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2008年2月18日 (月)

次世代光ディスク戦争

昨日少し触れましたが、巷言われている次世代DVD戦争・・・私は敢えて光ディスク戦争と言わせて頂きますが、東芝さんが自社開発したHD-DVD方式から撤退・・・というニュースを早速NHKが昨日朝7時のニュースで一番に伝えていた。ところが東芝さんはNHKの報道に対し、「HD-DVDの政策を見直す、とは言ったが、撤退するとは言っていない」と急遽「撤退」を否定するような事を慌てて言ったらしい。

改めて言うまでもなく次世代光ディスク戦争とは東芝さんのHD-DVD方式と、ソニーさん、松下さん他のBlu-ray方式という、互換性のない二つの方式が覇を競っていたわけですね。世界的に普及している現行のDVDはSD画質(720x480)であり、次世代光ディスクはHD画質(1920x1080)、俗に言うハイビジョン対応の光ディスクで、2011年7月から完全に切り替えられる地上デジタル放送はハイビジョン放送(フルハイビジョンではない1440x1080)であり、現行のDVDでは画質的にそぐわないわけで、互換性のない二つのハイビジョン方式光ディスクが米大手映画産業を巻き込んで争っていたわけである。

東芝さんのHD-DVDは現行のDVDと技術的に共通している部分が多く、生産ラインもDVDのラインをそのまま使える為にコストの面でメリットがある事をアナウンスしていました。対するBlu-rayはディスクを読み取る(書き込む)レーザー光そのものがDVDとは違うので、まったく新しい光ディスク。映像を記録するメディアに二つの方式が覇を競う・・・、思い起こせばホームビデオでソニーさん開発のベータマックス(β)方式とビクターさんが開発したVHS方式による覇権争いが記憶に新しい。βとVHS、両方を使った人にとっては画質、機能、操作性、いずれの面でもβの方が上回っていた事は明白でした。しかし、ご存知のようにVHSが勝利しました。これはホームビデオが家電製品であるがために、全国の特約販売店総数(松下さんはVHS)の違いが勝負を決めたわけでした。

今回の争いはハード面で東芝さん一社のHD-DVDに対し、ソニーさん、松下さん、パイオニアさん、シャープさんと、ハード面では圧倒的に数で勝るBlu-rayが早々と勝利したわけですが、一番大きな要因となったのは米大手映画産業が圧倒的にBlu-rayを支持したからである。どんなメディアもソフトがなければ宝の持ち腐れ。私は映画が好きなので映像を記録再生出来るハードには直ぐ飛びついています。VHSもβも一般家庭に普及する遥か前に購入しましたし、パイオニアさんから絵の出るレコードとして発売されたレーザーディスクもいち早く購入しています。しかしこれらは今となってはレガシーメディアとなってしまっていると言っても過言ではないでしょう。

今回争っていたHD-DVDとBlu-rayのメディア容量は、片面一層で比較するとHD-DVDが15GB、Blu-rayが25GBと、この違いが実は勝敗に少なからず影響したのではないのかと思っています。例えばWOWOWなどのBSデジタル放送(1920x1080)をそれぞれ片面一層のディスクに録画するとHD-DVDでは約90〜100分(転送レートにもよる)、対するBlu-rayでは120〜140分となります。最近の映画は120〜140分くらいの長さが多いので、Blu-rayでは片面一層一枚に録画出来るのに対し、HD-DVDでは高価な片面二層のディスクを用いなければ映画一本が録画出来ない。この差は大きいですね。これはあくまでも録画機として両機を比較した場合の事であって、実際の勝敗はもっといろいろ複雑な事情が絡んでいる事は間違いないのですが・・・。

技術革新の早い映像メディア、今回のハイビジョン方式については私はBlu-rayを選び、一昨年暮れからすでに楽しんでいますが、ハイビジョン映像を見慣れてしまうとDVDのSD画質には後戻り出来ません。しかしNHKはすでに縦横現行ハイビジョンの4倍にあたる画素数の7680x4320によるスーパーハイビジョン方式を研究しており、未来のテレビ方式は更なる高画質へと向かうわけです。そして、その度にそれまでのメディアは陳腐化して行く。もっともこのスーパーハイビジョン方式が世に出るまではまだまだ時間が掛かるでしょうが、人間が考える工業製品はどこまで進化して行くのでしょうかねぇ・・・。

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コメント

ブルーかHDか、どっちがどうだかよーわかりませんが^^; 
当面、現行DVDで十分なので新しいフォーマットは要らんですね。ブルーなんとかだと、ええことがあるんですかね?

スカルピアさん、こんばんは。
そうですねぇ・・・、100万画素のデジタル写真と1000万画素のデジタル写真の違い・・・と比較したら良いでしょうか・・・。
現行のDVDと次世代光ディスクHD-DVD、Blu-rayとの違いは、簡単に言いますと画質の違いです。でも、私みたいに映画(映像)に興味がないと、あまり意味がないかもしれません。

こんにちは。
そうですね、次世代は主に映画用でしょうね。HD画像対応のテレビでBDなどの映画を見ると全然画質 や音質が違うそうです。地デジでもHD画像を送信していますが、ビットレートが低めなのでBDなどには負けるそうです。
それにしても、ちゃんと市場競争して決まってよかったですね。やろうと思えば業界間の談合で決められなくはなかったのでしょうが、正しいやり方とは思えませんから。購入者は、損したくないと思えば様子見すればいいわけで、欲しければ買えばいいわけです。最初からどちらかしか残らないのはわかっていたことですから。ま、店員はあまりそういうこと言わなかったかもしれませんが。
あと、マスメディアでは「次世代DVD」と呼んでいるのが気になりますね。BDはDVDではないですから。

ビワさんのおっしゃるとおり、Blu-rayはDVDとは別物です。なので私は「次世代光ディスク」と呼んだわけで、マスメディアの方って意外と知識不足のような気が致します。まぁ、私も人の事を言うほど知識があるわけではありませんが、公の放送等で発言する場合にはそれなりに勉強してから放送願いたいです。
いずれにしても方式はBlu-rayに統一と言いますか、一つの方式になった事は消費者としては有り難いです。

メディアのアンケートとかで、「選ぶのが面倒」といった意見も多かったようです。どちらがいいかは消費者が選択しなければいけないのに、メーカーで談合して決めてくれだなんて。もし、談合して片方に決めてしまうと、不正競争防止法か何かにひっかかるはずです。
なので、企業競争を経て片方に決まったということはとても良かったと思います。
ところでBDに統一となると、保護層が薄いので裸でメディアを取り扱う場合はDVDより慎重にしないといけませんね。HD DVDでは今まで通りでよかったのですが。

ビワさん、こんばんは。
一時は政府側の肝煎りで方式を統一する気配もあったようですが、東芝さんが蹴ったようで、そのまま競い合っていましたね。今日、正式に東芝さんはHD-DVDレコーダー、プレイヤーの生産を終了すると発表したようですね。
BDのメディア、おっしゃるように保護層が薄いので数年前に発売された初代パナソニック製、ソニー製、シャープ製ともメディアはカートリッジ内蔵タイプでした。技術革新でバージョン代わりの最近のメディアはその点で改良されているのではないかと勝手に推測しています。もともと私は何でも大切に扱う主義(カメラも)なので、結構大事に扱っております。ただ貧乏性なだけなんですが。(笑)

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