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2012年1月15日 (日)

朝比奈隆 3枚

Asahina_1
ブルックナー/交響曲第7番

朝比奈隆 指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団

1975年10月26日、オースターポート大ホール(オランダ)でのライヴ録音

Altus ALT219

Asahina_2_5
蔵出し!管弦楽名曲集

チャイコフスキー/弦楽セレナーデ
R=コルサコフ/「ロシアの復活祭」序曲
ウェーバー/歌劇「オイリアンテ」序曲
J.シュトラウス/ワルツ、ポルカ集

朝比奈隆 指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団

1976年〜1980年、ライヴ録音

TOBU RECORDINGS TBRCD0015-2

Asahina_3
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」

朝比奈隆 指揮
倉敷音楽祭祝祭管弦楽団

1996年3月24日、倉敷市民会館(第10回倉敷音楽祭)でのライヴ録音

TOBU RECORDINGS TBRCD0016-2

昨年暮れ、朝比奈さんの未発表ライヴ録音CDが3枚も発売されました。ファンとしてはこんな嬉しい事はありません。生前、朝比奈さんのコンサートは朝比奈さんご自身が演奏を再確認(反省)する意味で、ほとんどのコンサートが録音されていました。ですからそれらの演奏が未発表という意味ではかなりの録音が残っているはずです。

そういう中から今回も3枚発売されました。特にブルックナーの交響曲第7番はあの「聖フローリアンのブル7」としてファンの間では神格化されている演奏からの二週間後、ヨーロッパ公演最終日の演奏がCD化されました。

ちなみにご存じない方のために「聖フローリアンのブル7」とは、1975年秋、朝比奈さんと手兵大阪フィルハーモニー交響楽団はヨーロッパ公演を行っており、中でもブルックナーの聖地として名高いリンツのザンクト・フローリアン大聖堂(ブルックナーはここのオルガニスト)を訪れ、その大聖堂の中で演奏したブルックナーの交響曲第7番が大変な名演で、未だに朝比奈ファン、ブルックナーファンに語り継がれている演奏です。その演奏を収めたCDは現在も廃盤にならずにビクターさんから発売(VDC-1214)されています。

さて、今日ご紹介する二週間後の演奏も、夥しい数のブルックナー/交響曲第7番の録音としてみれば名演には違いないのですが、何と言っても聖フローリアンでの演奏は指揮者もオケも或る意味特殊な精神性が乗り移ってしまったのではないかと思えるくらい、尋常ならざる高見に到達した高次元の演奏であり、聖フローリアンでの演奏を知っている者としては二週間後のこの演奏は、やはり少しトーンダウンしてしまうのは致し方ないかなぁ・・・という感じです。

「管弦楽曲集」は正直寄せ集めといった趣のCDであり、演奏の方もさすが朝比奈さん、とは言えません。まぁ、ロシアものを得意とする朝比奈さんですから、チャイコフスキーの弦楽セレナーデがそれなりの演奏かなぁ・・・という印象。J.シュトラウスのワルツ、ポルカは想像通り、正しく朝比奈さんらしい重い足どりのシュトラウスで、フルトヴェングラーが英EMIに残したワルツ集の「我が道を行く」的な演奏を思い起こさせます。

3枚目のベートーヴェンは如何にも朝比奈さんらしい解釈の第9交響曲です。倉敷音楽祭で演奏されたベートーヴェンの交響曲はこれが4枚目になりますが、全9曲演奏されたのでしょうかねぇ? もし演奏録音が残っているとしたらまたまた交響曲全集が出来てしまいます。

という事で今日の3枚からですと、ブルックナーだけ敢えてお薦めしておきたいと思います。他の2枚は私のように朝比奈さんに関し、発売されたモノはすべて買う、という人以外はお金に余裕があればという事で。

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コメント

こんにちは。
だいぶ前に、関西歌劇団で朝比奈さんが振ったバタフライとドン・カルロを、全曲ではないですが聞かせてもらったことがあります。特にバタフライはのりにのっていて見事なものでした。なんでもかんでも「蔵出し」とやるのならば、オペラのレパートリーもやって欲しいなあと思います。

kv492さん、こんばんは。
朝比奈さんは関西歌劇団の団長でしたから録音も結構残っていると思います。
ただ、歌劇をCD化するには歌手陣全員のOKが必要になりますので、一人でもNGを出されると一般発売が出来なくなります。
その辺が難しいところですね。でも、出してほしいですね。

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