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2009年5月31日 (日)

映画「スーパーマン」 1978年米

Superman

スーパーマン/1978年アメリカ

監督 : リチャード・ドナー
音楽 : ジョン・ウィリアムズ
出演 : マーロン・ブランド、ジーン・ハックマン、クリストファー・リーヴ、マーゴット・キダー、テレンス・スタンプ 他

テレビでトヨタのハイブリッドカー「New プリウス」のCMを偶然見たら、バックに流れている音楽が映画「スーパーマン」のテーマ音楽。軽快な音楽を聴いていたら急に「スーパーマン」が見たくなってしまいました。単純・・・。(笑)

丁度ワーナーのブルーレイソフトがなんと40%割引キャンペーン中だったのでラッキーでした。テレビで何度も放映されていますからご覧になっている方は多いと思います。製作は1978年ですかぁ・・・、もう大分前の作品ですね。主演のクリストファー・リーヴ、プライベートで乗馬をしている際、落馬して瀕死の重症を負って車椅子の生活を余儀なくされてしまい、その後残念ながらお亡くなりになってしまいました。

この第一作、スーパーマンの生い立ちを前半50分も費やして描いており、ここら辺りは少々間延びしてしまうところも。スーパーマンとして最初の活躍はロイス・レーンを助けるところから。屋上から飛び立つロイスが乗ったヘリコプターが外れたワイヤーロープに引っ掛かり、今にもビルから落ちるところ。

ヘリから落ちたロイスをスーパーマンが下から救助。それを下で見ていた通行人からやんやの大喝采。メトロポリスの街にスーパーマンが初めて登場するシーンですね。ここからスーパーマンの活躍が始まるわけです。

レックス・ルーサー役のジーン・ハックマンが愛嬌のある悪役を見事に演じていますね。スーパーマンの父親役がマーロン・ブランド。この二人に払ったギャラで映画製作費の半分以上を使ったのではないかと思ってしまいますが、実際のところはどうだったのでしょうねぇ。

2006年に製作された「スーパーマン リターンズ」はクリストファー・リーヴのスーパーマン第二作から5年後のストーリーとの事ですが、久しぶりに帰って来たら愛するロイスはすでに結婚して子供までいるのでビックリでした。(笑)

その「スーパーマン リターンズ」でスーパーマンを演じたブランドン・ラウスという人、クリストファー・リーヴに雰囲気がとても良く似ていますね。敢えてそれを狙って選んだという事でしょう。その「スーパーマン リターンズ」の続編は作られるのでしょうかねぇ・・・?

2009年5月25日 (月)

映画「ハッピーフライト」

Happy

「ハッピーフライト」2008年11月公開

監督 : 矢口史靖
出演 : 田辺誠一、時任三郎、綾瀬はるか、吹石一恵、寺島しのぶ、田畑智子、岸部一徳 他

「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」に続く、矢口史靖監督作品「ハッピーフライト」のブルーレイディスクが22日に発売されたので、早速購入して自宅でも楽しみました。今回発売されたディスクは三種類あり、ファーストクラス・エディションが特典盤付きブルーレイ二枚組み、ビジネスクラス・エディションが特典盤付きDVD二枚組み、スタンダードクラス・エディションが本編DVDのみ。

昨秋ロードショー公開された時に劇場で観ているのですが、大変面白い映画で、ディスクが発売されるのを楽しみにしていたのです。ストーリーはホノルル行きのチャーター便の中で繰り広げられます。たった一機の飛行機を飛ばすために如何に多くのスタッフが携わっているかが映画をご覧になって頂くとお分かりになると思います。

さて、このホノルル行きANA 1980便、離陸時にバードストライク(飛行機と鳥の衝突)に遭い、ピトー管(スピード測定器)が破損するという思わぬアクシデントに見舞われ、エア・ターン・バック(出発空港へ戻る事)を余儀なくされる。しかし羽田周辺は台風が通過するところ。1980便は無事ランディング出来るのか・・・。

矢口監督は出演者のキャラクターを非常に上手く使い分けておりますね。キャプテン、原田機長役の時任三郎さんはベテランパイロットらしくどういった状況でも落ち着いたクールなキャラクター。機長昇格のOJT(実地訓練)を受けるコーパイ(副操縦士)、鈴木和博役の田辺誠一さんは若さ丸出し、試験に余裕などあるわけなく、緊張しまくりのコーパイらしさが良く出ておりました。

