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2008年5月15日 (木)

歓喜の歌

「歓喜の歌」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか? そうです、普通はベートーヴェンの第九交響曲「合唱」の終楽章、或いは学校の音楽の時間、日本語の歌詞を付けられた「喜びの歌」若しくは「歓喜の歌」を歌わされた、あの歌です。しかし今日はいつものように私が第九交響曲の好きなCDを採り上げるわけではありません。今日採り上げる「歓喜の歌」は今年公開されたばかりの日本映画「歓喜の歌」であり、立川志の輔師匠の創作落語「歓喜の歌」でもあるのです。

私が映画「歓喜の歌」を知った(観た)のは先月27日、北九州へ向かう飛行機の中。スターフライヤー A320は全席、背もたれの後ろに液晶が据えられてあり、映画を観たりテレビを観たり出来るようになっていて、当日はこの映画が流されていた。シートに添えられているしおりを見ると落語家 立川志の輔師匠の原作となっているので、最初は「え? 志の輔師匠が映画の脚本を書いたわけ?」と思ったのですが、解説を良く読むと志の輔師匠の創作落語を映画化したもの、となっていた。「へぇ〜・・・」と思った私は早速映画のチャンネルにして、北九州空港へランディングするまでずっと映画を観ていた。

ストーリーを簡単にご紹介しますと、二組のママさんコーラスが大晦日にコンサートを開くため公民館に会場の予約を入れていたわけですが、公民館の方ではうっかりダブルブッキングをしてしまうのです。気が付いたのは本番前日。原因は二組のコーラスの名前が似ていたからで、「みたま町コーラスガールズ」と「みたまレディースコーラス」の二組。しかし当初はダブルブッキングにまったく気が付かない脳天気な公民館のダメ主任。映画はこのダメ主任(小林薫さん)が主役。「みたま町コーラスガールス」のリーダーに安田成美さん、「みたまレディースコーラス」のリーダーには由紀さおりさんが演じています。二組のリーダーに責められるダメ主任。果たして大晦日にコンサートを開けるのか?

北九州に到着するまでに映画は終わり切らなかったため、帰りの飛行機で続きを観た。しかし窓から眼下の景色を見たり、それを写真に撮ったりと、それほど真剣には映画を観ていなかったのです。ところが二日後の29日、WOWOWで志の輔師匠がパルコで演じている「志の輔らくご」から、この「歓喜の歌 2008」のライヴ収録がノーカットで放送される事を番組表で知り、取り敢えずタイマー録画しておいた。何という偶然でしょう。

実は私、二十代の頃、古典落語に大変凝ってしまい、あちこちのホール落語を聞きに行ったり、横浜関内駅前に在るホールの落語会会員になって毎月落語を聞いていたのです。ラジオやテレビ放送をカセットテープやビデオに録ったりと、随分夢中になっていました。(笑) しかしもっぱら聞くのは古典ばかりで、新作落語にはあまり興味はありませんでした。ですから志の輔師匠の落語も師匠創作の新作落語という事でそれほど興味を持つ事なく、ずるずると録画したものの直ぐに見る事はしませんで、ようやく見たのは一昨日の休みの日。

ところがライヴ収録された志の輔師匠の新作落語、「歓喜の歌 2008」には大爆笑させられ、かつまたしんみりとさせられてと、大変感動したと言っても言い過ぎではないくらいこの「歓喜の歌」は素晴らしい新作落語でした。前半は大爆笑の連続(観客も私も)でしたが、途中から古典の人情話のように実にしんみりとさせられてしまい、志の輔師匠の話術の虜になってしまう。とにかく聞いている内容、その情景(映画とは別の)が思い浮かんでしまうのです。テレビで他愛もないバラエティに出ていたり、ペヤング・ソース焼きそばのCMでの志の輔師匠しか知らなかった私、こんなに落語の上手い人だとは正直思っていませんでした。パルコでの「志の輔らくご」はチケットが発売されると即日完売になってしまうそうで、老若男女大変な盛況だそうである。恥ずかしながら知りませんでした。余談ですが、師匠の話しが終わった途端、観衆の拍手と共に私も二、三回拍手してしまった。そのくらい夢中にさせてくれたのです。テレビで観ているだけだったのに・・・。

この新作落語「歓喜の歌」は一時間に渡る大作ですが、一瞬たりとも間延びする時間がなく、もう一度言いますが大変素晴らしいです。大傑作です。一般の評価も志の輔師匠の新作落語中、最高傑作と言われているようです。映画の方は飛行機の中だったせいか、観るにあたってイマイチ真剣度が足りませんでしたので、改めて観直したいと思っています。是非、機会がありましたら志の輔師匠の「歓喜の歌」を聞いて(観て)頂きたいと思います。尚、志の輔師匠の「歓喜の歌 2007」がDVD(他に二枚)で発売されています。

そういえば前回搭乗した時は韓流映画「私の頭の中の消しゴム」を上映していたのですが、途中までしか観る事が出来なかったので、帰宅後レンタルでDVDを借りて来て全編観直してしまいました。映画好きは途中までしか観られないと気になるのです。(笑)

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コメント

今年のニューイヤークルーズで大晦日のカウントダウンに歓喜の歌を合唱しました。それまでに本物ノオペラ歌手の指導があって・・・

「大晦日に歓喜の歌」とは聞いていましたが始めての経験でした。ドイツ語の指導も受けました。結構楽しかったです。

fujifujiyさん、こんばんは。
「歓喜の歌」を歌ったのですか! 素晴らしいです!
年末に第九交響曲を演奏するのは世界でも日本だけの風習のようで、本場ドイツでは特にそのような事はないようです。でも、暮れに「歓喜の歌」って、合っているような気も致します。

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