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2008年11月22日 (土)

村治佳織 プレイズ・バッハ

Muraji

村治佳織 プレイズ・バッハ

1. チェンバロ協奏曲第2番
2. G線上のアリア
3. チェンバロ協奏曲第5番
4. 主よ、人の望みの喜びよ
5. パルティータ第2番
6. メヌエット

村治佳織(ギター)
ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ
クリスティアン・フンケ 指揮とヴァイオリン
2008年8月24-27日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス大ホールで録音
ユニバーサル ミュージック UCCD 9707(DECCA)

ギタリスト、村治佳織さんがなんとバッハを演奏したCDを購入した。バッハの時代にギターはありませんから、当然すべての曲が編曲によるもの。ふたつのチェンバロ協奏曲、編曲されたとは思えない、まるで最初からギター協奏曲として作られた曲のように感じるほど自然に聴こえるのには正直驚いてしまう。編曲はオーケストラのコントラバス奏者、ラインハルト・ロイシャーという人。チェンバロとギターとでは当然音域が違うため、編曲に当たって独奏パートの修正と弦楽パートのオーケストレーションも変更しているとの事。しかし前述したようにバッハ、オリジナルの曲のように極めて自然に聴こえます。

第5番の第2楽章ラルゴは映画のテーマ曲に使われたりして耳馴染みになっている曲で、村治さんのギターはしっとりと薫り高い(駄洒落ではないです)演奏で聴き惚れてしまう。私、独奏楽器としてのチェンバロは何故か苦手としており、この編曲されたギター協奏曲としての方が聴きやすい。

ソロで弾かれる有名曲、「G線上のアリア」や「主よ、人の望みの喜びよ」も楽しめますが、なんと言ってもこのCDの白眉は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番。この、あまりにも有名なヴァイオリン独奏曲をギターで演奏するとは。特に終曲の「シャコンヌ」はヴァイオリニストにとって自分をアピールする最高の曲。ギターの大御所、アンドレス・セゴビアがその「シャコンヌ」のギター編曲版を弾いてからすっかりギター曲としても有名になっていますが、村治さんはパルティータ第2番全曲をギターで演奏しています。

オリジナルのヴァイオリンではチョン・キョンファのレコードを愛聴していますが、今回村治さんのギターを聴いて驚嘆すると同時に、ギター曲として聴いていてもまったく違和感がない。「シャコンヌ」の前の「ジーグ」も親しみやすいメロディで私の好きな曲。演奏ももちろん素晴らしい!

CD最後は日本盤のみのボーナス曲としてこれまた有名な「メヌエット」が収録されています。言わばアンコールピースのような感じでおまけとして入っているようですが、これもおまけ扱いではもったいないほど素敵な演奏。CDプレイヤーのリピート機能を利用してBGMとして、何かをしながらずっと流していてもいいかも・・・。

さてこのCDは最近話題になっている「SHM-CD」という仕様で発売されたもの。封入されている解説には以下のように記述してある。

*** 通常のCDとは別種の液晶パネル用ポリカーボネイト樹脂を使用することにより素材の透明性をアップ、マスター・クオリティに限りなく近づいた高音質のCDです。 ***

となっていますが最近、従来発売されていた音源をこのSHM-CDで再発売する事が活発になっている。しかし私は今回初めて購入したばかりで、ノーマルのCDと鳴き合わせをした事もないので、本当に音質アップが図られているかどうかは分かりません。ただ私としてはSHM-CD仕様で価格がアップするくらいなら、いっその事SACDで出してもらいたいと思っています。

とは言いながらも、このCDもお薦めです。

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コメント

お早うございます。このCDは買ってみたくなりました。
私もギター好きなので当然、村治佳織は知っています。残念ながら目から知ってしまったためよくない先入観がありました。セゴビア、イエペス、ジムホール(ジャズですが)ばかりじゃいけませんね。

バッハのギターというとイエペスのリュート曲というイメージが出来上がっていて、これを壊したくない思う一方このCDも聴いてみたいと思います。
今、真空管アンプを1台作り上げたところ(KT77のプッシュプルに挑戦しました。)で、視聴しながらパソコン立ち上げたら、ちょうど良いタイミングでこの話題でした。久しぶりにギター曲でもかけてみようかな。

ロンカーター先生のプレイズバッハは、いつも聴いています。こちらは無伴奏チェロ組曲をコントラバス用に編曲したものです。仕事場では、ピアノの平均律クラヴィアをずっと流してますよ。私もチェンバロは苦手で、オペラの伴奏で聴く分には良いと思いますが、一枚丸ごとチェンバロのCDは、一回聴いてお蔵入りです。練習ネタもバッハでして、これが私なんかが弾いても、ちゃんとバッハになるんですよ^^ゞ勿論、本人に聴かれたら叱られること間違い無しですが(;_;)
この村治さんのCDは入手したいと思います。

おー村治佳織(^ω^)
ここて収録されているメヌエットてのはAnh. 114ですか?
「sinfonia」に収録されてるのとはまた編曲が違うのかな?興味津々です。

ダンさん、こんばんは。
是非、買ってみて下さい。どうしても容姿で人気が出ていると捉えられてしまいますね。でも、それでファンが出来て、音楽ファンの裾野が広がればそれも良い事だと思います。

なおりんさん、こんばんは。
本来リュートの為に書かれた音楽ではなく、他の器楽の為に書かれた音楽をやっているので、気軽な気持ちでお聴きになってみて下さい。
真空管アンプをご自分で組まれたのですか。素晴らしいです。ギターにもぴったりだと思います。

スカルピアさん、こんばんは。
ジャック・ルーシェとかロン・カーターとか、ジャズの方でもバッハは結構演奏されますね。私もチェンバロだけで音楽を聴く、というのは苦手でして、平均律もピアノで聴きたい口なんです。
ですからチェンバロ協奏曲もギター協奏曲で聴くと楽しめるのです。(笑)
チェンバロもギターも弦を引っ掻く、という原理は同じですが、チェンバロのみで聴くのは苦手です。
是非、今日のCDをお聴きになってみて下さい。

raotaさん、こんばんは。
メヌエット、Anh.114&115です。録音は2008年8月以外記述がないので、多分新録音だと思います。

 日曜日の朝の題名のない音楽会に出ていたようです。違和感がなかったです。

pyosidaさん、こんばんは。
題名のない音楽会に出演されていたのですか、残念ながら知りませんでした。
来月、サントリーホールでプレイズ・バッハのコンサートを行うようです。

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