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2010年3月25日 (木)

ザ・スーパー・アナログ・ディスク

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ワーグナー/楽劇「ワルキューレ」第一幕全曲
クナッパーツブッシュ指揮、ウィーン・フィル
キングレコード K33C-70012/3 (2枚組)

音楽ファン、特にクラシック音楽ファンでレコードを蒐集されていた方、嘗てキングレコードさんが発売した「THE SUPER ANALOGUE DISC」をご存知でしょうか? 価格は3,800円と多少お高いですが、ジャケットの作りも豪華ですし、初期の頃はそのジャケットが透明なプラスティックケースに入っていたのです。

何より通常発売されている盤より「音」に拘ったレコードで、先ずレコードの元になる塩化ビニールの材質を選び、カッティングマシンを使う際にもほとんどリミッターを掛けず、更には通常盤(105~120g)より重い、180gの特製超重量レコード盤によるものでした。

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レコードのタスキ部分をスキャンしてみました。「特別高品質材料使用」とか「特別限定プレス」などと、宣伝文句が謳ってありますね。

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ジャケットの中にカッティングに至るまでの解説や通常盤とスーパー・アナログ・ディスクとの音溝の違いなどもご覧のように顕微鏡写真が載っていたりします。通常盤より製作工程を省く事によって音質の劣化を防いだり、カッティング時のアンプも特製管球アンプを使ったりと、とにかく「音」を良くするための努力は厭わない、そんな作りのレコードなんです。

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年二回くらい発売されたのかなぁ・・・、記憶が曖昧ですが、発売リストを見て自分の好きな演奏家のディスクをちょびちょびと購入していました。プレスは確かビクターさんに依頼してたと思います。そのビクターさんがプレス工場を閉鎖してからは、一時発売が途絶えたのですが、しばらくして米国で高品質プレス出来る工場を探し出し、そこのプレスで発売した事もあります。それらのタスキには「米国RTIプレス」と表示してあります。

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上の写真をクリックして頂くと写真が拡大されますから、どういったものが発売されていたかがお分かりになると思います。私のコレクションですから演奏家は相当隔たっていますけど。(笑)

以前、相当な枚数を処分した事を書きましたが、このスーパー・アナログ・ディスクだけは一枚も手放していません。

そうそう、数年前に倒産してしまいましたが、家電量販店の「第一家庭電器」さんが秋葉原のラジオ会館にオーディオショップを開いていた頃、「マニアを追い越せ大作戦」というキャンペーンをボーナス時期に展開し、カートリッジを購入した会員に第一家庭電器特製のスーパー・アナログ・ディスクを頒布していました。

私がこの「・・・・大作戦」で貰ったディスクの中にはフルトヴェングラー指揮によるバイロイトの第九がありまして、未だに大事に持っています。面白いのが倍賞千恵子さん、伊東ゆかりさん、ザ・ピーナッツ、岸恵子さんといった、キングレコード所属の歌手四名の代表曲を集めたスーパー・アナログ・ディスク(キングレコード製)がありまして、これがまた実に音が良いのです。一時期、私のオーディオ・チェックレコードでした。(笑)

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閑話休題。その後、英デッカの日本での発売権がキングレコードさんからポリドールさんに移行してしまったのですが、ポリドールさんがキングレコードさんの真似をして出したのが上のレコード。

オリジナル・マスターテープによる英デッカのカッティングで、プレスはドイツで行われたディスクですが、キングレコードさんほどの魅力は感じませんでした。所謂二番煎じというやつで、ただ180gの重量盤にしただけ、という印象しか感じませんでした。

ところでCDの特製盤をご存知ですか? 材料として使われているポリカーボネイトの部分にガラスを使ったコンパクト・ディスクです。ちなみにこのガラスCDによるカラヤン指揮ベルリン・フィル/ベートーヴェンの第九「合唱」が発売されているのですが、お値段は12万円です。ホントですよ。(笑)

音楽好きの皆さん、レコードを大事にしましょうね。人類が生んだ貴重な文化遺産ですから。

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コメント

おはようございます。
すごく凝ったレコードですねぇ。これはやたらと売ったりはできない貴重なものですね。先日売ったりしない方がよいとアドバイスをいただきましたので、私も思い直してレコードを手元に置いておくことにしました。ありがとうございます(^^)  私のLPはロックの輸入盤ですから、ジャケットも簡素でチープ、お話のレコードの対極にあるようなものなのですが、このチープさがよくて買っていたような^^

koukoさん、おはようございます。
はい、本当に凝ったレコードです。盤は厚くずしりと重く、ジャケットも厚紙で実に豪華な作りと、レコードファンを喜ばせる体裁です。
koukoさんはロックをお聴きでしたか。撮影されるお写真とイメージが少々合致しませんですねぇ・・・・(^^;
米国盤はクラシックも簡素でチープな作りが多いです。盤質もドイツや日本に比べると良くないですし。オートチェンジャーのプレイヤーが普及していた国ですから、レコードも実用品としての扱いだったのでしょう。日本は特殊かもしれません。

おはようございます。
このシリーズは知っていますし、何枚か持っているかもしれません。
でも、高価ですし、ほとんどがCDと重複するということもあって、手が出せませんでした。
クナパーツブッッシュのワルキューレやバックハウスのモーツアルト K545など欲しいものがたくさんあります。
グルダの皇帝が2枚あるのがちょっと気になります(笑)。

学生時代は日本盤が買えなくて、輸入盤を買ってましたね。確かに品質は悪かったな。でも当時からクラッシックやジャズはヨーロッパ盤が良いと聞いてました。高品質のアナログプレーヤーが欲しい!

yymoonさん、こんばんは。
この頃、通常盤を持っているものでもお気に入りの演奏はスーパー・アナログ・ディスクを購入していました。ズシリと来る盤の重さがターンテーブルに載せる時に気持ちが良くて・・・(笑)
グルダの皇帝ですか? 私が一番好きな皇帝の演奏でして、繰り返し聴くものですから、万が一盤に傷を付けてしまった時の為の保険として、もう一枚購入しました。ですから一枚はまったくの未通針です。(笑)

スカルピアさん、こんばんは。
円高になってからはクラシックも輸入盤の方が安かったので、オペラ以外は輸入盤ばかり購入していました。音も輸入盤の方が良かったですし。
CD時代の今も輸入盤の方が安いので、私は輸入盤党です。(笑)
アナログプレイヤー、是非ご購入下さい。

うちには随分古いレコードですが、「DR」「DM」って言うのがありますです。
デジタルレコーディングとかデジタルマスターって言うものらしいんですが、ちょっと重くって、ちょっと音の良いのがありましたよね。
もう、10年...いや15年は針を落としてないです(^^;)

ボン村上さん、
レコードは貴重な文化遺産です。フィルムと同じくずっと大切に致しましょう。
でも、10年・・・15年・・・、私も同じくらい聴いていないレコードがあるなぁ・・・(笑)

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