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2007年11月 7日 (水)

管球アンプ

Kankyu_01

オーディオ界は管球アンプのブームが続いているようである。価格の方はピンきりですが、写真に例えればデジタル時代にフィルムに拘るようなものであろうか・・・。トランジスタアンプの音質に何ら不足のない時代に真空管に拘る人が増えているそうで・・・。

写真のアンプ、会社の先輩が「聴いてみませんか?」と私に貸し出してくれたものである。真空管のアンプキットを購入して作るのが趣味の方で、すでに三セットをお持ちだそうである。と言っても高級機を購入しているわけではなく、お小遣いの範囲で購入出来る割と安価な製品を購入しているわけで、左がプリアンプで右がパワーアンプ。パワーアンプは購入価格、二万五千円ですって!

Kankyu_02

大きさも左右僅か 20cm というコンパクトなパワーアンプです。正直言って、この二万五千円の真空管パワーアンプでどれだけ鳴らせるのか疑問を感じていましたが、予想以上の鳴りっぷりに驚きを禁じ得なかった。最初、鳴き合わせにアキュフェーズのプリメインアンプを使ってみましたが、さすがに低域に差が出てしまった。しかし低域の量感を別にすれば、かなりの音質でアキュフェーズに肉薄していた。

次にホームシアター用に使っているパイオニアの AV アンプとの鳴き合わせ。これはもう・・・、遜色ないほど真空管アンプは鳴っているのです。出力は 5W と聞いていたので音量はあまり上げられないだろうなぁ・・・と思っていたのですが、いやいやかなり音量は上げられます。しかしピアノ曲の CD を掛けた時、フォルティッシモの部分で少々クリッピングしてしまった。音量を少し絞ればそういった事も起きないので、中音量で静かに音楽を聴くには充分な音質を持った真空管アンプでした。

最近のオーディオ誌を見ると、百万円台の価格が当たり前になっているようですが、たかだか二万五千円の真空管パワーアンプでもこれだけ鳴らせるのを知ってしまうと、オーディオ製品の価格差は一体何なんだろう・・・と考え込んでしまう。

電源ケーブルだけで数十万円のモノが発売されている昨今、この真空管アンプの電源ケーブルなんてちょっとした家電製品並みに細い、極普通のモノ。今回使用したスピーカーケーブルも応急措置的に繋げただけのビニール線に近い安物でした。S/N 比も自分が考えてた以上に良いので、真空管を見直してしまった。う~ん・・・、欲しくなると困るなぁ・・・。(笑)

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コメント

オーディオは泥沼で、嵌ってしまうとこれが二度と抜け出せない恐怖の沼であります。
私は諦めて沼のなかで泳いでます^^;

スカルピアさん、こんにちは。
オーディオもカメラも泥沼に嵌ると抜け出すのは大変ですね。その点、私は浅瀬でちゃぷちゃぷやっているだけなので・・・。(笑)

 私の場合オーディオの方も、「節約のアンプ選び」なのですが、ハイブリッドタイプを購入しました。低音の部分は、トランジスターです。中高音は、真空管。
 アナログとデジタルの融合は、カメラ同様、アンプもです。

真空管アンプの自作は奥が深すぎて私には分かりませんが、私の師匠曰く、出力トランスが大きな鍵なのは確からしいですね。私のMC-30のトランスなど当時(およそ60年前?)とんでもない開発費用がかかった物らしいです。
AV用に使っているウエスギとの違いは音の立体感です。ウエスギも上品で良い音ですが、立体感は勝負にならないですよ。

pyosidaさん、こんばんは。
おお、ハイブリッドタイプをお使いですか。お互いのいい部分を使っているわけですね。

スカルピアさん、こんばんは。
出力トランスが大事らしい事は私も雑誌等で知識はありましたが、自分で作った事はありませんのでなかなかピンとは来ないです。
ウエスギも田村製のトランスを使っている事を売りにしていますが、クラシックファンがわりと使っているようですね。
真空管も拘ると奥が深いのでしょうねぇ・・・。

こんにちは。
この場合、真空管アンプは大昔のレンズを装着した大判写真機という感じじゃないですか。
ご存じの通り、大判写真機にもピンからキリまでありますが、古くてもちゃんとしたレンズならちゃんと写りますからね。こうなってしまうと、高価なカメラやレンズはいったい何なのかと思えてしまうでしょう。
光学的には欠陥があっても、その方が人間には優しいのでしょう。
音楽だって、完璧なものより、微妙にひずみがあるような、微妙にノイズがあるようま、しかも電源が入ってからしばらくしないと音が出ないような、そんなのが人間には優しいのかもしれませんね。

ビワさん、こんばんは。
CD が登場した当時、それまでのアナログ・ディスクのスクラッチ・ノイズがまったく聞こえない事に随分と不思議な感じを抱いたものです。大方のクラシックファンは大歓迎だったようですが・・・。
デジタル写真も登場当時は明らかにフィルムとは違う描写でしたが、最近はブラインドで見せられたら見分けが付かないくらいになって来ました。
写真もオーディオもあまり拘りなく、いいものはいい・・・として味わえば良いのではないかと・・・。

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