京浜急行「浦賀駅」
浦賀といえばペリー来航ですね。当初は久里浜に来航したそうですが、砂地の久里浜では船が停泊出来ないので、幕府が浦賀に誘導したそうです。
横須賀市浦賀に位置しており、ホームはご覧の通り島式1面2線方式。京急本線の終点で、レールもここで切れています。
特殊な地形のため、改札を入ってから階段を上がるとホームが。それでも地上駅という扱いです。
浦賀駅前には浦賀ドックが残っていますが、2003年に閉鎖されています。歴史を辿れば、元々は幕府の命によって造られた造船所なのです。
現在はぐるりと高い塀によって囲まれています。上のカットはその塀の上にカメラを上下逆さまに上げ、下からファインダーを見てシャッターを切りました。
駅前から観音崎方面へドックの塀伝いに 1kmくらい歩いて行くと、「浦賀の渡し」が在ります。時代がかった小さな小屋が待合所。
東京・柴又の「矢切の渡し」と同じく、対岸まで船で渡る事が出来ます。対岸まで歩いて行くと浦賀ドック沿いをぐるっと回らなければなりませんので、かなりな距離を歩く事になります。料金は大人150円。
待合所の中に呼び出しブザーがありますので、対岸に船が行っている時にこれを押しますと、対岸から戻って来るというわけです。
これがその船で、オレンジ色の派手派手です。
対岸方向。対岸までの直線距離は幾らもないのですが、歩いて行く場合はここから右回りに3km近くを歩かなければなりません。
「浦賀の渡し」の前に在るこの建物。実はペリーの黒船が来航した時、佐久間象山(吉田松陰、勝海舟、坂本龍馬たちの師)と吉田松陰が日本の将来について激論を交わした旅籠だそうです。
この他、勝海舟の断食の碑など、歴史の跡がそこかしこに見られるのが浦賀です。
HASSELBLAD 503CW + Planar T* CFE 80mm/F2.8、Kodak 400TX
« LINN vs YAMAHA | トップページ | 京浜急行「馬堀海岸駅」 »
おはようございます。
懐かしいです~^^ 浦賀といえばペリー来航ですけど、現在でもこれほど歴史を感じることができる町だとは思っていませんでした。浦賀ドック、私も塀の上にハッセルを逆さに持ち上げてみたのですが、うまく撮れそうになくてあきらめました^^; KONDOHさん、さすがです♪
投稿: kouko | 2011年7月23日 (土) 07時22分
この渡し船は市道扱いなんです。浦賀ドックは最盛期は帆船日本丸やら青函連絡船やらを造船していました。ここからバスで家に帰るのですが、進水式の日はなかなか盛大でした。
この跡地の使い道が決まらずこの状態が続いているのが残念です。
投稿: roxanne6 | 2011年7月23日 (土) 07時54分
暑い夏の撮影は大変なご様子が伺われます。渡し舟がまだ残っていたるのですか。大阪港もまだ数ヶ所残っています。撮影も考えているのですが辺鄙なところでいのでまだ出かけていません。天保山の渡し舟に以前乗ったことがありますがのんびりした雰囲気は良かったですので。
ここの渡し舟にのせれたのですか・・・
投稿: Tokiwai | 2011年7月23日 (土) 16時51分
koukoさん、こんばんは。
浦賀、歴史のある町だという事を実感しますね。
しかし歩くには今の季節は暑い!
ハッセルを逆さまにして撮影、これも多少慣れが必要ですね。しかしこんな事滅多にしませんですからねぇ・・・。
投稿: KONDOH | 2011年7月23日 (土) 19時34分
roxanne6さん、こんばんは。
海が市道ですかぁ〜・・・、ビックリです。
浦賀ドック、近年は自衛艦なども建造保守をしてたりしていたそうですね。
しかし閉鎖後8年経ちますが、未だにそのまま。どうするのでしょうかねぇ・・・?
投稿: KONDOH | 2011年7月23日 (土) 19時39分
Tokiwaiさん、こんばんは。
こういった渡し船って日本全国まだ結構残っているのかもしれませんね。
暑い時期ですが、ここで怠けると京急線シリーズの撮影が遅れると思い、出掛けました。
渡し船、今回は乗らなかったのです。いずれ改めて出掛けた際にでも乗ってみようと思ってます。
投稿: KONDOH | 2011年7月23日 (土) 19時43分
こんにちは。
さすがに浦賀はエピソード豊富ですね。
ドックがあるのは知りませんでした。本来なら駅前の一等地のはずですが、跡地はどうするのでしょうね。
投稿: ビワ | 2011年7月23日 (土) 21時27分
ビワさん、こんばんは。
浦賀は思っていた以上に歴史の残る町でした。
閉鎖した浦賀ドックの跡地、未だに手付かずの状態です。ホントにどうするのでしょうかねぇ・・・。
投稿: KONDOH | 2011年7月23日 (土) 22時40分
kondohさん、こんにちは。京急沿線シリーズ、毎回楽しみにしております。モノクロのせいもあるのでしょうが、静謐という印象の駅が多く、京急のイメージとは違った世界のように見えるのが不思議です。ところで浦賀、数年前、私もこの街出身の友人と散策したのですが、とても趣のある街ですね。ドックが停止して活気がないのは確かですが荒廃とゆう感じはせず、日々の営みに溶け込んでいる何気ない街角や入り江の風景に歴史を感じさせる、そんな雰囲気の街でした。
投稿: c51225 | 2011年7月23日 (土) 23時43分
c51225さん、こんばんは。
モノクロ写真、現代においてはやや現実離れした感じで見えるところにまた良さを感じています。
浦賀はドックが閉鎖してやや活気がなくなったのでしょうけど、それでも歴史の佇まいを感じる町だと思います。
涼しい時期にゆっくり散策をしたくなりました。
投稿: KONDOH | 2011年7月24日 (日) 00時01分