国際線初の勤務となったCA斉藤悦子役は、現在人気急上昇の綾瀬はるかさんですが、もう爆笑モノでした。脳天気なキャラクターですが、失敗を鬼のチーフパーサー山崎麗子(寺島しのぶさん)に厳しく叱られ洗面所で泣いてしまうシーンでは、やはり経験浅い若い女の子ですね。そのチーフパーサー役の寺島しのぶさん、プッツンした乗客を上手くなだめるシーンではベテランCAらしさをクールに、そしてやさしく演じており、観ているこちらをジーンとさせてくれます。印象に残ったシーンのひとつです。

そうそう、飛行機撮影で有名な羽田空港の対岸、城南島で飛行機マニアのおじさん二人が撮影しているシーンが出て来るのですが、このマニアの描き方がちょっとデフォルメし過ぎじゃな~い・・・矢口監督ぅ・・・(笑)、という感じです。でも、コメディ映画ですからね、笑えます。

飛行機が好きな人も、特に好きでない人も、この映画はお薦めです。空港で働く多くのグランドスタッフがどういう仕事をしているかが良く分かります。特に整備士のスパナ一本が行方不明になったシーンでは総動員でそのスパナを探します。点検したエンジンに万が一置き忘れていたら大事故に繋がりますからね。

最後に日本映画の画質について。ブルーレイですからDVDに比較すれば遥かに高画質なんですが、アメリカ映画の高品質ディスクには日本映画が平均的に画質面で及ばないのはどうしてなのか、いつも考えてしまいます。この「ハッピーフライト」も然り。テレシネに使う機械の問題なのか、それとも技術の問題なのか、どっちなんでしょうねぇ・・・?

2009年5月18日 (月)

映画「アース」

Earth

映画「アース」2007年 ドイツ/イギリス

監督 : アラステア・フォザーギル

地球が主人公のドキュメンタリー映画。イギリスBBC提供で、素晴らしい作品です。「ディープ・ブルー」も同系統の作品ですが、同じく大変素晴らしい作品です。

この「アース」の冒頭、次のようなナレーションが・・・、

生命を育める星は1つだけ、太陽から程よい距離に位置し、気候は理想的。その星は”幸運な惑星”と呼ばれる。約50億年前、巨大な小惑星が地球に衝突し、地球の地軸は太陽に対し23.5度傾いてしまう。この天文学的事故はまさに奇跡だった。これがなければすべては変わっていただろう。地球の傾きは季節を、暑さ寒さという気候変化を生み、壮大な景観の美を作り出した。

このナレーションと共に素晴らしい映像が・・・。そして北極圏へと映像は続き、ホッキョクグマの母子の物語が始まります。と言いますとホッキョクグマの可愛らしいドキュメンタリー映画と捉えられてしまいそうですが、現在の地球温暖化現象がこういった動物たちにまで大きな影響を与えている事をこの映画は教えてくれます。

年々、気候は温暖になり、北極の氷は減る一方だそうです。それがホッキョクグマには死活問題。氷の溶けるのが早くなったため、ホッキョクグマの足場がなくなり、餌となるアザラシを狩るのもままならなくなってしまうのです。薄くなった氷は体重の重いホッキョクグマを支えきれずに割れてしまう。

映像はもちろんホッキョクグマだけではなく、様々な動物、植物を通して美しい地球環境から変化していく地球に警鐘を鳴らして行きます。飢えたライオンたちが夜、普通は狙わない小ゾウを追い駆けるシーンは圧巻でした。

他では何千羽ものアネハヅルがモンゴルの厳しい冬を避け、暖かいインドへと旅立って行く際、世界最高峰のヒマラヤ山脈を越えて行くシーンはこれまた感動モノです。そして地球を潤す水。水が生き物にとって必要な事は改めて言うまでもない事ですが、水と動物との関係も素晴らしい映像で見せてくれます。ゾウが水を求めて何百キロも旅するとの事ですが、正直ホントかなぁ・・・なんて思うシーンも出て来ます。

このドキュメンタリーは北から南へ、美しい映像と共に地球環境を考えさせてくれる素晴らしい作品です。ラストで体重が半分まで減ってしまったホッキョクグマが普段は襲う事のない大きなセイウチの子供を狙います。しかしセイウチの大人たちは子供を囲って防御。飢えに焦るホッキョクグマはやむなく自分より大きい母親のセイウチに噛み付く。セイウチたちは結局海に逃げてしまい、餓死寸前のホッキョクグマは最後の危険な挑戦にも破れ、歩くのもおぼつかなくなり、最後を迎える。餌にありつけなければ死ぬしかないわけです。

