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2011年10月20日 (木)

バッハ/ミサ曲 ロ短調 BWV232

Bach

J.S.バッハ/ミサ曲 ロ短調 BWV232

グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)
ペーター・シュライアー(テノール)
ロバート・カーンズ(バリトン)
カール・リッダーブッシュ(バス)

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン楽友協会合唱団

1973年9月、11月、1974年1月
ベルリン・フィルハーモニーで録音

ユニバーサル ミュージック UCCG 4534/5

クラシック音楽に精通している人が今日の記事を見た途端、「え? カラヤンのミサ曲ロ短調? あははは・・・嘘でしょ?」なんて、おっしゃるかもしれませんね。

マタイ受難曲、ヨハネ受難曲と共に、このミサ曲ロ短調はバッハの宗教音楽の中でも最高峰に位置する音楽で、古今東西名演盤が沢山残されています。バッハの三大宗教音楽を指揮者で見るとカール・リヒター、ルドルフ・マウエルスベルガー、グスタフ・レオンハルト、ミッシェル・コルボ、ニコラウス・アーノンクール、ジョン・E・ガーディナー等々、宗教音楽を得意にしている指揮者の名演盤が数え切れないほど発売されています。これらを好んでお聴きになっている方がほとんどだと思います。

そういった名演を差し置いて何故カラヤン盤を採り上げたか? 一言で申せば実に聴きやすかったから、という事になりましょうか。宗教音楽自体を日頃好んでしょっちゅう聴いているわけではなく、正直申せば自分にとってクラシック音楽のジャンルの中でもそれほど得意分野の音楽ではありません。

このカラヤン盤、実は大分前に購入していたものの、やはり襟を正して聴くにはそれなりに時間と精神的余裕が必要と思い、ずっとそのままになっていました。じゃぁ何故買ったの? と問われれば、たまたま国内盤が20パーセントレスのセールをやっていて安かったから、です。ちなみに定価は二枚組で2,500円です。

さて、カラヤンの演奏ですが、前述したように実に聴きやすかったです。まるでムード音楽みたいに気楽に聴けました、と言ったら顰蹙を買うでしょうか。ソリストも当時のカラヤンお気に入りの人たちばかりで、言わば身内同士の集まりで演奏を繰り広げているようなものです。

歌手の声が良い、歌が上手い、と言った事より、カラヤンの指揮、ソリスト、オケと合唱団、それらが渾然一体となって実に軽やかに音楽が流れて来ます。キリスト教会にとってもっとも密接で重要なミサ、その音楽を軽薄に聴いてはいけないのかもしれませんが、「宗教」とは切り放して「絶対音楽」として聴いた場合、カラヤンの解釈は「宗教音楽」という、やや取っ付きにくい分野に変な垣根を感じる事なく、純粋にバッハの素晴らしく感動的な音楽を聴く事が出来ます。

クラシック音楽を聴き始めた頃(もう随分昔になりますが)、カール・リヒターの超名演盤と評価の高い「マタイ受難曲」を初めて聴いた時、「う〜む・・・、う〜む・・・、う〜む・・・」と、悩んでしまった事を思えば、カラヤン盤は実に聴きやすく、BGMとして流していても違和感を感じない、そういうミサ曲ロ短調でした。

でも、曲後半の「サンクトゥス」なんて、なかなか感動的な演奏でしたよ。

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コメント

この手の楽曲は、聴く側に心と時間と体力に余裕が無いと難しいですね〜 私もバッハは日常的に聴いてますがもっぱらピアノです。最近はイギリス組曲をBGMとして仕事場で流してます。

スカルピアさん、こんばんは。
そうなんですよねぇ・・・、それで私もそのうちに、という事で購入から時間が経って聴く事になりました。
イギリス組曲をBGMですか。実は昨年からグレン・グールドの輸入CDを時々購入しています。某外資系CDショップで790円という安さで売られているのです。時々私もグールドのピアノでバッハをBGMとして流しております。似ておりますね。(^^)

こんばんは。

カラヤンのロ短調ミサは聴いたことがありませんが、歌手陣を見ると何となく想像がつきます(笑)。

カラヤンの「ミサ・ソレムニス」を何度聞いてもこの名曲の良さがわからなかったことがありましたが、クレンペラー盤を聴いてそのすばらしさを知りました。

それ以来、カラヤンは、ある程度いろんな指揮者の演奏を聴いた後でないと、曲自体を誤解してしまうのではないかと思うようになりました。
その結果、最近は、カラヤンの指揮の良さを感じられるようになってきましたので、CDもかなり増えました。

yymoonさん、こんばんは。
ソリストはカラヤンお気に入りのいつものメンバーですね。
私はまだ聴いた事がないのですが、クレンペラーの「ミサ・ソレムニス」は評判が良いですね。私は朝比奈さんの演奏が渋くって好みなのですが。
カラヤンって私にとっては不思議な指揮者です。クラシック音楽入門はカラヤンでしたが、時にはホントに腹立たしい解釈を聴いたと思えば、チャイコフスキーのように絶大な感動を受けたりと。また今回のミサ曲ロ短調のように取っ付き辛い音楽を実に聴きやすくしてくれたりとか・・・。
好きか嫌いかと問われれば、まぁ好きな指揮者になるのかもしれません。

ご無沙汰しております。
2,30年前のラジオ番組で番組中に問題を出し、
曲がかかってる間にリスナーから電話で回答を
受け付けてCM明けに正解と当選者を発表する
というのがありました。
ある日その番組の中で、ベートーベンの「田園」
の出だしを4つ聴かせてどれがカラヤンの
指揮かという問題があり、回答数はいつもより
かなり少なかったけれども正解率が逆にかなり
高いという結果でした。
私には全く分からなかっただけに、分かる人には
判るんだという強烈な思い出として残っています。
クラシックファンの人はすごいですね。
ちなみに私は今でも全く分かりません(笑)。

ボツルマンさん、こんばんは。
面白いラジオ番組があったのですね。
私もクラシック音楽を聴き始めた頃、FM番組で「運命」の冒頭だけをいろいろな指揮者で流しているのを聴いた事があります。指揮者毎に個性があって、面白いなぁ・・・と思ったものです。
カラヤンのベートーヴェンも結構個性がありますので、聴き込んでいる方なら分かるかもしれません。
でも、ブラインドテストってなかなか面白いですね。

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