B&W CM1 の事、再び
村治佳織 プレイズ・バッハ (2008年11月22日に紹介済み)
1. チェンバロ協奏曲第2番
2. G線上のアリア
3. チェンバロ協奏曲第5番
4. 主よ、人の望みの喜びよ
5. パルティータ第2番
6. メヌエット
村治佳織(ギター)
ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ
クリスティアン・フンケ 指揮とヴァイオリン
2008年8月24-27日 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス大ホールで録音
ユニバーサル ミュージック UCCD 9707(DECCA)
液晶テレビの横に置いてテレビ音声の再生をさせる目的で購入した英国Bowers & Wilkins社のコンパクトスピーカー CM1ですが、結局テレビの横に置くのは止める事にしました。
以前ご紹介した村治佳織さんのCDを聴くに及び、その素晴らしい再生音に感動してしまい、これだけの性能を持っているスピーカーをテレビ音声専用スピーカーにするにはもったいないと思ったからです。
一昨日の晩、小さめの音量でこのCDを再生したのですが、途中で居眠りをするという不覚を。クラシック音楽を聴いて眠くなるという事は退屈したのだろう・・・と思われるかもしれませんが、そうではなく、その気持ちの良い再生音に酔った証拠です、自分の場合は。
それで昨晩、もう一度このCDを聴いてみました。今度はもう少し大き目の音量で。そこでこのスピーカーを今後もこの部屋に置いてサブスピーカーとして聴き続けて行く事を決めました。
私のメインスピーカーは某社(敢えて機種名は伏せておきます)のトールボーイ型です。それも結構背の高い本格的なトールボーイ型の3way4スピーカーで、37kg もの重量のあるしっかりした作りのスピーカーです。6年前、それまで使っていたダイヤトーン 3wayからの買い替えですが、今もって特に不満はなく、気に入っているスピーカーです。(先日、B&W社の新製品、802 Diamondを聴いてノックアウトを受ける前までは)
そのメインスピーカーで聴いていた時の再生音では味わえなかった感動をCM1が聴かせてくれたのです。左右CM1の中心にピンポイントで浮かぶ村治さんのギター音がとても生々しい事と、音量を上げてもギターの音像が大きくならず、下世話な言い方になりますが私の目の前で村治さんが実際にギターを弾いているような、そういうリアルな感じを受けるのです。
曲間、しばしの無音から曲が始まる時、ポッと浮かび上がるようにギターが鳴る時には余りにもリアルなので、ゾクッとしちゃいます。残念ながらメインスピーカーでは村治さんのギターが巨大化して聴こえてしまうのです。ギターのような楽器の再生はコンパクトタイプの得意とするところなのかもしれません。
弦の弾ける音も素晴らしいし、曲が終わって消え入るように遠ざかって行く響き(余韻)を村治さんが手で弦を押さえて止めると、スッ!と無音の世界に戻る瞬間、まさに録音会場に自分が居るような心持になります。
改めてこの演奏の素晴らしさに感動を呼び起こしてくれたCM1の再生音。これだけの音を出すスピーカーをテレビ専用にするのは繰り返しますがもったいないと思ったわけです。繋げているアキュフェーズのパワーアンプ P-300との相性も良かったのかもしれません。
現在メインスピーカーはピュアオーディオ用だけでなく、映像を観る時にも使っているのでスクリーンの両脇に置いている関係で左右の空間が足りない事と、間には古いジャズやSPレコードの再生に使っているJBLのスピーカーが有りますから、必ずしもメインスピーカー本来の実力を発揮出来てはいないでしょう。その影響もあるからか村治さんのCD再生に関してはCM1ほどの生々しさは出て来ません。オーケストラの再生では勝ってはおりますが。
さて、一週間前に届いたCM1ですが、毎日鳴らし込んでいるせいか、明らかにその再生音は日増しに良くなっています。所謂エージングというやつですね。新品スピーカーは鳴らし込むほどにスピーカーユニットの動きが滑らかになりますから、しばし使った方が本来の性能が出て来ます。もっともエージングとは長い目で見ると劣化と言う人もおりますが。一応取り説にも15時間くらいの鳴らし込みで音がこなれて来る事が書いてあります。
スピーカーケーブルもJBLに使っていたものを接続換えし、取り敢えず使っている安物のスピーカー台にも底板と床との間に余っていたセラミックインシュレーターを敷き、スピーカー台の天板とスピーカーキャビネットとの間にも同じインシュレーターを敷いたらまた音が変化。かなり自分好みの音になりました。
トールボーイ型スピーカーの間に年代物のJBL、そしてその前にスピーカー台に載ったCM1と、計3組のスピーカーが並ぶ事になってしまいました。ホントはこういう置き方は良くないのですが、どれも手放せなくなってしまいました。一年後、もし802 Diamondを入手出来た場合にはスペース的に802しか置けなくなりますが。果たしてそういう事が出来るかどうか・・・。(笑)
でも、もしそうなってもCM1を手放す事は出来ないと思います。キッパリ!
