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2008年7月11日 (金)

積読(つんどく)

Kita_morio

積読(つんどく)・・・買っても読みもしないで机の上などにただ積んでいるだけの本や雑誌の事をいい、「積んでおく」と「読書」を掛け合わせた造語だという事は皆さんよくご存知だと思います。私が本を一番夢中になって読んでいた時期は十代後半から社会人になってからの二十代後半の頃迄ですね。

しょっちゅう本屋さんに行ってはまとめ買いして、それを手当たり次第読んでおりました。その頃夢中になった作家が北杜夫氏。本名、斎藤宗吉。父は歌人、斎藤茂吉である事はあまりにも有名。その北杜夫氏は精神科医でもあったわけですが、兄、斎藤茂太氏の病院で医師として働きながら小説を書き、「夜と霧の隅で」で芥川賞を受賞し本格的に執筆活動に入った人。

高校在学の頃、最初に読んだ「どくとるマンボウ航海記」が、およそ日本の作家とは思えないユーモア溢れるエッセイで、すっかり魅了されてしまった。これは水産庁のマグロ調査船に船医として乗船した際の出来事をエッセイとして一冊の本にまとめたもので、「ホントかなぁ〜・・・?」と思わせるエピソードが面白可笑しく書かれている。

以来、すっかり北杜夫ファンになり、氏の著作は片っ端から買い求め、読み漁る事になるのです。更にその後発売される本はすべて購入するようになってしまった。単行本の初版を買いながら、数年後文庫本になるとこれまた買い求める始末。私はレコード、CDも同じで、気に入ったアーティストは発売されるもの全部を買い求める癖があり、こういう習性の発端は北杜夫氏の書籍から始まっている。

大分前に新潮社から「北杜夫全集 全15巻」が毎月一冊ずつ発売される事になった時、軽装の一般書籍店販売ものではなく、予約した人だけが購入出来る箱入り愛蔵版(店頭販売は無し)をわざわざ予約購入するくらい熱を入れていた。全集に入っている小説やエッセイはほとんど単行本で持っているにも拘らず。上の写真は個人的に北杜夫氏の魅力を伝える三冊の本として選んだもの。「楡家の人びと」は純文学の、「怪盗ジバコ」はユーモア小説としての、「どくとるマンボウ航海記」はエッセイとしての傑作として大好きな本なのである。

この頃並行して読み漁っていたのが星新一氏のショートショート。ブラックユーモア溢れる氏のショートショートも発売されると買っていましたね。また北杜夫氏の友人、狐狸庵先生こと遠藤周作氏との対談も結構面白かったです。しかしここ数年は北杜夫氏もお歳を召されたせいか著作物も少なくなりました。発売された本を見掛けると買ったりするのですが、忙しさを言い訳として積読(つんどく)状態になったままの本も出て来ているのが現状です。いかんなぁ・・・。(笑)

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コメント

北杜夫はなぜか1冊も読んでいません。星新一は中学高校時代にかなり読みました。『楡家の人びと』は読みたいですね。いつでも読めるからと思って30数年が経っています(-_-;)
KONDOHさんのようにのめり込んで買った作家はいませんね。一時、富岡多恵子さんでそういう傾向がありましたがそこまで買っていません。カメラの場合とは異なります。カメラですとク◎レンズまで揃える傾向があるのですが・・・本はいまの家に1冊も持ち込まなかったのですよ。

クッチさん、こんばんは。
北杜夫氏の著作物、もう大分前から対談集の本ばかりで、才能を使い果たしてしまったかな(失礼)・・・と。年齢的に仕方ないのでしょう。
私、何かに関心を持つと夢中になる癖がありまして、これがカメラ関係になると散財の原因となっているわけです。困ったものだ。(笑)

上記3冊とも読みましたよ。懐かしいです・・・。たしか文庫本で・・・。
星新一は単行本で数冊持っていたはずです。星新一のショ-トショートはいまNHKで放送してますね。息子と一緒に見てます・・・。

harasawaさん、お早う御座います。
おお、harasawaさんもお読みになっていましたか。星新一さんのショートショートがNHKで放送されているのは知りませんでした。早速調べます。

おはようございます。KONDOHさんの習性良く理解できます。私は多少経済観念が働いてそこまではいかないのですが(笑)。北杜夫、遠藤周作などは高校時代に同級生の間で人気がありましたので、私もユーモラス系の代表作は読みました。でも当時集中して読んだのは大江健三郎と毎月集英社から送ってくる日本文学全集でした。CDになってからは、指揮者のシューリヒトはほとんど入手したはずですが、最近再発ものや質の悪い放送録音ものが出回っているため、慎重になってます。

KONDOUHさん (*^ー゜)ノ コンニチハ☆

私も、北杜夫氏 好きで、よく読みました。。。
星 新一氏は、大~~好き!
かなり読みました。。。。
私、本だけは、乱読ですが、好きで好きで
若い頃は、読みまくりました。。。。

今は、好きな作家のものをじっくり読むようになりましたが。。。

こんばんは、星新一さんのショートショートがNHKで放送されている時間は、毎週月曜日の午後10:50から10分間です。ぜひ・・・

yymoonさん、こんばんは。
北杜夫さんのユーモアセンスは日本人離れしているといっても良いのではないでしょうか。昔は夢中で読みました。
シューリヒトですが、レコード時代はせっせと海賊盤紛いのものまで買っていましたが、最近はCDが嫌というほど出るようになったので食傷気味です。厳選して買うようになりました。

マリアさん、こんばんは。
おお、マリアさんも両氏の本を読んでいましたか。一時は人気作家と言っても良いほど本が出ましたね。最近私が好きなのは内田康夫さんらの推理小説の類いです。(笑)

harasawaさん、こんばんは。
お教え頂きまして有り難う御座います。早速来週から見る事に致します。

みんばんは、KONDOHさん。
「怪盗ジバコ」懐かしいです。忘れもしません、小学校4年生の時、おませな同級生が読んでるのを目撃して、共通の話題をつくろうと必死に読んだ本です。
久々に読み返してみようと思います。当時理解できなかった、北杜夫のユーモアの中の毒を理解できるかもしれませんね。

先日はコメントをいただきありがとうございます。
リンク先に飛んで来たときに一寸迷いました(笑
「つんどく」って、一瞬私の田舎の方言かと思いました。
本は昔良く読んだのですが読み出すと止まらない性格で明日のことを考えず徹夜に成ったりします。
最近は読んで無いけど・・

Kenclipさん、こんばんは。
「怪盗ジバコ」は東宝映画がクレージーキャッツを使って映画化しているのをご存知ですか? 主役の怪盗ジバコは植木等さんが演じております。まさにピッタリの役ですね。(笑)

konekoさん、こんばんは。
リンク先は本体のホームページになっておりましたので、ご面倒掛けました。
konekoさんの田舎の方言に「つんどく」という言葉があるのですか? 本に夢中になって徹夜。私も若い時にはよくありました。皆さん同じような経験をしているものですね。

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