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2011年6月12日 (日)

モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番

Uchida

モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K595

内田光子(P)&指揮
クリーヴランド管弦楽団

2010年4月15、17、18日 セヴェランスホール(クリーヴランド)でのライヴ録音

英デッカ 478 2596

クラシック音楽ファンでモーツァルトがお好きな方は沢山いらっしゃると思います。私もクラシック音楽を聴き始めた当初から大好きになった作曲家で、交響曲はもちろん、オペラ、ピアノ協奏曲、後期の弦楽四重奏曲など、好きな曲は数え切れません。

ピアノ協奏曲でのお気に入りは第19、20、23、27番の4曲ですが、中でもピアノ協奏曲としては最後の作品となった第27番は何回聴いても飽きる事がないです。と言うよりクラシック音楽を聴き始めて間もなく或る演奏を聴いて以来、現在もこの曲、そしてその演奏が大好きなのです。

その或る演奏とはこれです。↓

Backhaus

ウィルヘルム・バックハウス(P)
カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1955年5月、ウィーンで録音

英デッカ 466 380-2

この半世紀以上前の歴史的名録音、もちろんリアルタイムで聴いているわけありませんが、クラシック音楽を聴き始めた頃に雑誌で或る評論家がこの曲のベストワンに挙げておりました。その直後くらいだったか、横浜のレコードショップのバーゲンセールに輸入盤が廉価で放出してあるのを見付け、入手した次第。

さすがに録音は古いですが(それでも正真正銘のステレオ録音)、バックハウスの素晴らしい演奏とモーツァルト指揮者とも言われるベームの指揮がまた素晴らしく、モーツァルト後期の傑作を最高の演奏で聴く事が出来ます。

以来、いろいろな演奏で第27番を聴いて来ました。それらの中ではバレンボイム、ハイドシェックの演奏が結構楽しめましたが、このバックハウスとベームの演奏を凌ぐものはなく、私はずっと古い録音で愛聴して来ました。その後レコードではキングレコードが発売したスーパー・アナログ・ディスクで楽しんで来ましたが、上記ジャケット写真のCDは廉価で発売されていたのでこれも入手。ブラームスのピアノ協奏曲をメインにしているジャケットデザインですが。

さて、最近になって内田光子さんにとってこの曲二度目となる最新録音が発売されたので入手してみたのですが、これがバックハウス盤に負けるとも劣らない名演奏なのです。内田さんはすでに蘭フィリップスにジェフリー・テイトの指揮でピアノ協奏曲全集を録音しているので、第27番はこれが二度目となるわけです。

今回はオケの指揮もしています。俗に言う弾き振りで、ピアノを弾きながらオーケストラの指揮も自分でしているわけです。これがやや遅めのテンポでじっくり曲を進めており、第27番を実に堪能させてくれます。テイト指揮の旧録音はテイトの指揮が淡白で何の味わいもなく、著しく不満がありました。もしかしたら内田さん自身もテイトの指揮に不満があり、自ら指揮をして自分の解釈を思う存分発揮したのかもしれません。

第一楽章のテンポ、ダイナミクスなどベームの解釈にそっくりで、バックハウス=ベーム盤をひょっとして愛聴していたのかも、と私は思ったくらいです。内田さんのピアノもリリックと申しましょうか、時にはコロラトゥーラソプラノを聴いているようなピアノで、ベートーヴェン弾きと言われたバックハウスとはまた違ったやや軽いタッチで曲を進めて行きます。これがまた私には新鮮に聴こえるのです。

ようやく録音の良い演奏で繰り返し聴く事が出来る演奏と巡り合えました。果たして弾き振りで二度目の全集録音をされる予定なのか、興味深いです。

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コメント

おはようございます。
「弾き振り」凄いですね~。ピアノ、指揮、それぞれでも凄いと思うのに、それを両方。しかも素晴らしいとは。 それにしてもKONDOHさんのお勧めも、いつもながら絶品です^^ 今日の日曜日は雨を覚悟していましたが、上がったようですね^^

koukoさん、おはようございます。
ピアノやヴァイオリンなどのアーティストにとって協奏曲を演奏する場合、相方の指揮者との解釈の違いに結構悩むそうです。その点、弾き振りですと自分の思う通りに出来ますからね。
今日の日曜日、雨予想でしたものね。こういうハズレは歓迎です。(笑)

こんにちは。
このプログラムでのサントリーホールの公演を聴きに行ったことは拙ブログで記事にKONDOHさんのコメントもいただいていました。
私も27番が好きで見つけたCDはなるべく買ってきましたが、LPではヘブラーの旧録音、CDではケンペとグルダの協演が気に入ってます。バックハウス盤のLPも持っていますがその盤の録音がイマイチなのでCDで我慢です。

yymoonさん、こんばんは。
はい、覚えております。
27番、ホントに良い曲ですよね。バックハウス盤はスーパーアナログディスクが一番好きです。もう何回、いや最初に手に入れた盤から通算すると何十回聴いて来たか。ベートーヴェン弾きのバックハウス、最良のモーツァルトだと思います。

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