余談ですが昨日これ ↓ が発表されました。欲しいですねぇ・・・(^^;
Accuphase SACD PLAYER DP-900 + DC-901
CDトランスポートとDAコンバーターのセット。合わせて231万円です。(^^;
« Lumix GFシリーズ | トップページ | 京浜急行「南太田駅」 »
おはようございます。
目の前でギターを奏でているかのように聞こえるスピーカーですか! 素敵ですね~♪ そういう環境だったら、もっと音楽を聴く生活をするようになるかも。私、最近はCDすら手に取らず、iPodばかりです^^;
投稿: kouko | 2011年6月15日 (水) 07時24分
おはようございます。
ギターのソロなどは、イギリス製のブックシェルフはうまく聴かせてくれますね(^。^)。
私も以前はLS3/5Aを器楽曲用に使ってました。
音像が大きくなりすぎないのが良いのでしょうね、たぶん。
投稿: kv492 | 2011年6月15日 (水) 08時19分
koukoさん、こんばんは。
iPod、便利ですよね・・・、私も持っていますが私のは初代ですから今となっては古いですね。
なかなかゆっくりとご自分の時間を持つ事は難しいかもしれませんが、10分でも20分でもスピーカーから流れる音楽を聴くのも良いですよ。
投稿: KONDOH | 2011年6月15日 (水) 20時02分
kv492さん、こんばんは。
LS3/5Aって、BBCモニターの規格を取得したスピーカーですよね。日本でも人気のスピーカーだったと思います。
こういったコンパクトタイプはギターにピッタリだと今回感じました。
投稿: KONDOH | 2011年6月15日 (水) 20時04分
こんばんは。
私はテレビの横にBOSEのスリムタワー77WERを置きましたがテレビを見るときにわざわざこれで聴いたことがなく、家内がときどきCDを聴く時に使っているだけですので、KONDOHさんがCM1をテレビの横に置かれなかったのは正解のような気がします(笑)。
投稿: yymoon | 2011年6月15日 (水) 22時30分
yymoonさん、こんばんは。
液晶テレビの横に置いたらCM1が醸し出す奥深い音場を味わう事が出来なくなります。やはりこのスピーカーはピュアオーディオで使ってこそ真価を発揮すると感じました。
音楽番組用と考えたのですが、またTEAC製を戻そうかと。
投稿: KONDOH | 2011年6月15日 (水) 23時38分
moonlightgeckoあらためsordgeckoです。私もいまCM1を使っています。ボーカルもよく再生してくれます。
川西市の病院に転職せて2ヶ月目ようやくなれてきました。
投稿: sordgecko | 2011年6月16日 (木) 23時26分
sordgeckoさん、こんばんは。
CM1、良いスピーカーですね。
現在は店頭で試聴した時より良い音で鳴っております。
投稿: KONDOH | 2011年6月17日 (金) 00時20分