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2008年5月11日 (日)

感度分の16

「感度分の16」というのをご存知でしょうか? これは写真家 渡部さとるさんの著書「旅するカメラ」(現在三冊刊)に書かれてある、露出計を必要としない撮影方法なんです。以下に「感度分の16」の意味を「旅するカメラ2」から引用させて頂きます。

世界中、晴天なら太陽の光の量は一緒。晴れた日に写真を撮りたければ、絞りをf16まで絞って、シャッタースピードを「1/ISO感度」にセットすればいい。ISO400のフィルムなら400分の1秒、ISO100なら100分の1秒だ。400分の1秒(100分の1秒)の設定がなかったら500分の1秒(125分の1秒)に合わせる。シャッタースピードがちょっとだけ速くなって光を取り込める量が少なくなるから、絞りをほんの少し開けてあげる。具体的には500分の1秒(125分の1秒)で絞りはf11半(f11とf16の中間)となる。これが晴れた日の光の量だ。僕はこの法則を「感度分の16」と呼んでいる。

とまぁ、こういうふうに書かれてある。私はこの本を読むまでは露出計を内蔵していないカメラを使う場合、ISO100でf8、1/250秒を基準にして絞りとシャッターを調整していた。渡部さとるさんの解説で考えるとISO100でf8半、1/250秒になるので、ほぼ一緒ですね。まぁ、ベテランの方なら大体このくらいの線でご自分の露出感をお持ちだと思います。

さて、渡部さんは更に続けて日陰や薄曇りの日には2段分シャッタースピードを落とし、夕暮れの風景は3段落とす。日中の室内は5段落として日が暮れたら8段落とす。夜の室内も8段落とし。カメラを使う方なら2段落とす、5段落とすの意味は当然お分かりでしょうから後は応用で使い手が絞りで調整したり、シャッタースピードで調整したり、或いは両者で調整したりと、この「感度分の16」は参考になりますね。何言ってんの、こんなの初心者向けの解説だ! と言われれば、それは否定はしませんが・・・。でも、「感度分の16」は使えますよね。

ライカM型や500系ハッセルなどを使う時、もう数年前から単体露出計を携帯しなくなっております。携帯してもほとんど使わないですね。大道芸の撮影時も単体露出計は持参していません。この時はISO400のフィルムでしたので、f11半、シャッター 1/500秒を基準にし、時間による光線状態の変化に伴い、絞りを一段開けたりしながら撮っておりました。太陽の位置で会場の半分くらいが日陰になったりしたものですから。「感度分の16」、使えますよ。

Cf150_07

DATA : HASSELBLAD 503CW + Sonnar T* CF 150mm/f4、Kodak T-MAX400

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コメント

覚えやすくていいですね。「最近はプロの写真家でも全てPで撮影するから、ひとつ失敗したら全部失敗する。だからフィルムをたくさん持って行く」と私の写真の先生が嘆いていました。

ごたぶんに漏れず私もマニュアルではあってもカメラの露出計に頼り、自分で露出とタイムを決めることが出来ませんでした。

特にデジカメはISOを変更できるのでなかなか覚えられなかったのです。とても覚えやすい法則でありがたいです。

「旅するカメラ」購入して読もうかな!!

それにしてもM8のISO160キザミは何とかなりませんかねえ。暗算が出来ないで、今度は露出計の変わりに計算機持参(笑)

fujifujiyさん、お早う御座います。
私も自動露出内蔵カメラを使うときはカメラ任せで結構撮っております。(笑)
でも、「感度分の16」を覚えておくとライカやローライ、その他クラシックカメラを使う時に便利だと思います。「旅するカメラ」は雑誌記事を集めた文庫本ですが、渡部さんの写真もいいですし、お薦め致します。
ところでM8のISOは160からですから、やや中途半端な印象があります。雑誌でこれを指摘していたライターもいらっしゃいました。私のM8は常時-1/3補正してありますので、ISO200で撮影しているのと同じ事になります。ハイライトを飛びにくくするためですが、ISO200だと「感度分の16」も使いやすくなります。でも、AE任せで撮る事がほとんどですが。

感度分の16、実際に使っています。私もKONDOHさんと同じで、渡部さとるさんの「旅するカメラ2」を読むまでは、フィルムに記載されている晴れならISO100では、f11で1/125など、を参考に絞り優先でもそれで絞りを決めていました。しかしながら、渡部さとるさんの著書を読んでからこれを実際に使っています。これだとISO感度が変わったときに非常に分かりやすいですね。
渡部さとるさんの「旅するカメラ」シリーズは今三巻目ですが、面白いのでまた本棚から引っ張り出して読もうかなと思っています。

>常時-1/3補正してありますので、ISO200で撮影しているのと同じ事になります。

こういう手があったのですか。暗算音痴の私には大きな朗報です。少し大げさかな(笑)

