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2011年6月27日 (月)

CDプレイヤー行脚

Dp510
Accuphase DP-510

長年愛用して来たマランツ製のCDプレイヤーが昨秋調子悪くなって使えなくなった事はここで書き記しておりますが、音楽好きの私にはやはり必要なので最近になってCDプレイヤーを新規購入しようとあちこちで試聴させてもらいました。

一応自分の購入候補として考えたメーカーはデノン、マランツ、ラックスマン、アキュフェーズ、ヤマハの五社。今迄試聴した機種は以下の通り。

デノン : DCD-1650SE、DCD-SA11、DCD-SA1
マランツ : SA-15S2、SA-13S2、SA-11S2
ラックスマン : D-05、D-06、D-08
アキュフェーズ : DP-400、DP-510、DP-700
ヤマハ : CD-S2000

よくもまぁ・・・いろいろ聴きまくったものだと思います。過去、私が使ったCDプレイヤーはソニー、ラックスマン、マランツの僅か3台で、今回が4台目となるわけですから案外少ないと思われた方もいらっしゃるのではないかと。デジカメはしょっちゅう買い換えていますからね。(笑)

1650
DENON DCD-1650SE

購入候補で一番最初に聴いたのがこの機種。しかしいきなり持参したCDを読み込み出来ないアクシデント。 お店の人も焦りまして、「これ、輸入盤ですか?」と尋ねられる始末。「輸入盤でこういう事あるんですか?」と私。「ええ、輸入盤だと時々あるのです」と言われたので、「いえ、このCDはれっきとした東芝製の国内盤です」と言っているうちにようやくCDを認識してくれました。

音の方は私がデノンの製品に抱いている通りの典型的デノンサウンド。後日別のお店で上位機種のSA11、SA1を順に試聴したのですが、音作りはデノンらしいトーンポリシーを持ったもので、価格が上がる毎に音の質も上がったものの、自分の好みとは少々違うので結局デノンはパスする事に。

15s2
MARANTZ SA-15S2

マランツ製で最初に聴いたのがこの製品。デザインはデノンもマランツも個性的ですよね。音の方はデノンとは対照的で中音域を主体にしたような音作り。デノンは高域、低域が元気で力強いので、直後にマランツを聴くと低音の出ない大人しい音、のようにも聴こえます。しかし締まった低音はきちんと出ているのと、何よりオーケストラの弦楽器がデノンより艶やかに鳴っています。弦楽器主体に音楽を聴いている私としては同じ中級クラスのデノン 1650SEとどちらを選ぶといったらこちらですね。

続いて上級機の13S2、11S2と聴いたのですが、13S2は15S2の上級機種というより音質アップを図ったマイナーチェンジ版ともいうべき機種。元々輸出専用モデルで天板やトランス等にコストを掛けたものなのです。それを国内でも販売したという事。ちなみに試聴した量販店で提示された売価は冗談ですか?と疑うような金額でした。しかし私はメカニズムに対する或る理由からパス。11S2は一段と音質アップが図られているのですが、マランツ製にしてはややメリハリ調に聴こえました。

D06
LUXMAN D-06

ラックスマンの三機種、D-05、D-06、D-08については以前詳しく試聴記を書き記していますので詳しい事は省略致しますが、実は大分以前にラックスマンのCDプレイヤーを購入した時(雑誌の評価を頼りに未聴で購入)に拙宅で音を聴いて非常にがっかりした経験があり、僅か一ヵ月半で売っ払った経緯があります。なのでオーディオ機器は試聴して購入するものだ、と思うようになった次第。

最初にD-05を聴いた際、「う~ん・・・」。しかしD-06を聴いたら音は変わりました。ラックスマン製のプレイヤーを購入するならD-06かD-08だと私は思います。でも私はパス。

Dp400
Accuphase DP-400

アキュフェーズの製品は取り扱っている販売店が限られているので、某店でDP-400、DP-510を聴き、また別のお店でアンプ、スピーカーを換えて試聴。ここではDP-700も参考までに試聴。購入候補ではなく参考までに・・・と言ったのは価格的にまったく自分の手に届く範囲ではないからです。(笑)

アキュフェーズ製CDプレイヤー、数年前まではソニー製のドライヴを使っていましたが、現在は自社製のドライヴ。これがまた実に静かに動くのです。20万円以上もするプレイヤーでトレイのオープン、クローズ時に「ギ~・・・ガシャン!」という音を発するのは興醒めです。ましてトレイがプラスティック製などというのは論外。

DP-400、音楽で一番大切な中音域を大事にしながらもレンジが広く、音は同社のアンプと同系統の音作りに感じました。次にDP-510を聴かせて頂くと一段とクオリティが上がったのが分かります。私には価格差以上に。

今回各社のプレイヤーを聴いて感じたのは各メーカー毎それぞれにトーンポリシーがあるという事。価格が上がる毎に音の質も上がりますが、トーンポリシーに大きな変化がないという事が分かりました。

