー・ウィドウ」で有名ですが、このワルツ「金と銀」も傑作のひとつに挙げられると思う。私は CD-R に焼いてカーオーディオでもう何十回ともなく聴いている。およそ何度聴いても飽きない曲目、演奏というものは早々ないと思いますが、私にとってはそういう曲であり演奏である。ワルツ「金と銀」、是非お聴きになってみて下さい。

« 大判撮影 その三 | トップページ | ツァイス本 »

コメント

ケンペはバイロイトのライヴ盤を数点買っていますが、ウィンナワルツが出ているとは知りませんでした。ケンペとウィンナワルツ、どうも結び付きません。

okaさん、こんにちは。
おっしゃるとおり、ケンペとウィンナワルツはピンと来ないですよね。この CD は「金と銀」以外、取り立ててどうのこうの言う演奏ではないと思います。ケンペとワルツはあまり相性はいいとは言えないでしょうね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 大判撮影 その三 | トップページ | ツァイス本 »