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2011年4月10日 (日)

「幸福の黄色いハンカチ」 デジタルリマスター2010

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松竹映画「幸福の黄色いハンカチ」 1977年製作

デジタルリマスター 2010 版

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監督 : 山田洋次
原作 : ピート・ハミル
脚本 : 山田洋次、朝間義隆
音楽 : 佐藤勝

出演 : 高倉健、倍賞千恵子、桃井かおり、武田鉄矢、渥美清 他

先日ご紹介した「東京物語」のデジタルリマスター版の素晴らしい復刻にはホントに驚きました。そして今日はそのデジタルリマスターで最近撮影したばかりかと思うくらい、これまた見事に復活した山田洋次監督の名作「幸福の黄色いハンカチ」をご紹介したいと思います。

第一回日本アカデミー賞8部門やブルーリボン賞、キネマ旬報賞等々、その年の映画賞を総なめにしてしまったこの名作。恐らく拙ブログをご覧頂いている方の中にも「これは観た」という方は多いと思います。私もいったい何度この映画を観ているか・・・。2010年にハイビジョン用にデジタルリマスターされた名作がブルーレイ・ディスクで発売されましたので実に嬉しいです。

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網走刑務所を出所したばかりの男、島勇作(高倉健さん)と、内気で気の小さい若い女性の朱美(桃井かおりさん)、そして女の子の事しか眼中にないどうしようもない若い男、花田欽也(武田鉄矢さん)、この三人が網走でひょんな事から一緒になり、欽也が退職金で購入した赤いファミリアに乗って北の大地、北海道を旅する。

そんな旅も帯広の駅前で欽也がやくざ(たこ八郎さん)に因縁を付けられてしまう。しかし腕っ節には自信のある元炭鉱夫の勇作がそのやくざを懲らしめ、勇作の運転で帯広駅前を後にする。ところが一斉検問に引っ掛かり、刑務所を出所したばかりの勇作には免許証がなく、警察署に連行されてしまう。そして物語は勇作の過去に触れる事に・・・。

網走駅前で欽也が女の子をナンパしようとするシーンが出て来るのですが、昨年暮れ、今年二月と網走駅前を見たばかりですから実に懐かしいです。しかし1977年の撮影当時と現在の網走駅前とは様子が全然違いますね。

また、網走の海岸で欽也、朱美のふたりが勇作と出会うシーン、ついこの間見たばかりの帽子岩が背景に映っていましたので、「あぁ、今波が打ち寄せているここを流氷観光砕氷船に乗って風景を見たんだなぁ・・・」と画面に見入ってしまいました。

網走刑務所、現在は閉鎖されていて観光客を呼び込むための観光地となっておりますが、映画の撮影当時はまだ囚人が収監されていたのですね。
刑務所を出所して来た勇作が網走駅前の食堂に入り、ビールを旨そうに一気に飲み干すシーン、堪らん・・・という高倉健さんの演技が素晴らしいです。そして醤油ラーメンとカツ丼を注文。何年振りかで食事らしい食事が出来た事の嬉しさと感動がこちらにも伝わって来ます。余談ですが確か高倉健さんはお酒が飲めないと聞いた記憶があるのですが・・・。

お芝居が初めての武田鉄矢さん、山田監督の上手い指導で見事に”軽い男”を演じていると思います。寅さんシリーズにも一回出演し、以後あちこちで「役者」として引っ張りだこになったのはご存知の通り。現在の武田鉄矢さんがあるのも山田監督のお陰だと思います。

おどおどとして気弱な朱美のキャラクター、桃井かおりさんが実に上手く演じています。そして何より翳のある男を演じる高倉健さん、さすがです。このキャラクターでもう一本、先にご紹介済みの「遥かなる山の呼び声」が作られているのはご存知の通り。

自分的に山田洋次監督作品で一番好きなのは「遥かなる山の呼び声」ですが、久し振りに「幸福の黄色いハンカチ」を観たら、やはりどちらも甲乙付けがたいですね。どちらもホントに素晴らしい作品です。

尚、このディスクには特典としてデジタルリマスター公開記念特別試写会に出席した山田洋次監督と武田鉄矢さんのトークショーが納められておりまして、撮影時の秘話などが語られていて大変興味深いです。

これだけ良い画質で鑑賞させて頂くと、他の古い山田作品も念入りにデジタルリマスターを施して発売して頂きたいです。それほど素晴らしい出来栄えでしたから。

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コメント

おはようございます。
はためく黄色いハンカチと洗濯物、健さんの後ろ姿、もうそれだけで、いいなぁ~って思ってしまいますね。健さんは北海道が似合うなぁ^^

koukoさん、おはようございます。
私は何度観ても感動してしまいます。その映画が高画質で蘇える、嬉しさが倍になりました。(笑)
健さんはホントに北海道が似合いますね。

おはようございます。

網走を旅行された後に、この映画を今回もう一度観られたとのことですが、やはり思い入れが違うでしょうね。私も、ずいぶん前ですが、網走には2度行きましたが、この映画のことは思い出さなかったかもしれません。

私は、この映画を初めて見たのは、公開から数年後のある寮祭ででした。高倉健はどうも好きになれない俳優でしたが、暇つぶしのつもりで見たのに感動してしまい、驚きました。食堂のような所を利用した劣悪な状態での鑑賞でしたが、中身がそれを遙かに上回っていました。

その後、何度かビデオなどで観ていますが、ブルーレイによる映像ならば、また違った感動を得られそうですね。


yymoonさん、
網走駅周辺の様子、やはり年代を感じました。今はより現代的な風景になっております。撮影当時はまだまだ北海道の小さな町、それも刑務所で有名な町・・・という状況だったのだと思います。
高倉健さん、一般的にはやくざ映画の俳優というようにイメージされていたのではないかと。山田監督は他のやくざ俳優さんとは違うものを感じていたとおっしゃっていますので、健さんにとってもそのイメージを払拭する良い機会だったのではないかと思います。
ブルーレイによる映像、とかく日本映画の画質に不満がありましたが、これは良かったです。

おはようございます。
またまた、すばらしい山田監督作品のご紹介ありがとうございます。早速、デジタルリマスター版観てみたくなりました。
余談ですが、昨日NHKのBSで大河ドラマのデジタルリマスター版が放映されていました。昨今の技術は本当に進化しましたね。何しろ昭和38年代の映像が蘇えってしまうのですから。NHKの技術はさすがです。

冬にNYに出かけた際に、
このリマスター版とアメリカ版が両方見ることができました。
やっぱり、健さんが最高です。
昔、通っていた洋服店で健さんがお得意さんで
一度だけお見かけしたことがありましたが、
カッコよかったです。

camecameさん、こんにちは。
昔の大河ドラマ、デジタルリマスターを施しての放送、これまた凄いですね。NHKの技術はホントに素晴らしいです。クラシックの名演もハイビジョン・リマスターで放送、ファンとしては嬉しいです。
「幸福の黄色いハンカチ」もなかなかの復刻でした。

swingphotoさん、こんにちは。
ニューヨークで両方のハンカチをご覧になったのですか。私はまだ米版イエローハンカチーフを観ていないのです。ブルーレイで出ましたので、これで観ようかと思います。
健さんも見掛けたなんて羨ましいです。

正座して見てたら真ん中に地震速報がどかんと出た!せっかくのデジタルリマスター、金だしてソフトを買えということでしょうか?録画者には実に困った速報の嵐です

こういう時期ですから地震速報のテロップが出るのは仕方ないかとも思います。
数年後、見返した時にテロップを見て、「そういえばあんな事があったんだなぁ・・・」というように思い起こすかもしれませんよ。

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