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2010年7月11日 (日)

松竹映画「たそがれ清兵衛」

Seibei

松竹映画「たそがれ清兵衛」 2002年度作品

監督 : 山田洋次
原作 : 藤沢周平
脚本 : 山田洋次、朝間義隆
音楽 : 富田勲

出演 : 真田広之、宮沢りえ、大杉漣、小林稔侍、丹波哲郎、伊藤未希、橋口恵莉奈、岸恵子 他

山田洋次監督の時代劇三部作の最初の作品、「たそがれ清兵衛」をご覧になりましたでしょうか? 抒情的作品と申しても良い感動的な素晴らしい作品です。

幕末の庄内地方(現在の山形県)、海坂藩の平侍、井口清兵衛は妻を亡くし、残ったのは借金と可愛い娘二人と認知症の母。毎日の暮らしに追われ、薄汚れた身なりになってしまい、同僚たちからは付き合いの悪い彼の事をいつしか「たそがれ清兵衛」と蔑んで呼ばれるようになっていた。

そんな或る日、帰宅すると懐かしい幼馴染の朋江(宮沢りえさん)の姿が。以後、朋江は家事や娘の世話をしに訪れ、子供たちもすっかり懐いてしまう。しかし時代は刻々と変化する中、海坂藩主が亡くなり新体制になるも、反体制派の中で一刀流の使い手、余呉善右衛門がいる。藩命でその善右衛門を斬るように命じられた清兵衛は身支度を朋江に依頼するのだが・・・、

そこで清兵衛は初めて朋江に思いのたけを話すのですが、すでに朋江は会津藩の家中に嫁入りが決まっているという。愕然としたまま清兵衛は果たし合いに向かう事になるのですが・・・。

朋江役を演じている宮沢りえさん、いいですねぇ・・・。しとやかで理知的、そして清兵衛を一途に思う女性を見事に演じております。プライベートではいろいろあった方ですが、ここでの演技はホントに素晴らしいと思います。真田広之さん、あれだけの二枚目俳優が冴えない男を演じていますが、やはり男前ですねぇ・・・(笑)

朋江の前夫で酒乱の甲田豊太郎を演じている大杉漣さんもいい味を出しています。こういう役をやらせると大変上手い方ですね。清兵衛の娘役を演じている二人の子役も可愛いですよ・・・。

山田洋次監督初の本格的時代劇作品ですが、いつものように家族愛を描いている事には変わりがありません。幕末の大変化に翻弄されてしまう清兵衛を山田監督らしい演出で描いている事と、登場人物のセリフひと言ひと言にも感動を受けてしまいます。

ラストシーン、さすが山田監督と思わせる演出に、う~ん・・・さすがだなぁ・・・といつもながら思い知らされます。

以前、三部作の二本目「隠し剣 鬼の爪」をご紹介した事がありますが、今日の作品も絶対感動を受ける作品に仕上がっています。日本アカデミー賞を総なめにしていますが、当然ですね。私はもう4、5回観ていますが、何度観ても深い感動を味わっております。

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コメント

おはようございます。
山田監督の三部作の中ではこの作品が一番好きです。藤沢周平の作品は、NHKでドラマ化された「清左衛門残日録」や「蝉しぐれ」も大好きだったのですが、この作品は、山田監督らしさが出ていて、とてもよかったですね。

koukoさん、おはようございます。
ご覧になっておりましたですか。私もこの作品が一番好きです。藤沢周平さんブームみたいなものがあって、あちこちで作品が映像化されまていますね。この作品は黒澤明監督の影響も多少感じられますが、おっしゃるように山田監督らしい優秀作だと思います。

おはようございます。
私は山田監督と共に藤沢作品がお気に入りです。彼の作品に登場する米沢藩(笑)出身の友人にいろいろ聞いてます、厳しい土地だそうで。
余談ですが最近バス旅行で寅さんの第1作車中で見ました。(懐し)

おはようございます。今日はこれからパリ経由の
エールフランス機(777)で大阪に向かいます。
という訳で、早起きして荷物を詰め終わったところです。そうですか。日本でも結構知られている映画なのですね。最近ARTEというフランスとドイツ共同で
運営しているTVで見たばかりです。
日本語でドイツ語字幕でしたが、ドイツ人の妻が
えらく気に入っておりました。SAMURAIと言えば
世界中通じる世の中ですが、日本の文化、慣習、メンタリティー等はまだまだ世界の人間には理解しにくいようです。この頃は日本の映画をちょくちょく放送
するので理解の足しに成ってくれれば、と思っております。
因みに妻は寅さんが好きで、子供に
する腹巻を勝手に寅さんと呼んでおります。

ダンさん、こんばんは。
ご友人に米沢藩出身の方がおられましたか。山形県、冬は厳しいでしょうね・・・。
バス旅行でビデオ映像、以前は帰りに良く見せてくれたようですが、最近では珍しいのでは?

ハマさん、こんばんは。
おお、エールフランスの777で関空ですか。羨ましいです。
この映画、日本ではかなりヒットしましたし、公開後の日本アカデミー賞の各賞を総なめにした作品です。山田洋次監督は嘗て第一回日本アカデミー賞でも「幸せの黄色いハンカチ」で総なめにしています。
SAMURAIで通じる言葉も、伝統、文化、或いは武士のしきたり等は外国の方には理解し難いでしょうね。
奥様は寅さんがお好きでしたか。山田ファンの私としては大変嬉しいです。腹巻を寅さん、ユニークです。(^^)

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