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2010年1月 8日 (金)

小澤征爾さんの事

Ozawa_01

2002年ニューイヤー・コンサート

小澤征爾指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2002年1月1日、ウィーンでのライヴ録音 PHILIPS

昨日のニュースでびっくりしたのが世界的人気指揮者、小澤征爾さんが食道癌の治療のため、六月までのすべての公演をキャンセルする事になった、というもの。小澤さんは2002年からウィーン国立歌劇場の音楽監督を歴任しているのですが、その任期が切れるのが六月という事ですから、場合によってはこのまま任期切れになる事も考えられるわけです。

小澤さんといえば桐朋学園で故斎藤秀雄さんに指揮法を学び、単身アメリカに渡り、武者修行をした後、ボストン交響楽団の音楽監督に就任し、頭角を現したのは有名な話ですね。後年、カラヤンにも師事し、カラヤン先生と敬っている事も有名。また、斎藤秀雄さんの教え子たちが中心となって編成した「サイトウ・キネン・オーケストラ」を率いて世界各地で演奏会を開き、絶賛されておりますね。

さて、そのくらい有名で欧米では大変な人気の小澤征爾さんなんですが、実を申しますと私は小澤さんが指揮する演奏を聴いて感銘を受けた事がないのです。「何をこのヤロー!」と、小澤ファンから大顰蹙を買ってしまうかもしれませんが、本当の事なんです。

唯一、2002年のニューイヤー・コンサートに登場した時、私はNHK-TVの衛星生放送でコンサートの模様を聴いて(見て)いたのですが、最初から大変楽しくて、最後のアンコール曲「ラデツキー行進曲」までホントに堪能しました。で、そのコンサートのライヴ録音盤(上記写真)を発売と同時に購入し、自宅のオーディオ装置でじっくり聴いたのですが、これがテレビ放送を見ていた時ほど面白くない。

結局テレビで見ていた時は楽しそうに指揮している小澤さんとウィーン・フィルの楽員、そして聴衆たちの楽しそうな雰囲気を私も一緒に味わっていたので、CDで純然たる音楽のみを聴いてみると音楽としては非常に真面目な解釈で、如何にも小澤さんらしい解釈の音楽だなぁ・・・と感じたのです。ウィンナ・ワルツはもう少し崩してくれた方が・・・。

ドイツ古典派、ベートーヴェンやブラームスなどは特に真面目な音楽、という感触を得るだけで、私は面白味を感じないわけです。私としてはもう少し自由奔放、言い換えればもっと個性的解釈を聴きたいのですが、小澤さんの解釈は作曲家が変わっても常に生真面目だけで終わっているように感じるのです。教科書(スコア)通り、と言っても良いでしょうか、その辺が物足りないのですよね・・・。聴き終えた後に、何か熱いものが残る、そういう気持ちになりたいですねぇ。

今、私のCDライブラリで小澤さんのCDは何枚あるかというと、上記ジャケット写真のCDと、ドヴォルザークのチェロ協奏曲でチェロのロストロポーヴィチをサポートしたCDの計2枚しかありません。NHKハイビジョンでサイトウ・キネン・オーケストラとのコンサートの模様が何回か放送されているので録画して聴いて(見て)みるのですが、やはり感動する事なく消してしまいます。

私と小澤さんの音楽との相性なのでしょうかねぇ・・・。でも、あれだけ世界で絶賛されているのですから、私の聴き方にどこか問題があるのかもしれません。

しかし、そんな事はどうでも良い事なので、早く全快してまた多くの聴衆の元に戻って来て頂きたいですね。

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コメント

おはようございます。
昨日の急なニュースは驚きましたね。早く完治されて、復帰されることを願うばかりです。
2002年のニューイヤー・コンサートのお話は面白いですね。映像と音楽だけの違い。クラシックでなくても、ライブを実際に行って聴いたのと、ライブのCDでは全然違うような気がします。そこがライブのよさなのでしょうね。

koukoさん、おはようございます。
びっくりしましたねぇ・・・。昨年末の人間ドックで発見されたとか。幸い癌は浅い位置なので、生命には問題がないそうで良かったですね。
映像と音楽、視覚が入るだけで音楽も随分印象が変わるものだという事を実感した出来事でした。

