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2013年6月19日 (水)

マーラー/交響曲第9番

Badische

マーラー/交響曲第9番 ニ長調

ジャスティン・ブラウン 指揮
カールスルーエ・バーデン州立歌劇場管弦楽団

2011年7月17、18、19日 カールスルーエ・バーデン州立劇場でのライヴ録音

PAN CLASSICS / PC 10262

このCDの入手先、実はこちらのオーケストラでヴァイオリンをお弾きになっているHさんから頂きました。3月に一時帰国された際、都内でお会いし、音楽談義、カメラ談義、オーディオ談義で花が咲き、楽しい時間を過ごす事が出来ました。その時に本CDをプレゼントして頂き、翌日には全曲聴いていたのですが、ヨイショのコメントと思われてもいけないと思い、しばらく紹介を控えておりました。しかしその後も2回聴いて、本日紹介する事に致しました。

拙ブログをドイツ在住の方(それも現役プロのヴァイオリニスト)がご覧になっているとは私自身もビックリで、メールを初めて頂いた時は本当に驚いたものです。以後、帰国される毎にお会いしているのですが、昨年はHさんの帰国と自分の北海道旅行とがバッティングし、一度もお会いする機会が持てませんでしたが、今年3月久し振りにお会いする事が出来ました。

さて、マーラー/交響曲第9番ですが、指揮者は音楽監督のジャスティン・ブラウン氏。歌劇場のオーケストラによるコンサートですが、別に珍しいわけではなく、ウィーン国立歌劇場管弦楽団がコンサートを開けばウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ですね。

マーラーの交響曲、実を申しますと私は比較的苦手としている作曲家なんです。ですが第2番、第5番、第9番だけは例外的に退屈せずに聴き通せるのです。第9番の終楽章アダージョはブルックナーの交響曲第9番のアダージョに通づるものを感じ、良い演奏に出会えば感動する事だってあります。

カールスルーエ・バーデン州立歌劇場、調べてみると往年の伝説的指揮者、ヘルマン・レヴィなども音楽監督を歴任しており、近年では日本の大野和士さんが音楽監督を努めたりしています。今日のマーラーを指揮しているジャスティン・ブラウン氏は初めて聴く指揮者で、まったく先入観なしに聴く事が出来ました。

私が好きな終楽章の演奏から先に印象を書き記してしまいますと、案外あっさりとした解釈に感じました。私の好みで言ってしまいますともう少しこってりとした解釈の方が良いなぁ、と。この第9番ではレナード・バーンスタインが1979年、ベルリン・フィルに客演した時のライヴ録音が私のお気に入りでして、バーンスタインの濃厚な解釈に慣れてしまっているからかもしれません。

まぁ、バーンスタインの演奏はマーラーを聴くというよりはバーンスタインを聴くと言った方が正しいのかもしれません。しかしジャスティン・ブラウン氏の解釈もCDプレイヤーの表示時間で言うと9分過ぎからの盛り上げ方など素晴らしいと思いますし、背筋がゾクッとするような感動を覚えました。曲の最後、消え入るように終わる部分も素敵です。

他の三つの楽章では第一楽章が良かったです。しっとりと始る導入部が室内学的響きで、実に安心して晩年のマーラー作品に浸れます。弦楽器がとても美しいですね。しかしどうしてドイツのオーケストラって皆上手いんでしょうね。本場だから当たり前と言われればそれまでなんですが・・・。

第二楽章、第三楽章は終楽章の長大なアダージョに至る前の前奏、という感じで私はいつも聴いているのですが、ブラウン氏の解釈も過不足の無いもので(おお、生意気(^^;)、音楽を充分堪能させてくれます。

本CDはSACDとCD層のハイブリッド仕様ですが、果たして国内で入手出来るのかは分かりません。amazonで検索しても出て来ませんでした。録音も良いですから、もしタワーレコードなどのショップでお見掛けしたらクラシックファンの方、是非購入してみて下さい。

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コメント

KONDOHさんはカメラ機材同様、CD(たぶんレコードもお持ちなんでしょう)の保管スペースも結構必要そうですね(笑)

にこらいさん、こんばんは。
お恥ずかしいです。CDはもう・・・大中小5つのキャビネットから随分前に溢れ出しており、現在二部屋に分けて収納?しております。
一室が倉庫のようになってしまい、防湿庫、レコード(レーザーディスク)キャビネットで埋まっております。更にブルーレイソフトも有りますし。(^^;

いえ、それは財産ですから(^_^;)
私はレコードやCDは大した量も持っておらず、今はほとんど買わなくなってしまったので
昔買ったのばかり聞いています。たまに思い出したように昔FMなどで録音したものをCDで探して買ったりしますが・・・。
昔、学生寮にいた時にクラシック大好きなヤツがいて、
そいつの言うがままにレコードを買ったものでしたが
彼のアドヴァイスは正しかったようで、それよりもいい演奏の録音が登場しない、というか、見つける機会もないのですけど。
最後に買ったクラシックのCDはバッハのゴルトベルク変奏曲でしたが(映画ハンニバルの影響です)、
そのCDも知り合いが持って行ってそのままになってます(^_^;)
私の場合、捨てるに捨てられないのが1985年頃から約10年間買い続けたカメラ雑誌3種で、これらは
新築した時に屋根裏部屋にわざわざ持ち上げました(笑)
たまに引っ張り出してみると、今となってはほほえましい記事や
若かりし頃のカメラマンやタレントが見られます(^.^)

にこらいさん、
私はどうも蒐集癖があるようです。なかなか捨てられないので溜まる一方。(^^;
CDも売れなくなっているそうですね。横浜のタワーレコードは来月閉店です。
ゴルトベルク変奏曲はグールド盤が有名ですね。案外退屈しやすいこの曲を楽しく聴かせてくれます。CDって人に貸すと返って来ないですね。私なんかBOXモノ二箱が戻って来ませんでした。(笑)
1985年からのカメラ雑誌ですか。今となっては貴重ですね。私は雑誌だけは例外を残して読み終わると捨てるようにしていました。

9番は大好きな曲です。
私はジュリーニの振ったものが好きでした。
ちょっと情緒的な解釈が、心を揺すぶります。

でも、ブログ繋がりで
海外のご友人ができるとは
素晴らしいですね。

こんばんは。
マーラーの交響曲は、それなりに持っていますが、私の場合、聴く機会はあまり多くないです。
ブーレーズのように明快な見通しの良い演奏が好きですが、感銘度はバルビローリやバーンスタインのような演奏のほうが高いですね。

swingphotoさん、こんばんは。
ジュリーニですか。聴いた事がないのですが、ゆったりとした演奏ではないかと想像します。
演奏家なので、いろいろと貴重なお話し等がお訊き出来たりしますよ。

yymoonさん、こんばんは。
マーラーの交響曲は長いので、それなりに心しないとなかなか聴けないです、私の場合は。
ブーレーズですか。「復活」だけ聴いています。バルビローリの9番も定評がありますね。

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