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2011年12月17日 (土)

カルロ・マリア・ジュリーニ

Giulini

GIULINI IN AMERICA

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
シカゴ交響楽団

CD1 : シューベルト/交響曲第4番、ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
CD2 : シューベルト/交響曲第9番「ザ・グレート」、プロコフィエフ/交響曲第1番「古典」
CD3 : ドヴォルザーク/交響曲第8番、ムソルグスキー/組曲「展覧会の絵」
CD4、5 : マーラー/交響曲第9番、シューベルト/交響曲第8番「未完成」、ブリテン/テノール、ホルンと弦楽のためのセレナーデ

独グラモフォン 00289 477 9628(輸入盤)

イタリア出身の指揮者、カルロ・マリア・ジュリーニがアメリカのオケを指揮した録音がまとまって発売されています。今日ご紹介するCDはシカゴ交響楽団を指揮した録音の集大成。

私とイタリア出身の指揮者って相性があまり良くなく、自分の好みに合う指揮者がなかなかいないのです。リッカルド・ムーティなんてその典型的な指揮者ですね。何を聴いても落ち着きのないテンポで、さっぱり分からないのがムーティなんです。概してイタリア人指揮者って速めのテンポを取る人が多いようです。

しかしジュリーニは比較的遅めのテンポで、且つドイツ人指揮者に多く見られる低弦をどっしりと鳴らした音楽を聴かせる珍しいイタリア人指揮者というイメージを私は持っています。だからと言って必ずしも好きな指揮者というわけではないのですが、今回のCD BOXも実に安価なプライスが付いていたので購入してみたわけです。

ジュリーニは思いの外スラヴ系の音楽に素晴らしい解釈を魅せてくれる人ですね。大分前にここでご紹介した女流ヴァイオリニスト、チョン・キョン・ファとのチャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲のライヴ盤でのジュリーニの素晴らしい伴奏がとても印象に残っています。

今日のCDでもドヴォルザークとムソルグスキーが名演だと思います。ドヴォルザークに関してはスタイリッシュなカラヤンの演奏が好みなんですが、どちらかというとアカデミックで土臭さなどを感じる演奏ではないです。ジュリーニの解釈の方がスラブ的なものを感じるのが不思議です。明るく開放的なイメージのイタリア人指揮者が土臭い音楽を聴かせるのですから不思議です。

シューベルトもオーソドックスで堅実な音楽です。マーラーの9番は確か音楽之友社が主催する「レコードアカデミー賞」の大賞を取った演奏ではなかったかと記憶しています。マーラーの音楽は苦手な方なんですが、それでも第2番「復活」、第5番、第9番は私にも聴きやすい曲で、このジュリーニの演奏もなかなか良いですね。

以前、ジュリーニにとって同郷のオペラ作曲家、ヴェルディの歌劇「リゴレット」全曲盤(独グラモフォン)を購入して聴いた事があるのですが、およそイタリアオペラとは思えないメリハリのない解釈に著しく不満を覚えた事があります。ところが古い録音ですがモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」は結構良かったのです。

そういう意味では私にとってジュリーニはドイツ音楽、スラヴ音楽に素晴らしい演奏を聴かせてくれる珍しいイタリア人指揮者、でしょうか。

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コメント

おはようございます。
ジュリーニが、シカゴで指揮した頃はもっとも脂ののった期間でしょうから、名演がたくさんあったのでしょうね。
晩年のスカラ座とのベートーヴェン交響曲集は個人的にはイマイチでしたが、「ミサ曲ロ短調」は好きな演奏です。
しかし、ジュリーニのいつもの写真に星条旗というジャケットはちょっと笑ってしまいますね。

yymoonさん、こんにちは。
そうですねぇ・・・、絶頂期の頃だったのかもしれませんですね。
今こうして聴いてみるとなかなかオーソドックスな音楽をやる指揮者だったのだと実感致しました。
ジュリーニのベートーヴェン、そういえば聴いた事がないです。
星条旗のジャケットは少々安易な作りですよね。

ジュリーニのちょっと古いスタイルのモーツァルトが好きです。特にレクイエムとウィーンフィルとの40,41がいいですね。同じくウィーンフィルとのブルックナーの9番も大好きです。

swingphotoさん、おはようございます。
ジュリーニ、お聴きになっておりましたか。
レクイエムと40、41番は聴いていませんが、ブルックナーの9番は聴いています。これはなかなかの名演ですよね。
しかしモーツァルトのレクイエムが録音であるのは知りませんでした。

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