おはようございます。
ウィーン国立歌劇場の音楽監督はいろいろ大変なことが起こるようですね。
小澤さんは私が子供の頃から話題になっていた人でしたから生き方そのものに興味がありました。
生演奏を聴いたのは中学1年生頃でしたか、武満徹の曲ばかりのコンサートに親に連れられて一度行っただけです。
CDは少し持っていますが、独特の空気感は嫌いではありません。懐石料理のような演奏を聴いてみたときには良いのではないでしょうか。
カラヤンはポール・モーリアだと表現した友人がいますが、小澤はなんと表現できるでしょうか。

おめでとうございます。今年も宜しく、私も小澤ファンではありません、小林研ファンです。好みの違いですから何とも言えませんが、kondohさん、今年は福袋買いませんか?

yymoonさん、こんばんは。
ウィーン国立歌劇場は世界でも一、二を争う人気歌劇場ですから、仕事としては大変でしょうね。
小澤さんは一度だけ神奈川県民ホールで新日フィルを指揮した時聴いています。ですが、その時はチャイコフスキーのピアノ協奏曲でピアノを弾いたマルタ・アルゲリッチを聴く事が会場に足を運んだ理由なんです。
小澤さんが他に何を指揮したかまったく思い出せません。そのくらい印象に残らなかったのでしょうね。
しかし中学一年生で武満ですか。凄いプログラムですね。
カラヤンがポールモーリアですか・・・。小澤さん・・・、思い浮かびませんですぅ。

tedさん、こんばんは。
コバケンさんのファンでしたか。エネルギッシュな指揮棒を振る方ですね。
福袋ですか? 安いものをひとつ衝動買いしました。(笑)

こんにちは。
サラリーマンは定期的に健康診断があるのでまだマシですが、こういった職業の方は自発的に人間ドックとかをやっておかないと大変なことになりますね。しっかり治療して戻ってきて欲しいなあと思います。

ビワさん、
そうですね、自分で意識して定期的にチェックしませんと、気が付いた時には手遅れ、という事も考えられます。
予定より早く復帰するような気がしています。

こんばんは。
私も実は小澤さんの演奏には、実演でもレコードでも
あまり感銘を受けたことがありません・・(^_^;)。
クラシック音楽界を牛耳るユダヤン・コネクションに
愛されたというのもあるのでしょうが、音の響かせ方に
独特のセンスがあるような感じがしていて、それが
功なった理由かなと思ってます。
では小澤さんより優れた指揮者はというと、何人も
いますが、オリンピックの金メダリストよりは断然
少ない(^0^)。考えてみれば、贅沢な話ですね。
まずは無事に復帰されて欲しいですね。

kv492さん、こんばんは。
非常に巧い指揮者だと思います、小澤さんは。非常に精巧に出来た彫刻像を見るような感じなんですが、今ひとつ夢中にさせてくれるような何かが私には足りなく感じるのですねぇ・・・。
やや贅沢な要求なのかもしれませんが、現代の音楽界の象徴なのかも・・・。ソリストもテクニック抜群な人が多いですが、しかしその音楽にはなかなか感動を受けないという・・・。

こんばんは!KONDOHさん。
遅れて失礼ですが、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
小澤征爾指揮のものはまったくCDもレコードも持っていませんが、テレビで何か演奏を聴いたときは別に感激もしませんでした。私は個人的にはカルロスクライバーが特に好みです。一部しかCDをもっていないのですが、緊張感溢れる演奏が好きです。ポピュラーな運命もクライバー指揮の演奏を聴くと、カラヤンは間延びして聞くに堪えません。最近亡くなったのが残念です。後はベームのブラームスあたりが好きです。過去の巨匠では、ワルターやトスカニーニが有名だと思いますが、殆どモノラル録音でなかなか臨場感がつかめず、名演なのか私の耳ではよく判りません。

yanyandalianさん、こちらこそ本年もよろしくお願い致します。
ニューイヤーコンサートではカルロス・クライバーが登場した年が一番楽しめました。蝶が舞うような指揮振りと、クライバー自信も楽しそうに振っているのが良かったです。音楽も素敵でした。
対する小澤さんの音楽は常に冷静というか、もう少し外しても良いのになぁ・・・と思ってしまいます。
ベーム、私も好きです。往年の指揮者も名演が多いのですが、一般的にはモノラルというのが損をしているように感じますねぇ・・・。

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