
LINN MAJIK DS-I (定価 472,500円)
先日、某オーディオショップで開催された英国LINN社のネットワークオーディオプレイヤー MAJIK DS-I と国産ヤマハ製のNP-S2000の試聴会に行って来ました。ネットワークオーディオの先駆者とも言うべき英国LINN社の製品は私にはとても手の出ない高価格です。
ちなみに最上級機、長男とも言うべきKLIMAX DS/I が定価 2,940,000円。次男のAKURATE DS/Kが定価 997,500円。三男のMAJIK DSが定価 451,500円。この三機種はアンプは搭載していませんで、ネットワークプレイヤーとしての価格です。私にとっては雲の上の製品ですから、まぁ音だけでも聴いてみるか・・・という事です。
YAMAHA NP-S2000 (定価 208,950円)
使用スピーカーは英国B&W社の新製品、805Diamondです。コンパクトスピーカーながら途轍もない高性能振りに改めて感心しました。
LINN MAJIK DS-I はネットワークプレイヤーにプリメインアンプを付加したオールインワンタイプなので、スピーカーもDS-I でドライヴ。ヤマハの試聴もDS-I のアンプ部分を使うという妙な取り合わせでした。
当然NASに入っている音源を使うわけですが、ヤマハの試聴にはメーカー担当員が持参した9,800円の某メーカーのNAS。対してLINNの方はお馴染みQNAP TS-119に入れたHDDです。
ヤマハの試聴はCDをリッピングした教会でのオルガン曲から。これには度肝を抜かされました。2チャンネルなのに上下、前後の奥行き感を感じる録音で、音も素晴らしかったです。もっとも奥行き感の表出にはB&W社のスピーカーが相当モノを言っていたと思います。
その後96kHz/24bitなどのハイレゾ音源を聴きましたが、NP-S2000の高性能振りをまざまざと魅せ付けられたような気がします。
それとMAJIK DS-I のアンプ部分がなかなか優秀で、スピーカーを良くドライヴしていたと思います。
LINN、ヤマハ、両社の担当員ともリモコンにAppleのiPadを駆使しているのですが、LINNのソフトはなかなかの優れものですね。そのLINNのMAJIK DS-I、ヤマハとは使用した音源が違うので一概にどちらの方が優秀とは申せませんが、ヤマハの方が使用した音源が派手目のものが多かったので、印象としては(価格も考慮して)ヤマハの方に惹かれました。それと他ではまだ口外しないで下さいと前置きされてから貴重な情報をリークしてくれましたし。(笑)
もちろんMAJIK DS-I はプリメインアンプ内蔵ですからスピーカーとNASさえあれば直ぐにネットワークオーディをが聴けるという大きなメリットもあります。横幅381mm、重さ4.9kgという軽くコンパクトな筐体から良くあれだけアンプを選ぶスピーカーをドライヴするものと感心しましたし。
まぁ、自分にはLINN社の製品を購入するのは到底無理なので、先日ご紹介したONKYO製のUSB DACでPCオーディオを楽しみたいと思います。
最後に先日ダウンロードしたばかりの音源ですが、演奏が気に入って何度も聴いているハイレゾ音源をご紹介しておきます。

Mozart : Wind Concertos (192kHz/24bit)
ヤコブ・スローター(ホルン)
エミリー・バイノン(フルート)
グスタヴォ・ヌニェス(ファゴット)
アレクセイ・オグリンチュク(オーボエ)
コンセルトヘボウ室内管弦楽団
e-onkyo music よりダウンロード
モーツァルトの管楽器のための協奏曲を集めたもので、この手の協奏曲集は過去カール・ベームやヘルベルト・フォン・カラヤンも残しておりますが、こちらの音源もなかなかの名演です。
オランダの名門オケ、ロイヤル・アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者たちによる演奏ですが、ホルン奏者のビルトゥオーゾ振りもなかなかですし、何よりファゴット協奏曲のソロには脱帽モノです。是非、ご一聴を!
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