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2009年8月25日 (火)

ベートーヴェン/交響曲全集

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ベートーヴェン/交響曲全集

山田一雄指揮、札幌交響楽団(第1番のみ、矢崎彦太郎指揮)
1989年〜1991年 札幌・北海道厚生年金会館大ホールでのライヴ録音
TOWER RECORDS TWCO-1001/5

いつの間にか秋の虫の鳴き声が聞こえるようになりました。暑い暑いと言っている間にも、秋は少しずつ近づいていたのですね。先週の旅行時の写真が続きましたが、ここで写真はちょっと休憩して音楽の話し。

久しぶりにベートーヴェンの交響曲を集中的に聴きました。ベートーヴェンの全九曲、トータルで考えたら何百回と聴いているでしょうから、余程興味を惹かれた演奏、或いは所有しているレコード、CDでお気に入りの演奏くらいしか現在は聴く機会がなくなっております。

最近行きつけのショップで見付けたのが今日のベートーヴェン交響曲全集。故山田一雄さんが生前、札幌交響楽団を指揮してライヴ録音したCDです。ただ第1番だけ未録音のまま亡くなられてしまったので、愛弟子・矢崎彦太郎さんが第1番を代行して録音しています。

最初に聴いたのは第3番エロイカです。この曲は何たってフルトヴェングラー、朝比奈隆さんの超絶的名演が録音で残っていますから、余程の演奏でない限り感動する事はなくなっていたのですが、ヤマカズ(山田一雄さんの愛称)さんの演奏には感動しました。

エロイカの第1楽章は楽曲そのものが大変素晴らしいので、スコア通り演奏するだけでもそれなりに聴き応えはあるのですが、それだけではもう物足りないですね。ヤマカズさんの第1楽章は朝比奈さんを少々思い起こさせてくれるような堂々たる歩みの解釈。演奏開始から数十秒聴いただけでその後の演奏に期待を抱かせてくれました。

このエロイカ第1楽章の演奏がすっかり気に入ってしまい、結局一日1枚のペースで全曲(CD5枚組)を聴き切ってしまったのです。他の曲も極めて正攻法の解釈で、奇を衒うようなところのまったくないベートーヴェンです。実は生前、ヤマカズさんのコンサートには一度も足を運んだ事がなかったのですが、今猛烈に後悔しております。

それと思わぬ拾い物、と言っては大変失礼なんですが、ヤマカズさんが残してしまった第1番を代行した矢崎彦太郎さんの演奏がこれまた名演なんです。黙って聴いたらヤマカズさんの指揮に聴こえるほどで、さすが愛弟子と感じ入りました。

本CDはTOWER RECORDSのプロデュースによるもので、TOWER RECORDSで購入出来ます。5枚組で価格は5,800円です。安いですよね・・・。こんな名演奏が5,800円で買えちゃうのです。最近のCD価格の下落は喜んでいいような悲しくなってしまうような、複雑な心持ちです。(笑)

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コメント

おはようございます。
ぐっと涼しくなって、秋の虫の音が聞かれる季節になっちゃいましたね。そんな静かな一日に、ゆったりとクラシック音楽を聴く。すてきですね。フィルムカメラと同じようにCDも安くなっているのですね。KONDOHさんのブログを入門書に、クラシックを聴いてみようかしら。

おはようございます。
そうえすね!本当に安く名曲が聞く事ができますね。
ジャズなんかでも、学生時代は高かったように記憶しています。でも、KONDOHさんは本当に多才ですね。感心します。

5800えん、ですか、、、、
昔々、高校生の頃ベートーベンの全集を買うか楽器を買うか悩んだのが嘘のようです。まあ、それだけ敷居が低くなったということで色んな人が聴いてくれると良いと思います。私は古典音楽を愛するハードロッカーですが、ベートーベンの曲の中にはロックも真っ青になるようなヘヴィな演奏があるので、ロックしか聴かない若い人に是非聴いて欲しいと常々思ってます。トスカニーニ/BBCなんて最高ですよ。

