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2010年2月28日 (日)

私の愛聴盤 第1回

Dvorak_01

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 ロ短調

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 : 1977年4月~5月
英EMI盤

ジャンルは問わずとも、音楽がお好きな方ならどなたにも愛聴盤というものがあると思います。ロックが好きな方、ポップスが好きな方、歌謡曲、演歌が好きな方、それぞれにご贔屓の歌手や演奏家のレコード、CDで繰り返し聴いて来たものが必ずあると思います。

私にとって音楽は欠かせないものですから、好きな音楽、今日は特に大好きなクラシック音楽の中からの愛聴盤を紹介させて頂きます。ドヴォルザークのチェロ協奏曲がお気に入りの一曲でして、上記ロストロポーヴィチ盤を知って以来、十年を超える愛聴盤で、もう何度聴いて来たか自分でも分かりません。

ベートーヴェン等の流れを汲む古典的ソナタ形式の第一楽章、オケによる第一主題、第二主題が奏されて行くわけですが(ジュリーニの指揮が素晴らしい!)、この演奏で聴けるホルンによる第二主題のメロディーにはもう涙が出て来そうになってしまいます。録音がまたホールトーンを重視した録り方でして、遥か彼方から聞こえて来るような感じを受けるホルンがなんと形容してよいものか、とにかくもう実に感動的なのです。後に続く木管もこれまた実に情感豊かで、天国的調べとはこういう演奏を言うのではないかと。

オケによる二つの主題提示が終わってから登場するロストロポーヴィチの力強いソロがまた素晴らしい! 力強い中にも実にメロディアスな弓裁き、ここでのロストロポーヴィチの演奏を耳にして以降、他のどんな演奏を聴いてもこれを超える演奏を聴いた事がありません。そしてまたチェロで奏される第二主題には鳥肌が立って来るほどの感動があるのです。

前述したようにジュリーニの指揮がこれまた実に素晴らしく、そう数多く聴いているわけではない指揮者ジュリーニですが、私が聴いて来た中での最高の演奏と思っています。協奏曲の伴奏が最高の演奏だなんて大変失礼かもしれませんが、とにかくここで聴けるドヴォルザークのチェロ協奏曲では最高の指揮ぶりです。ロストロポーヴィチのチェロとの丁々発止の演奏はこの素晴らしい曲を聴く醍醐味と言っても良いでしょう。

お決まり緩除楽章の第二楽章でしばし夢心地的な気分で聴き通した後、オケによる行進曲的なリズムで始まる第三楽章、チェロのリズミカルな旋律に乗ってオケが合奏し始めると、つい聴いているだけのこちらまで体が動いてしまうような歌わせ方。繰り返しますが、素晴らしい! の形容しか思い浮かびません。

ロストロポーヴィチは私が知っているだけでもこの曲を三回録音しておりまして、この盤の前にはカラヤンとドイツグラモフォンに録音しており、この演奏も素晴らしいのですが、私はジュリーニ盤を最高に愛しております。そしてロストロポーヴィチ三回目の録音がこれ・・・

Dvorak_02

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)
小澤征爾指揮
ボストン交響楽団
録音 : 1985年、ボストン
仏エラート盤

ジュリーニ盤で最高に素晴らしい演奏を繰り広げたロストロポーヴィチですが、協奏曲は指揮者が変わるとこんなにも演奏が変わってしまうのかという見本みたいなCDです。しかし小澤さんの指揮は何故いつもこんなに素っ気ないというか味気ないというか、実に淡白な指揮ぶりで、以前こちらで少し触れたようにどうしてあれだけ世界的に人気があるのか理解に苦しむのですよねぇ・・・。

ロストロポーヴィチのソロも小澤さんに合わせた如く、ジュリーニ盤の演奏と比べるとやや淡白な解釈で、私としては著しく物足りません。よって私にとって小澤盤はハズレです。

ジュリーニ盤は東芝EMIさんから廉価盤で発売されていると思いますので、音楽がお好きな方には是非お聴き頂きたい名演盤です。ドヴォルザークのチェロ協奏曲を聴いた事がない、という方、有名な「新世界交響曲」だけでなく、この曲も味わい深い名曲ですよ。

