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2011年9月26日 (月)

デジカメとビデオカメラの融合

77
SONY α77

デジタル一眼レフで最初にハイビジョン動画(フルHDではないですが)を撮影する機能を取り入れたのは確かニコン D90だったと思います。その後、キヤノン EOS 5D Mark II やパナソニック GH1からデジタル一眼レフにフルHD動画機能を搭載するのは当たり前になった昨今。デジタルカメラでフルHD動画を撮影し、フルHDビデオカメラでスチル写真を撮影・・・と、もう両者の垣根はなくなりました。

ビデオにあまり関心がなかったり、日本の放送規格に明るくない方々に日本でのフォーマットを簡単にご説明しておきます。日本や映画王国アメリカのテレビ放送はNTSCと呼ばれる規格で、1秒間に60フィールド、30フレームの画像が送られて来ます。何やら難しくなりますが、1秒間に60コマの映像が流れて来るのですが、その1コマは粗い画像でして、2コマを重ねて1枚の映像にしています。

フルHD映像は上から下へ向かって平行線が1125本あります。その表示方法は左端から右端へ一気に線(走査線と言います)を引くようにして引いています。前述したようにフルHDではこれが1125本あるのですが、NTSCは飛び越し走査といって、走査線の奇数番号だけを引いたものが1枚(1フィールド)、偶数番号を引いたものが1枚、この2枚が重なる事によって1枚(1フレーム)の奇麗な画像が作られます。これをインターレース方式と呼んでいます。

ですからよく動画の解像度の後ろに「i」という文字がくっ付いていますね。これがインターレース方式を表しています。フルHDの場合は1920x1080i というように。ですから業務用も家庭用も専用ビデオカメラは1秒間に60コマ撮影して、再生も当然1秒簡に60コマ出力しています。横に1920、縦に1080の画素が並んでいますので、フルHDはおよそ207万画素という事になります。ちなみにDVDは僅か720x480でおよそ34万画素です。フルHD対応のテレビにDVD映像を再生すると画像が粗くなるのはこの画素数の違いによるものです。

ところが最近、家庭用フルHDビデオカメラの規格が新しく策定(AVCHD 2.0)されまして、出力60i までだったのが60pをサポートするようになりました。「p」はプログレッシブの意味で、インターレース方式が前述したように飛び越し捜査2枚の絵で1枚の画像を生成しているのに対し、プログレッシブ方式は1枚1枚それぞれで奇麗な画像を表示します。簡単に申しますと60枚の写真を1秒間連続で再生して動画を見せていると思って結構です。

Nex7
SONY NEX-7

プログレッシブ方式は動きが速い被写体に向いた方式と言われておりますが、60i より60pの方が映像はシャープで見た目画質が良いとされています。ただ、再生するテレビ、プロジェクターが60pに対応していなければなりません。しかしここ3、4年くらい前から販売されている薄型テレビはすでに対応済みです。

簡単に説明と申しながら長くなりましたが、来月発売されるソニーさんのカメラ(NEX-7、α77)はフルHD 60p対応のカメラなのです。動画撮影中もAFが効く(パナさんもですが)という事で、ビデオカメラ的使い方が出来るスチルカメラなのです。私がNEX-7やα77に注目するのは動画機能も含めてでして。

EOS 5D Mark II を始め、現行のほとんどのデジタル一眼レフは出力が30pです。簡単に申しますと60コマで再生しなければならないところを30コマで再生しているわけですから、厳密に言いますと「コマ落ち」しているわけです。動きの速い被写体では滑らかさに欠けてしまうわけです。最近、都電荒川線を専用ビデオカメラ(60i)とNEX-5(30p)で撮り比べしてみたのですが、やはり30pでは微妙にコマ落ちを感じました。

動画のシャッタースピードは基本的に1/60秒で撮影しますが、これは出力が60コマという事から来ています。明るい日中での撮影にはNDフィルターが必須になりまして、1/500秒とか1/1000秒などといった速いシャッタースピードではパラパラ漫画のように滑らかさに欠ける動画になってしまいます。ですから業務用やハイアマチュア用のビデオカメラにはNDフィルターが内蔵されているものが多いのです。

参考までにパナソニック GH2は記録も出力も60i です。多分、GH3は60pで出して来るのでしょうね。家庭用ビデオカメラではソニーさんとパナソニックさんが60p対応のカメラをすでに発売中です。私はスチル写真と同じようにビデオ撮影も楽しみのひとつとしていますので、NEX-7やα77には多いに期待しています。

さて、またちょこっと出掛けて参ります。多分、明日のブログはお休みさせて頂く事になると思いますので、よろしくお願い致します。

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コメント

どこへおでかけ?フォト楽しみにしてます・・・
最近、動画をとるとき、よくiphone4の出番がおおいです。

こんばんは。
NEX-7 のAPS-Cで2400万画素というのがどうにもひっかかって、つい、NEX-5Nに手を出してしまいました。
これも60p対応ですね。20msのレリーズタイムラグも本当のようで、とても快適です。レリーズタイムラグの大きさが一向に改善されないMFT(GRDより送れますものね)は放出確定(^0^)です。

こんばんは。
5DMKIIを手に入れたとき、もっと動画も撮るつもりだったのですが、結局そうはならず、NEX-5でも同様です。
ビデオカメラの優秀さについ頼ってしまうというのが正直なところです。カメラでも使いこなせればおもしろいのでしょうね。

ramble-leicaさん、こんばんは。
東北方面へ出掛けて参りました。
iPhoneは手軽ですよね。

kv492さん、こんばんは。
ソニーさんは今春のコンデジから60p対応しておりますので、以後のカメラは皆60p対応ですね。業務用より民生用が先走りしているようで・・・。
ミラーレス、私の場合はNEXでほぼ満足という感じです。しかし、この気持ちをひっくり返すようなモデルを期待しているところもあるのですが・・・。

Eurekaさん、こんばんは。
5D IIですと自分でピントを追わなければいけませんので、余程慣れませんと動画は難しい面があります。その点、パナさんやソニーさんはカメラがピントを追い掛けてくれますので、その点楽です。
でも、やはり動画は専用カメラの方が使い勝手の面で優位だと思います。

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