S2000_2
YAMAHA CD-S2000

ひと目見てヤマハ製と分かる独特のデザイン。一時ピュアオーディオからは離れていたヤマハですが、若手エンジニアによるオーディオ製品が再び登場して来た事は歓迎したいですね。昔、スピーカーやセパレートアンプで大ヒットを飛ばした事もあるメーカーですから、今後も期待したいです。今回試聴したプレイヤーもヤマハさんらしい上品な音です。

さて、今回時間を掛けていろいろと試聴している時に思った事。それは「お前は音楽を聴くのが目的なのか、音を聴くのが目的なのか、いったいどちらなのだ?」という自問自答でした。(笑)

一時話題になったのですが、スイスのゴールドムンドという「ン百万円」もする超高級機ばかり出しているハイエンドメーカーが発売した140万円もするユニバーサルプレイヤー、実はこれ日本のパイオニアが発売している僅か2万円もしないプレイヤーと中身は一緒、という衝撃的事実!

これを暴露している ↓ サイトがありますのでご参考までに。

http://homepage1.nifty.com/iberia/column_audio_goldmund.htm

天板を外した両機、どう見ても元の基盤は同じですよね。ゴールドムンド社曰く、パイオニアから供給を受けているのを認めながらも、自社でカスタマイズしているとの事。カスタマイズした結果、2万円が140万円に? 目が点です。(^^;

実は私の友人が、嘗て欧米のオーディオ機器を輸入販売している会社に勤務していた頃、喫茶店で雑談している時に彼が私に言った言葉(これ、本当です!)、

「輸入オーディオ機器の価格というのはね、中途半端に高くするくらいなら思いっ切り高くした方が日本では売れるのよ」

ゴールドムンド製品の衝撃的事実を見て思うのはこの友人の言葉。(^^;

しかし購入したご本人が身銭を切って気に入っているのであれば、他人がとやかく言う事ではないのだと思います。

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コメント

おはようございます。
海外の有名ブランドの中身が日本製の品と同じなのに、価格が段違いという話、カメラでも聞きますね^^ 性能については皆目わかりませんが、デザインだったらAccuphase が好みです^^

koukoさん、おはようございます。
おっしゃる内容、ライカブランドですね。(^^;
パナソニック製のデジカメなのにライカのバッジが付くだけで倍以上の価格ですものね。
さすがに私もこれは興味の対象外です。(^^;
でも、これもユーザー個々の満足感の問題なのでしょうから・・・。

おはようございます。
これだけたくさんのCDプレーヤーを試聴されても、これだというものが見つからなかったということなんでしょうか?
もしそうだとするとやはりPCオーディオに戻るということでしょうか(笑)。DSのLINNはCDプレーヤーの製造を止めてしまっていますから。

ハイエンド専門店はSPケーブルなどは水準以上のものを使っているでしょうが、量販店などは、安いものしか使っていませんから、その点で実力の出ないものもあるかもしれませんね。

ペットの価格にも似たような話がありますよ。良心的な値段だと売れなくて、値上げしたら売れ始めた、とか。
最終的に購入した人が気に入ればそれがすべてなんですけどね。でも、ゴールドムンドは酷い…

yymoonさん、こんばんは。
>これだけたくさんのCDプレーヤーを試聴されても、これだというものが見つからなかったということなんでしょうか?

いえいえ、見つかりましたですよ。文脈を深く読んで頂けるとどのモデルにしたかお分かりになると思います。(^^)
PCオーディオはその後某音響メーカーのDAC単体モデルにしております。CD音源を2倍、3倍にアップサンプリングする機能があるのですが、これが効果ありますね。アナログ出力もバランス端子付きです。もちろんUSB入力も有りますから一応ハイレゾ音源再生専用機です。CDのリッピングは止めました。CDプレイヤーで聴きますので。

今回の試聴ですが、デノン、マランツは量販店です。自宅とはアンプ、スピーカーが違いますから同じ音で鳴る事はありませんので、機器の素性を知るための試聴と考えています。
yymoonさんは確かデノンの上級機をお使いでしたよね。さすがにそれぞれ価格なりの音を出していましたが、デザインも含めて若干自分の好みとは違っておりましたので見送りました。

スカルピアさん、こんばんは。
どうも日本国民全般の性格のようで、高価格のものに惹かれるようです。ブランドもののバッグや服などその典型だと思います。実用だけならもっと良い物があると思うのですが、ブランド志向は日本人特有のものかも・・・。
ゴールドムンドはさすがにねぇ・・・。

こんばんは。

文脈ではDP-510だとは思っているのですが、どんでん返しがあるのかなと思ったりしました。

DP-510の詳しい評価をお聞きしたいです。

DAC導入ですか。それも興味津々です。記事を楽しみにしています。

yymoonさん、
例の本を読んで以来、深く眠っていたオーディオ熱がしばらくぶりに発症してしまったようです。困ったものです。(笑)
どんでん返し・・・ないです。(^^)

