
「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
2010年公開 (松竹配給)
出演 : 中井貴一、高島礼子、本仮屋ユイカ、三浦貴大、奈良岡朋子、橋爪功、佐野史郎、宮崎美子、遠藤憲一 他
脚本 : 錦織良成、ブランジリィー・アン・山田、小林弘利
音楽 : 吉村龍太
監督 : 錦織良成
久し振りに映画の話題を。自分の夏休みに観た映画はこの一本だけでした。もっとも劇場で見たわけではなく、WOWOWさんの放送を録画しておいたものを観たという事で、最近すっかり劇場に足を運ばなくなっています。しかしこの作品、感動しました。
まるで山田洋次監督作品を観ているような・・・、そういう暖かい温もりをこの作品から受けました。山田洋次監督は常に「家族」をテーマに作品を作り続けておりますが、この作品も同じく「家族」を描いた素晴らしい作品だと思います。
中井貴一さん演じる筒井肇は一流会社で辣腕を振るい、重役の椅子も約束されたエリート。しかし或る日、行商をしている島根に住む母(奈良岡朋子さん)が倒れ、更には無二の親友であった同僚の川平(遠藤憲一さん)が交通事故で急死するという、思いも掛けない事に遭遇する。
ふたつの出来事にショックを受け、母を見舞うために帰郷した肇は今後の自分の人生について考え始める事に。結果、子供の頃からの夢だった「一畑電車(実在の鉄道です)」の運転士になろうという結論を出したのです。
以上が大まかなあらすじですが・・・、
妻の由紀子(高島礼子さん)も外で職を持ち、家を省みない父に反感を持つ娘の倖(本仮屋ユイカさん)、家族の絆が崩れつつある時に親友が急死し、更には母の重い病気にも直面する事によって自分の人生について考え始める肇。なんか実際に有り得るような話しですよね。
さて、重役の椅子を約束されているようなエリートが突然会社を辞めて電車の運転士になりたい・・・という突拍子もない事を言い出す始末。そのために妻と娘を東京に残して単身で島根に行ってしまう。残された妻は「離婚」をも考えるようになってしまうわけですから、まさに家族崩壊の危機。
ところが肇が子供の頃からの夢を叶えようとして動き始めた事が、逆に離れ離れだった家族の絆が元に戻る事になるかもしれないのです。家族というものを考えさせられるドラマですね、この作品は。
島根県の一畑電車は昨年BS放送の鉄道番組で採り上げていたので、それを見て知っていました。地元では「ばたでん」の愛称で呼ばれているようです。年代モノの古い車両が登場して来ますよ。
この映画は鉄道ファンはもちろん、特に鉄道に興味のない方でも楽しめる作品だと思います。観終えた後に心に熱いものが残ります。ホントに山田監督作品を観終えた後のような感動が残りました。
映画といえば最近或るキャンペーンでパナソニックさんからこの ↓ ブルーレイディスクを頂きました。映画「アバター」の非売品「3Dソフト」です。

未だにパッケージを開けていません。(^^;
この映画もWOWOWさんで放送(2Dですが)された時に観ているのですが、正直申しまして全然面白くなかったのです。3Dで観たらまた印象が変わるのでしょうかねぇ・・・?
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