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2013年9月10日 (火)

私の愛聴盤 第12回

June_01

サムシング・クール/ジューン・クリスティ

1. SOMETHING COOL
2. IT COULD HAPPEN TO YOU
3. LONELY HOUSE
4. THIS TIME THE DREAMS ON ME
5. THE NIGHT WE CALLED IT A DAY
6. MIDNIGHT SUN
7. I'LL TAKE ROMANCE
8. A STRANGER CALLED THE BLUES
9. I SHOULD CARE
10. SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE
11. I'M THRILLED

全11曲、モノラル録音とステレオ録音をカップリング

ジューン・クリスティ(vo)
ピート・ルゴロ楽団
1953、54年、1960年4月録音

東芝EMI TOCJ-9305(廃盤)

久しぶりに私の愛聴盤をご紹介させて頂きます。しかし今日はクラシック音楽ではなく、アメリカの白人ジャズシンガー、ジューン・クリスティのヴォーカル盤です。

愛聴盤とは申せ、ジューン・クリスティの現役時代を知るわけもないのですが、残されたこの録音を初めて聴いて以来、繰り返し聴いているお気に入り盤なのです。

彼女が残した録音(ディスク)の中でもこの「サムシング・クール」は名盤中の名盤として採り上げられるもので、ジューン・クリスティの名盤というより、あらゆるジャズヴォーカル盤の中でも必ず採り上げられる名盤です。

スタン・ケントン楽団のオーディションを受け、同楽団の専属歌手からスタートしているのですが、かなりの人気を呼んだようです。その後、スタン・ケントン楽団を退団してソロ活動に入っています。この「サムシング・クール」はそうしたソロ活動時代、ウエストコーストのミュージシャンをバックに、朗々と歌い切った名録音。

彼女は大変な酒豪だったらしいのですが、それが災いして1950年代後半からはアルコール中毒にも陥り、歌手として命の次に大事な喉を痛めてしまったらしいです。

今日ご紹介しているCDは全盛期の1953、54年に録音したモノラルと、1960年にステレオで再録音(アレンジは同じ)したアルバムをカップリングしたお徳用盤となっています。ふたつの録音を聴き比べてみると、確かにモノラル録音の方が声に若干張りがあるようです。冒頭のジャケットはモノラル盤ジャケット。

June_02

そしてこちらがステレオ盤ジャケット。実は私が最初に聴いたのはステレオ盤レコードでした。ですから厳密には声に衰えが少し見られるステレオ盤で好きになり、ずっと後年にモノラル盤を聴いたという次第。ステレオ盤だけを聴いても私はまったく不満はないのですけどね。

アルバムのタイトルに使われている1曲目の「SOMETHING COOL」、静かなイントロの後、ジューンの声が流れて来るともう彼女の声に惹き付けられてしまいます。まさにクールな感じを受ける彼女の声。といって本当に冷たく感じるわけではなく、例えて言えば一服の清涼剤という感じでしょうか。

1曲目のクールな感じの後、2曲目の「IT COULD HAPPEN TO YOU」がミディアムテンポで実に軽快にスイングします。いや〜・・・楽しいです。
で、3曲目、ジェイムズ・ボンドのテーマ冒頭と同じメロディが・・・(^^;

「MIDNIGHT SUN」は以前ご紹介したジョー・スタッフォードが大変魅力的で素晴らしい歌唱を残していますが、ジューンはここでもクールに歌い上げています。しかし、これはこれでまた魅力的な歌唱です。

私のお気に入りに「朝日のようにさわやかに(SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE」という曲があるのですが、ジューンはこのアルバムで採り上げています。この曲、他の歌手はやや派手目の歌唱で歌い上げる事が多いのですが、ジューンは"ソフト"に歌っています。しかし、こういう歌唱の方がこの曲にはピッタリのように思います。

私の愛聴盤でご紹介したジャズヴォーカル盤はこれが3枚目になります。今調べたら丁度1年に1枚のペース。ペギー・リー、ジョー・スタッフォード、ジューン・クリスティ、好みが分かってしまいそう・・・(笑)

ジューン・クリスティ、1990年6月21日逝去。

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コメント

こんばんは。
有名なアルバムですが、調べていたら持ってませんでした。
ジューン・クリスティのアルバムはスタン・ケントンのピアノで歌う「Duet]だけでした。深夜向きの1枚です。

yymoonさん、こんばんは。
お持ちではなかったですか。
「Duet」も名盤ですね。是非、「サムシング・クール」もお聴きになってみて下さい。

ジューン・クリスティーやクリス・コナーなど、この時期の白人女性ボーカリストの知的でクールなかっこよさって、他では得られないものですよね。エラ、サラ・ヴォーン、カーメンの御三家とはまた別のジャズボーカルの魅力だと思います。

うっちーさん、こんばんは。
おっしゃる通りですね。黒人御三家のこれぞジャズヴォーカル、というのとは違い、やや軽い、それでいて知的な雰囲気を持った白人シンガーの歌唱はまた別の魅力がありました。

昔は、ちょっとクールな感じがしたんですが
今聴くと実にいいです。
やはり名盤ですね。
こんな歌手はいなくなりましたね。

swingphotoさん、こんばんは。
ジューン・クリスティ、素敵ですよね。
この盤は今更私が紹介するまでもないのですが、今回は愛聴盤という事で掲載しました。

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