koukoさん、こんにちは。
是非、是非、是非・・・(しつこい!)、お聴きになってみて下さい。いきなり「運命」「未完成」もいいですが、そう固いところからでなくても小品やチャイコフスキーのバレー音楽などからお聴きする事をお薦め致します。拙ブログ、昨年3月17日付けで紹介しているチャイコフスキー三大バレー音楽など聴きやすくて良いと思います。
私はワルツが好きなんですが、J.シュトラウス・ファミリーのウィンナワルツなんかもお薦めです。チャイコフスキーのバレー音楽の中のワルツも大好きであります。

ramble-leicaさん、こんにちは。
クラシックに関しては80年代以前の録音に関しては輸入CDが滅茶苦茶に安いです。組み物になりますと1枚辺りの単価が300〜400円などざらであります。決して海賊盤の類いではなく、英EMI、独グラモフォン、英デッカ、蘭フィリップスといった世界的メジャーレーベルです。
買う側としては嬉しいですが、学生時代に昼飯代を節約してレコードをせっせと買っていたのはいったい何だったんだ・・・という気持ちもあります。(笑)

スカルピアさん、こんにちは。
クラシック音楽を頭から敬遠している方々に、こういった入手しやすい価格のCDで素直に音楽に耳を傾けてもらいたいです。
ベートーヴェンはクラシック音楽を聴く上で、避けて通れない偉大で壮大なる山のようなものですね。私はベートーヴェンから聴き始めたのですが、やはりその音楽は途轍もないものという気持ちは幾つになっても変わりがありません。
トスカニーニは自分が若い時には少々苦手だったのですが、SPで聴き始めたらハマりました。(笑)

こんばんは。

私も偶然ですがKONDOHさんと同じようなことをしてました。山田一雄さんですが、私は、アンセルメ指揮のベートーヴェン交響曲全集です。
この全集は廃盤になっていたものがやっと再発になったものですから、タワレコで見つけたときは躊躇なく手にしてました。こちらは6枚組で6000円です。

山田さんの指揮は聞いたことがありませんが、アンセルメは山田さんとは正反対の演奏だと思います。

どうもベートーヴェンの交響曲全集が出るとつい手を出してしまう病気のようで、ちょっと懐かしい指揮者だったりすると欲しくなってしまいます。

yymoonさん、こんばんは。
実は昔、クラシックを聴き始めた頃、アンセルメとスイス・ロマンドの「田園」をよく聴いておりました。地元のレコードショップで輸入盤セールがあった時に、当時としては格安で売られていたので購入したわけです。買えたのは「田園」だけで、繰り返し聴きました。余白に「プロメテウスの創造物」序曲が収められていたのですが、今は持っていないです。

私も、ヤマカズさんの気迫あふれる「英雄」が大好きです。いずれの曲も個性的でヤマカズさんの人間味が伝わってくるようです。

「運命」最後の一音の間の取り方、第9のフィナーレで、汚くなっても強い音を要求しているところなど、感動的だと思います。

アンセルメのベートーヴェンも、面白そうで一度聴いてみたいです。

よはねすさん、はじめまして。
よはねすさんは札幌響の関係者の方なんでしょうか?
ヤマカズさんのベートーヴェン、久しぶりに全集という形で良いCDを入手したと思っております。コンサートホールで一度も聴く機会を持たなかった事を大変残念に思います。
アンセルメのベートーヴェンなんて普通は無視されてしまうでしょうね。私は「田園」しか聴いていないのですが、オーソドックスな演奏だったという記憶があります。

私は、札響の一ファンにすぎません。
山田一雄さんの言葉に、思わず反応して、書き込みさせていただきました。

ヤマカズさんのベートーヴェンは、生演奏では、日フィルとの7番が力感があって大変素晴らしかった思い出があります。
札響との「田園」は、私的にはイマイチでした。

他には、新星日響とのチャイコフスキー「弦セレ」エレジーでの、静謐さと諦観が、とても感動的でした。確か、亡くなられた年の指揮だったと思います。

アンセルメの「田園」は、とても興味があります。ベートーヴェンの中で、一番彼に合っていそうですね。

よはねすさん、こんばんは。
そうでしたか。私は札響も生ではまだ一度も聴いておりません。
ヤマカズさんの演奏は凄い! という噂は何度か耳にしていましたが、私は朝比奈さんばかりでして・・・。残念な事をしたと思います。
アンセルメは日本ではバレー音楽の指揮者的イメージが強いですから、ドイツ音楽なんて余計日本では顧みられなかったのでは・・・。 

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