「感度分の16」という話をどこかで初めて見たとき、「あれっ、もともとISO感度ってそういう指標としてつけられたものなんじゃないの?」なんて思ってしまいました。
てっきりそう思い込んでいたので。
僕は単体露出計も持ち歩いており、自信のないときはそれと内蔵露出計にも頼ってますが、スナップはISO400で晴天=f8 1/1000かf16 1/250を基本に撮ってます。
「感度分の16」に比べたら、少し明るめかな。
露出に関してはまだまだ経験不足です。
人間露出計への道は遠い。

Kazuさん、こんばんは。
感度分の16、実践されておりましたか。この記事もそうですが、渡部さんの本は面白いですね。私は何回か繰り返して読んでおります。

fujifujiyさん、こんばんは。
当初入手した時、AE任せで撮るとやや明るめでしたので、「-1/3」補正して撮るようになりました。

YOさん、こんばんは。
標準露出というのは人それぞれ違っていて当たり前なので、YOさんが標準と感じる明るさがYOさんの標準露出ですから、ご自分の好みで撮影されるのが一番よろしいかと思います。
メーカー間でも標準露出に差があります。銀塩時代、ペンタックスさんの露出はキヤノン、ニコン両社より明らかに一段くらい明るかったですから。

KONDOHさんのブログで渡部さとるさんのことが書いてあったので、今日の午後「旅するカメラ2」を読みふけってしまいました。何回読み返しても面白いですね。

Kazuさん、ホント面白いですよね。一度、渡部さんのワークショップを受けたいと思っているのですが、残念ながら土曜日だけなので無理なんです。

こんにちは。
僕も何かの記事でそのような法則を読んだことがあります。僕の場合、露出計のないカメラはほとんどないし、あってもホルガではどおしようもないし。
感度160と言えば、業務用というかポートラとかには160がありますね。
他にもソニーのサイバーショットR1の標準感度が160です。
感度160には何か深い意味があるのでしょうか。不思議です。

KONDOHさん、はじめまして。前々からブログ楽しく拝見させてもらっています。
「感度分の16」の法則、私も同書を見て以来、約半年程実践しています。初めは半信半疑でしたが結構あたりがでるので重宝しています。
最近は家を出る際、単体露出計でその日の日向をはかり微調整をしてこの法則にあてはめています。
慣れてくると、結果はどうあれ、光を読む事が楽しくなってきます。

ビワさん、こんばんは。
おっしゃるように感度160というのはあまり一般的ではないので不思議ですね。100、400というのに慣れ過ぎているからでしょうか。

Kenclipさん、はじめまして。
「感度分の16」、実践されている方、やはり多いのですね。単体露出計でその日の日向を測る、なるほどと感じ入りました。やはり使い手の応用ですね。
ブログ、拝見しました。標準レンズが24-70mm、私もズームレンズについて書いたばかりなので、あぁ、こういう時代(ズームレンズ主体)になっているんだなぁ、と痛感しました。

「感度分の16」、勿論、しりませんでしたー。

 銀塩の場合は良いのですが、デジタルだと「ゴミが大変、f11にも出来ない、f8が限界」なので、f8あたりで何か法則がありましたら、教えてください。

おいら露出計さえも持っていませんで・・・(笑)
ここ数年はは100%勘露出です(^^;)
感度分の〜は正確には実践してませんが(めんどくさくて)
頭が明るさと露出を覚えてしまってます。

pyosidaさん、こんばんは。
必ずしも f11にする必要は無く、応用なので f5.6にしたい場合はシャッターを二段速くすればよいので、案外楽な露出法だと思います。

raotaさん、こんばんは。
「感度分の16」はワークショップの生徒さんたちに実践させているそうで、ご自分の露出感をお持ちの方が必ずしも捉われる必要はないかと思います。
おっしゃるように経験を繰り返していますと露出感は身に付いてくるものだと思っております。私もポジでさえ、単体露出計を持たずに撮影する事もしょっちゅうです。仮に失敗してもクライアントは居ませんし。(笑)

RLFCでは接近遭遇だったと思いますが、こちらははじめましてです。こんにちは。
久しぶりに(失礼!)に立ち寄りました。おおぉぉ感度分の16な話題、と思って書かずにはいられなくなった次第です。
詳しくは僕のブログにもありますが、自分自身計算が面倒なので、「感度10倍分の5.6」を推奨および布教活動しています(笑)
まぁ単純に感度分の16から計算しただけなのですが、絞りたくない人なので覚えやすい呪文として晴天時は「シャッタースピードが感度10倍分の1でF5.6になる」なのです。
これからもよろしくお願いします。

銀治さん、こんばんは。
結局は応用なので、使い手次第で使いやすいように変えれば良いわけですね。フィルムというのは多少外しても写っていますし。(笑)

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