繰り返しますが、地球温暖化で北極の氷は年々溶けるのが早くなり、多くのホッキョクグマが同じ運命をたどっているそうで、暗澹たる気持ちになりました。

映画の最後に、「現在の割合で気温が上昇し続ければ、ホッキョクグマは2030年までに絶滅する」とありました。私は見ていて「え~・・・、たった21年先の事じゃないか・・・」と愕然としました。

また海水温の上昇により、ザトウクジラなどの海洋生物を支えるプランクトンも減少しているそうです。いろいろと考えさせられるドキュメンタリー映画でした。ハイビジョン映像は大変綺麗です。バックの音楽を演奏しているのはベルリン・フィル。

2009年5月14日 (木)

映画「クライマーズ・ハイ」

Clim

日本映画「クライマーズ・ハイ」/2008年製作

原作 : 横山秀夫
監督 : 原田眞人
出演 : 堤真一、堺雅人、尾野真千子、高嶋政宏、山崎努、遠藤憲一、小澤征悦、他

「午後6時、羽田発、大阪行き、日航123便が羽田を立って間もなく、レーダーから消えました」という共同通信の第一報により、乗員乗客524名という日本航空史上未曾有の大惨事を国民は知る事になるわけです。

この映画は今更申すまでもなく、1985年8月12日群馬県御巣鷹山山中に墜落した日本航空123便の悲劇に、群馬県の架空新聞社の記者たちが翻弄される一週間を描いた社会派、横山秀夫氏の小説を映画化したものです。

1985年8月12日夕刻、主人公の堤真一さん演じる悠木和雅が社の山岳会メンバーのひとり、安西(高嶋政宏さん)と谷川岳衝立山への登山に向かうため帰宅しようとしたところ、社内のテレビに共同通信の速報が流されるや社内は忽ち騒然となる。悠木は社長(山崎努さん)より日航ジャンボ機墜落の全権デスクを命じられてしまうのですが・・・。

映画はこの日航ジャンボ機墜落の悲劇と同時に主人公悠木のプライベートを同時進行させてストーリーは進んで行くのですが、脇役の多かった堤真一さんが今回は主人公、悠木のキャラクターをなかなかの演技で魅せてくれます。

墜落現場で堺雅人さん演じる佐山が、地元消防団の一員から聞いた言葉が私にはとても印象に残っています。それは、「もっと早く此処へ(墜落現場)来ていたら、もう二十人や三十人は助かっていたのに・・・」という警察や自衛隊に対する怒りの言葉。

要するに夜のうちに自衛隊は墜落現場を早くも特定していたにも拘わらず、公表しなかったという事。夜が明け、明るくなってから警察と自衛隊は墜落現場を発表し、救助隊を組織したため、生存者の救助が遅くなったという事。地元消防団員は「此処は俺たちの庭みたいなものなんだから」という言葉に、やり切れない憤りをぶちまけているのです。

しかしこの映画を観て思った事は、新聞記者が如何に他社に先駆けて特ダネを新聞一面に持って来るかに命を賭けて(少々オーバーですが)いるかが分かります。ジャンボ機墜落の一報から先ず最初は墜落地点の情報をどうしたら他社を出し抜いて逸早く知る事が出来るか。次は墜落原因をこれまた他社より早く記事にする事。

墜落の原因が圧力隔壁の破壊によるものらしい・・・という情報を政府筋から入手するも、確証が取れずに記事にするか悩む悠木。この辺は記者の心理描写が絡んでなかなかの見どころです。しかし新聞の読み手である我々は、案外何処の新聞が特ダネをモノにしているかなんて気にせずに読んでいるものですけどねぇ・・・。

私は飛行機(旅客機)が好きで日本各地の空港へ写真を撮りに出掛けたりしていますが、幾ら飛行機好きとはいえ、やはり飛行機は車に比べれば極めて安全な乗り物・・・とは思っているものの、行き先の空港にランディングし、逆噴射を開始した時点で、「あぁ・・・、今回も無事到着した・・・」と、ホッとする事を正直に打ち明けます。

クライマーズ・ハイとは、登山家が登山時に興奮状態が極限まで達すると、恐怖感が麻痺してしまうという意味だそうです。

最後にこの未曾有の大惨事になった日航ジャンボ機123便の乗客のひとりに、亡き父が元気だった頃にお世話になっていた勤務先社長のご次男(保険会社勤務)がおられたそうです。大阪出張のため、このジャンボ機に乗っていたとの事でした。合掌。

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