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2011年3月11日 (金)

映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」

Never

ネバーセイ・ネバーアゲイン/1983年 米英合作映画

出演 : ショーン・コネリー(ボンド)、キム・ベイシンガー(ドミノ)、クラウス・マリア・ブランダウアー(ラルゴ)、バーバラ・カレラ(ファティマ)、マックス・フォン・シドー(ブロフェルド)、エドワード・フォックス(M) 他
音楽 : ミシェル・ルグラン
監督 : アービン・カーシュナー
ケビン・マクローリー/プロデュース

最近、WOWOWで放送されたこの映画をご存知でしょうか? ショーン・コネリーの007シリーズの大ヒット作に「007/サンダーボール作戦」がありますが、この「ネバーセイ・ネバーアゲイン」は言わばもうひとつの「007/サンダーボール作戦」なのです。

リメイク作品と言えばそうなのかもしれませんが、正確には元々映画化の権利を持っていたケビン・マクローリーが、すでに本家イオン・プロ製作の007シリーズを引退していたショーン・コネリーを説得して製作した作品です。

007シリーズは元英国秘密情報部(現MI6)で本当にスパイ活動をしていたイアン・フレミングが仕事を止めてから書き始めたスパイ小説だという事はあまりにも有名ですが、「サンダーボール作戦」については小説を発表する前にケビン・マクローリーらと共に映画化される事を目的に共同脚本を書き上げておりました。

しかしどこからも映画化の話は出ず、一度は潰れてしまった脚本だったのです。諦めたイアン・フレミングが後に小説として書き直したのが「サンダーボール作戦」でした。第一作の「カジノ・ロワイヤル」からシリーズ化された小説、この作品に目を付けたアルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンの二人が「カジノ・ロワイヤル」以外の全作品の映画化権を買い取り、007映画だけを製作するイオン・プロを立ち上げ、順次映画化して現在に至っているのは映画ファンならご存知の通り。

しかしイオン・プロで映画化する小説版「サンダーボール作戦」は、自分(マクローリー)とフレミングが書き上げた共同脚本が元になっているから、自分に無断で映画化するのは著作権侵害だとケビン・マクローリーが当時訴訟を起こしたそうです。結果、「007/サンダーボール作戦」に自分の名前をクレジットする事で和解したそうな。その代わりイオン・プロ製作の「007/サンダーボール作戦」の公開から向こう10年はマクローリーも映画化しないという約束に。

で、イオン・プロ製作の「007/サンダーボール作戦」から18年後にケビン・マクローリーがショーン・コネリーを引っ張り出して来て「ネバーセイ・ネバーアゲイン」を製作。映画のタイトルは出演を渋るショーン・コネリーに奥様が、「もう二度とボンドはやらないなんて言わないで」とコネリーに言ったセリフをそのままタイトルにしたとか。(笑)

ストーリーは「007/サンダーボール作戦」をご覧になられた方ならご存知だと思いますが、NATOの核弾頭ミサイルを奪ったブロフェルド率いるスペクターが、NATOに核弾頭ミサイルと交換に巨額の金額を要求してくる、というお話し。「007/サンダーボール作戦」では原爆(小説も)でしたが、さすが製作年代の違いですね、こちらは核弾頭ミサイルです。

さて、本作「ネバーセイ・ネバーアゲイン」ですが、本家イオン・プロ製作ではないですからお馴染み、映画冒頭のガン・シークエンスもなければ、誰でも知っているあの音楽、ジェイムズ・ボンドのテーマも流れて来ません。ショーン・コネリーがボンドを演じているとはいえ、007映画を観ているという感覚がないですね。

ショーン・コネリー以外の役者さんも本家の方が個性的で良かったですね。エミリオ・ラルゴ役なんて本家の方が圧倒的に貫禄がありましたし。ドミノ役は本家のクロディーヌ・オージェと、こちらのキム・ベイシンガーはそれぞれ個性的で互角というところでしょうか。

ところで本家の新作は無期限延期となっていますが、どうなるのでしょうねぇ・・・?

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コメント

おはようございます。
タイトルの由来、面白いですよね^^ キム・ベイシンガーも好きな女優さんですが、クロディーヌ・オージェの方が007の世界の雰囲気に合っていたような気がします。しかしショーン・コネリーのボンドは素敵ですね~^^

いいシリーズ物の映画が、とんとなくなりました。続いているのは、ホラーか、子供もの?ばかり、、、
大人のエンターテイメントな映画の復活を望みます。

懐かしい映画ですね。ション・コネリーの一世を風靡したシリーズですが最近は関心がなくなりました。冷戦時代の想い出でしょうか。
ところで東北地震の影響で無事帰宅されたのですか・・・

koukoさん、こんばんは。
やはり最初に観た方が印象が強くなりますが、クロディーヌ・オージェも良かったですね。ショーン・コネリーもピッタリのキャラクターでした。

swingphotoさん、こんばんは。
映画界全体が斜陽化しているようで、良い映画が少なくなりつつあるように感じます。

TOKIWAIさん、こんばんは。
おっしゃるように007シリーズも冷戦時代の産物かもしれませんですね。
地震、大変な事になりましたが、無事帰宅しました。ありがとうございます。

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