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2011年3月28日 (月)

ベートーヴェン/交響曲第7番

Furt

ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 作品92

ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1950年1月18-19日 ウィーンで録音

英EMI 9 07878 2 (ニュー・デジタルリマスター盤)

今時半世紀も前の録音を持ち出さなくても・・・と思われるクラシック音楽ファンは沢山いらっしゃると思います。実はこの世紀の名演奏が新規にデジタルリマスターが行われたという事で、この英EMI盤による初回プレスの限定盤21枚組BOXを購入。

フルトヴェングラーが英EMIに残した主だった録音が網羅されておりますが、新規にデジタルリマスターを起こしたのはベートーヴェンとブラームスの交響曲全集。私が初めて聴いたベートーヴェンの第7交響曲はこのフルトヴェングラーが指揮した古い録音でした。

ステレオ録音全盛期の時代に何もモノラルの古い録音を聴かなくても・・・と思うのですが、クラシックを聴き始めた頃、雑誌か何かでベートーヴェンの第7交響曲の推薦盤として採り上げられていたのではないかと思います。しかしこの素晴らしい演奏に接して以来、この演奏を上回るものに未だ出会っていません。特に終楽章の狂喜乱舞という言葉が最も相応しいと思う圧倒的演奏には打ちのめされた思い。

録音自体は同時期の他の録音よりも少々劣りますし、低域にグランドノイズのようなものが常に聞こえ、状態としては交響曲全集の中でも「音」そのものはあまり良くないのですが、何より素晴らしい演奏がそのキズをカバーしています。

さて肝心のニュー・デジタルリマスターの音ですが、旧盤の音とはガラッと変化しています。今まで持っていた旧盤はこれです。

Furt2

これも英EMIの輸入盤ですが、こちらの方は低域に膨らみがあり、高域はややヒステリック。対して今回の新盤は締まった低域にやや艶の出た高域が特色。新盤は少し録音年代が上がったような印象を受けますので、個人的には今回のニュー・デジタルリマスター盤の方が好みです。

旧盤の音は従来良く発売されていたライヴ録音の海賊盤で散々聴き慣れていた音作り。新盤は高低のバランスが良いように思います。近年、古い録音・・・ステレオ初期の録音などを名立たるエンジニアが新規にデジタルリマスターをした盤が発売されておりますが、皆それぞれに個性がありますので、オリジナル・マスターテープの音ってどういう音だったのだろう・・・? という事を考えてしまいます。

何しろ発売される度にこうころころ音が変わってしまうのですから・・・。

※ 補足 (3月29日 PM3: 40)

この第7番のみ、録音時のマスターテープが新たに発見されたとの事で、今回のデジタルリマスターはそのオリジナルテープから起こしたという事を今日(29日)知りました。従来の音源とは音が違っているのも当然ですね。

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コメント

エンジニア好みの音になりますからね〜
ジャズ通の人が「レコード会社が余計な事をするな!」と怒っていたのを思い出しました。

スカルピアさん、こんばんは。
そうなんですよねぇ・・・。それだからこそオリジナルテープの音が気に掛かるのだと思います。案外、素っ気ない音だったりして・・・。

こんばんは。
この第7番はスタジオ録音でありながら凄まじい演奏ですね。
私のCDは80年代に購入したものですが、ウイーンフィルの弦の艶やかさは味わえるように思います。

1943年のベルリンフィルとのライブ盤(DG)もすごいですね。こちらはもっと正攻法な盛り上げ方でクライマックスへの上昇度はこちらの方が上かもしれません。

今回のデジタルリマスター盤では、SACDのワーグナー管弦楽第2集を買いました。

おはようございます。
なるほど、エンジニアさんによって、音が変わってくるわけですね。オリジナルのままがいいのか、腕のようエンジニアによるものがいいのか、むずかしいところですね。写真もプリントの技術によって随分かわりますものね。

yymoonさん、こんにちは。
音はマスタリング毎に変わる事が多いですね。オリジナルテープは経年変化による劣化がありますから、必ずしも後の方が結果が良いとは限らないのですが、今回の7番に関しては音に変な誇張がなくて自分好みでした。
フルヴェンのベートーヴェンはアナログレコードでも全集を持っていますが、それぞれみんな音が違います。(笑)
しかしスタジオ録音にも関わらずライヴ的燃焼度の凄い演奏ですね、この7番は。

koukoさん、こんにちは。
そうなんです、これは何もクラシック音楽だけに限った事ではなく、ジャズもロックも皆同じですね。
基本的には初出盤の印象が強くなるわけですが、再発売で音が変わる事は良くあります。
写真プリントもプリンターの技量次第でアナログプリントは変わりますよね。

現代のベートーヴェン佐村河内守(全聾)の交響曲第一番《HIROSHIMA》(81分)の発売もあと一ヶ月となり少々興奮気味です。
たのしみー((o(^-^)o))

サカグチさん、こんばんは。
恥ずかしながら知識がありませんでしたので調べてみました。
ありがとうございます。

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