リンク先、、、酷いですねぇ(-_-)
ブランド、看板ってのも大事ですが、裏付けがあってこそですよね。

ボン村上さん、こんばんは。
欧米の製品、天板を開けると「えっ!」と思うような機器が結構ありますね。最近見た数十万円もするPHONOイコライザーアンプなんて、素人が作ったような陳腐な中身です。大きな筐体の中に小さな、ホントに小さな基盤一枚に安っぽいリード線が端子に繋がっているだけ。(笑)
ブランドも信用し過ぎてはいけないという事なんでしょうね。

こんにちは。
2万円と140万円で中身が一緒というのは凄いですね。こういう例があると、自分の耳で確かめたくなるのも分かります。
日本で未だにブランド信仰が強いのは、自分の評価に自信が無い人が多いからでしょう。

こんばんは。ヤマハのピュアオーディオ、復活しているのですね。僕のオーディオ歴ではヤマハは欠かせない存在だったので嬉しいです。デザインにはヤマハのDNAがしっかりと感じられますね。最後の話はなんとも...ですが、パナソニックライカなんて全然まともですね(^_^;)。

ビワさん、こんばんは。
私は一度オーディオ誌で絶賛されていたCDプレイヤーを購入して大失敗をして以来、必ず自分の耳で判断するようにしています。
ちなみにそのCDプレイヤーを絶賛していた評論家、現在も健筆を振るっていますが、例え数万円の機器でもすべて絶賛する評論家でした。(笑)

>日本で未だにブランド信仰が強いのは、自分の評価に自信が無い人が多いからでしょう。

これは当たっているかもしれませんね。

Eurekaさん、こんばんは。
ヤマハさん、またピュアオーディオに復帰していますよ。デザインは昔と同じで誰にでもヤマハ製と分かるものですね。
パナソニックライカ、価格は多少高いですが中身は実にまともですね。(笑)

KONDOHさん、こんばんは。いつもお邪魔しています。
私が中学生時代はサンスイ TEAC がちょっと「通」な感じだった?様な気がしましたが音も判らずにスペックだけが頭に入り込んでいました。それくらい子供なりに好きだったのでしょうね。大人になり、レコードに針を落として音を出す仕事なのに「オーディオ機器」に興味がなくなっていた自分にKONDOHさんの巧い文章で勉強させていただいています。P.S 最終的に今あるオンキョーのミニコンポ君には途切れずにコーン紙を振動させてくれればいいってレベルです。ハイ。

tatsuya roukskyさん、こんばんは。
拙ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
今でこそ音楽を聴く媒体として携帯ミュージックプレイヤーを多くの人が利用していますが、それまでは音楽を聴くとなればコンサートは別として、自宅のステレオで、というのが当たり前でした。
ですから音楽好きの方にとっては思い出のあるオーディオ機器があると思います。私の場合はパイオニアのセットからでした。
オンキョーさんも歴史のあるメーカーで、良い製品を沢山出して来ておりますよね。大事にお使いになって下さい。
ところでレコードで音を出すお仕事ですか。あれこれ想像いたしました。(^^;

はじめまして。長年愛用してきたラックスマンの同じCDP2台がいずれも買い替えざるを得なくなりました。自分の耳に自信はないので、皆さんの情報も参考にしようと探しているうちに貴サイトに到達、クラシックのCDの記事についてもいろいろ面白く拝見いたしました。すでにCDP1台は中級機を購入して音にはまあ特に不満はなく、もう一台もできれば同じ機種にしようかと思っているのですが、一応(私にとっての)高級機についての情報も参考にしようと考えています。人生唯一最後の(笑)贅沢ということでアキュフェーズDP410も頭をよぎりましたが、私の性格からは踏み切れないかもしれません(笑)。
お伺いしたいのは、私の持っているものとは異なるデザインからも多分購入しないとは思うのですが、こちらの記事で
>ラックスマンの三機種、D-05、D-06、D-08については以前詳しく試聴記を書き記していますので
とありますが、探し方が悪いのか見つかりません。日付等教えていただければ幸甚です。

TGさん、はじめまして。
拙ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
ラックスマンのCDプレイヤーをお使いでしたか。それも2台。
買い替えをご検討との事ですが、私の試聴記がご参考になりますかどうか・・・。
ラックスマンの3機種に関しては、以下のところです。

http://t-kondoh.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-57c4.html

出来得る限り(試聴出来る環境があれば・・・ですが)、ご自身でご試聴される事をオススメ致します。

早速のご返事ありがとうございます。今月だったか先月だったか、初めて貴サイトを訪問した際、オーディオに関する記事はすべて拝見したのですが、この記事を読んだことを全く失念しており、再見しようとした時には、この見出しではないという思い込みからこの記事については再びクリックしませんでした。お手数をおかけいたしました。
>ご自身でご試聴される事をオススメ致します。
違いが分からなければそれはそれで幸せですが、分かってしまったら苦しみが待っているようで(笑)。15年前とは値段がおよそ倍になっているため、2台揃えるには抵抗がありますし、1台をアキュフェーズなどにすると、もう一台の方に対して複雑な感情が(笑)…。

これからオーディオや音楽以外の記事も拝見したいと思います。
ありがとうございました。

TGさん、こんばんは。
今後とも拙ブログをよろしくお願い申し上げます。

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