
NIKON D300
昨日、ニコン D300を使う機会があったので、愛用のEOS 7Dとの比較、感想などを。
尚、参考写真は昨日、横浜・大さん橋に「レジェンド・オブ・ザ・シー」という初めて見るクルーズ船が入って来たので、そのクルーズ船を撮影した写真を。

レジェンド・オブ・ザ・シー(ロイヤルカリビアン社所有)
米国系列のクルーズ船、上海、韓国を周航するそうで、昨日日本の乗客を乗せて出航しました。
さて昨年暮れ、タンチョウの撮影目的のため、オートフォーカス機能重視でニコン D300sとキヤノン EOS 7Dとどちらにするかずっと悩んだ末、旅行直前に選んだのがEOS 7Dだった事は拙ブログをずっとご覧頂いている方は先刻ご承知の事と思います。

D300と7Dとでは発売時期に二年の差があります。デジタルで二年の差は大きいだろう・・・という事で結局7Dを選んだわけです。しかし未だにD300sには未練がありました。一眼レフに関してはニコン党ですから。(笑)

そこで友人が全然使っていない手持ちのD300(通算撮影カット数、僅か二百余枚!)を使ってみる? という有り難いお話し。気に入ったら中古ショップのAランク買い取り金額(7万円)で譲っても良いとの事。元箱付属品全部揃い。更にはストラップ、取り説その他が入っているビニール袋も未開封の状態。ボディはもちろん新品同様でキズひとつなし。マウントもピカピカ。(笑)

これは買いだろう・・・とニコニコしながら大さん橋で撮影開始。「あれ? シャッターが切れない!」、そこで思い切ってシャッターボタンを強く押し込んでみるとシャッターは切れました。D300のシャッターボタン、思いのほかストロークが深く重いのです。
愛用のEOS 7Dは軽く切れますので、撮影を続けて行くうちにD300の切れの悪さに少しずつストレスが溜まって来ます。「あれ~・・・、ニコンのボディってこんな感じだったかなぁ・・・?」と沸々と疑問が。

しかしシャッターを切った時の「音の切れ味」はさすがニコン製、気持ちが良いです。愛用のEOS 7Dは・・・、いえ何も言うまい。(笑)
撮影後、背面の液晶で撮影したものを確認しようとすると、明るい日中では極めて見づらい。7Dは明るい日中でも結構鮮明なので、液晶の質に違いを感じちゃいます。
D300のコマ速は6コマ/秒です。ところがD300sは7コマ/秒ですから、やはり進化していたのですね。しかし14bitRAWで撮影するといきなり両者とも2.5コマ/秒に落ちてしまいます。対するEOS 7Dは14bitRAWでも8コマ/秒ですから、やはり開発時期の差が如実に表れてしまいますね。

このカット、レンズの歪曲をソフトで修正しています。オリジナルは糸巻き型の歪曲が目立ちます。ニッコールのズームレンズは歪曲が目立つモノが結構多いですが、メーカーはソフトで修正すれば良いとでも考えているのでしょうかねぇ・・・? もしそうだとしたら残念な事ですが。

さて肝心のD300ですが、使う前は絶対「いいじゃん・・・、いいじゃん・・・(^^)」とニコニコしながら撮影出来ると思っていたのですが、シャッターストロークの感触からモチベーションは下がる一方。おまけに14bitRAWでの大幅コマ速落ちにも閉口し、結局D300はお返しする事に。
これでD300系への未練をキッパリ断ち切れました。もちろんD300単体で考えれば過不足ない完成度の高いデジ一眼なのですが、EOS 7Dの方が設計が新しい分、完成度はより高い事を今回改めて知る事になりました。シャッターの切れは断然D300の方に惹かれますが・・・。
それともうひとつ、D300の露出、カメラ任せのAEの正確さというか安定度はさすがニコン! という感じを抱きました。対するEOS 7Dは非常に神経質で、被写体によっては「え!?」というくらいオーバー気味になったりしますから。露出の技術はニコンさんの実力を改めて知る事となりました。
P.S. 気になったD300のシャッターストローク、夕方某量販店に行って店頭デモ機2台のD300sでシャッターを切ってみたのですが、D300ほどストロークは深くなかった事を付け加えておきます。D300特有の問題だったのか、それとも製品間のバラつきだったのかは分かりません。
NIKON D300 + AF-S DX VR 18-200mm/F3.5-5.6G
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