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コメント

 KONDOHさん、おはようございます。
 紹介の文章を見ると、聞きたくなってしまいます。

 その時思いました。KONDOHさん、評論家でもやっていけると。(笑)
 音楽(ジャズ・クラッシック)、映画、飛行機、写真とカメラ。そして、これからは鉄道が加わるでしょうか。

おはようございます。
↑でもおっしゃっていますが、私も同様。KONDOHさんは本当に薦め上手です^^
音楽もなのでしょうが、この1枚めのCDのジャケット写真がすてきですね。映画のワンシーンのような。これを見たら、ちょっと手にとってみたくなりますね♪

pyosidaさん、おはようございます。
何をおっしゃいますか・・・。ただ単に自分が感じた事を好き勝手に書いているだけであります。文章も稚拙ですし。
でも、何かを感じて頂いたなら、それで充分です。

koukoさん、おはようございます。
クラシックのジャケット写真って良いものが少ないんです。それでも最近は以前よりは良くなっていると思うのですが、一枚目のジャケット写真はスナップ的で良いですよね。
是非、タワーレコード辺りで手にとって頂き、ついでにレジへ行って下さい。(^^;
良い演奏ですよ。

こんにちは。
ドヴォルザークのチェロコンチェルトは意外に持っている枚数が少ないことに気がつきました。
お薦めのCDも持っていませんでしたので、今度、CDショップでチェックしておきたいCDです。
それにしてもジュリーニはいつもかっこいいですね。

小澤征爾は、若い頃にシューリヒトの実演を見て枯淡な演奏にあこがれていたようですので、その影響かもしれませんね。師のバーンスタインやミンシュとは方向性が違うところが面白いです。

こんにちは。
ロストロポービッチ、なつかしい・・・
高校生の時に、友達に好きなのがいて、よく聞かされかわされました・・・

KONDOHさん こんにちは~!

私が書こうと思った事 すでに皆様が書いていらっしゃいました。。。
ダブりますが。。。
私も、お世辞でなく、KONDOHさんのCDや映画のお勧め記事
を読むと 絶対に、その作品を手にとってみたくなります。
まさか、評論のお仕事をなさっているのでは?
今日は、本気でそう思いました~^^

こんにちは。
私もドヴォコンは大好きでして、ピアノ以外の協奏曲で
は、この曲とブラームスのヴァイオリン協奏曲の2曲が
最高の名曲と思っています。ディスクはかたっぱしから
集めたので、もはや所有枚数不明(アホですね・・・)。
ジュリーニは、むっつりしているけれど、メロディーを
うまく歌わせるので、そのあたりが、小澤さんの棒と
際だって違っているように思います。

yymoonさん、こんばんは。
ドヴォルザークのチェロコン、それほどしょっちゅう録音されるものでもないですし、ロストロポーヴィチが繰り返し録音するのも珍しいですよね。
ジュリーニ、それほど好きな指揮者ではないのですが、先日のチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトも良かったですし、伴奏者としてなかなかです。
小澤さんはシューリヒトに影響されていたのですか? 知りませんでした。しかし中身はシューリヒトの域に達していないように思うのですが・・・。

ramble-leicaさん、こんばんは。
おお、同級生にロストロポーヴィチがお好きな方がいらしたのですか。
なかなかの方ですね。(^^)

マリアさん、こんばんは。
何をおっしゃいますか・・・、評論の仕事だなんてとんでもないです。カメラも音楽もメーカーとのしがらみがないから勝手気ままに書いているだけであります。
どうも私のブログは長くなりがちですが、これでもかなり端折っているのです。ホントはもっと書きたい事があって・・・(笑)

kv492さん、こんばんは。
同好の方がいらして心強いです。チェロコンはホントに素晴らしい曲ですね。ブラームスのヴァイオリン協奏曲、私も大好きです。
ジュリーニ、チャイコフスキーも良かったですし、おっしゃるようにメロディを歌わせる事が大変上手い指揮者ですね。対する小澤さんはあまりにも淡白で・・・。

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