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2013年9月11日 (水)

「許されざる者」アメリカ映画

Unforgiven_2

アメリカ映画「許されざる者」1992年製作

出演 : クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス、ジェイムズ・ウールヴェット、フランシス・フィッシャー 他
脚本 : デイヴィッド・ウェップ・ピープルズ
音楽 : レニー・ニーハウス
監督 : クリント・イーストウッド

第65回アカデミー賞 作品賞/監督賞/助演男優賞/編集賞 受賞
その他、数々の映画賞を受賞

日本公開 1993年

私が最も好きな俳優さんはクリント・イーストウッドです。初期007シリーズで世界的大ヒットを飛ばしたボンド役、ショーン・コネリーも好きですが、やはり彼はボンド役のイメージが強く、ボンド役でこそ彼でしか演じられないキャラクターを作り上げたと思います。もちろん後年、ボンド役のイメージを払拭し、素晴らしい俳優さんになりましたけど。

対してイーストウッドはいろいろなキャラクターを見事に演じて来たと思います。黒澤明監督の傑作娯楽映画「用心棒」をパクった、通称マカロニウエスタン「荒野の用心棒」のヒットで一躍有名になったわけですが、何と言ってもイーストウッドの代表作として「ダーティハリー」を挙げる事に異存のある人はいないでしょう。

テレビ放送時、数々の作品で日本語吹き替えを故山田康雄さんが担当していたわけですが、日本ではイーストウッド本人の声より山田康雄さんが作り上げたあの独特な節回しの声、キャラクターが圧倒的にイーストウッドのイメージとして残っていると思います。「ダーティハリー」も本当に見事でしたから。

さて本作品は、イーストウッドにとって最後の西部劇作品となっています。過去、イーストウッドと言えばキャラクターの違いはあるにせよ、言わば「正義の味方」的役どころが多かったですが、本作品での役は冷酷で、目的を達成する為には殺人をも厭わないという無法者。

その無法者ウィリアム・ビル・マニー(イーストウッド)も一人の女性と巡り会う事で足を洗い、好きな酒も止めていた。しかし二人の子供にも恵まれたものの、妻に先立たれ、ワイオミング州の小さな牧場で貧しいながらも子供たちと牧場仕事に毎日追われていた。

そこへ或る日、スコフィールド・キッド(ウールヴェット)と名乗る若い賞金稼ぎがマニーの元を訪れる。町で泥酔したカウボーイが娼婦の顔を切り刻むという惨たらしい事件が起きたものの、保安官は軽い刑でそのカウボーイを釈放してしまう。

怒り狂った娼婦たちは金を出し合い、カウボーイを殺した者に1000ドルの賞金を出すという。その賞金を欲しいが為、嘗てアウトローとして名を馳せたマニーにキッドは話しを持って来たわけである。歳を取ったマニーは体力も落ち、銃すらまともに撃てなくなっていた。しかし、子供たちの将来を考えると今大金が入れば、という事で、昔の相棒ネッド・ローガン(フリーマン)を誘い、三人で町に向かう。

本作品の言わば敵役は保安官のリトル・ビル・ダゲットを演じるジーン・ハックマン。素晴らしい俳優さんですよね。特に本作品のような役どころは本当に巧いですね。「フレンチ・コネクション」の刑事役でアカデミー賞主演男優賞を受賞しただけの事はあります。パニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」では心優しい牧師さんを見事に演じていました。

イーストウッドとハックマンのせめぎ合いは見応えがあります。本作品はこの二人を見る映画と申しても良いでしょう。ラストの対決は如何に?

さて、映画ファンならご存知の事と思いますが、この「許されざる者」が日本でリメイクされました。明後日の13日から全国で公開されます。

撮影は北海道の上川町に映画に登場する町全体をオープンセットで造り上げ、撮影場所はすべて北海道です。配役はイーストウッドの役どころを渡辺謙さん、フリーマンの役どころを柄本明さん、ウールヴェットの役どころを柳楽優弥さんが演じています。

で、ハックマンが演じた権力を笠に着たお役人(現代にも通ずる、役職が付くと人間まで偉くなったと勘違いするアホ)の保安官を佐藤浩市さんが演じています。この権力を笠に着たお役人・・・これが一番の「悪(ワル)」とイーストウッド監督はこの映画で皮肉っているように感じます。

日本版は幕末から明治の蝦夷という設定なので、佐藤浩市さんは警察署長という役どころ。なかなか興味深いので、私は劇場へ足を運ぶ予定です。

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コメント

こんばんは。
これは素晴らしい作品ですね(^.^)。これだけの西部劇撮られてしまったら、もう誰も撮れないだろうと・・・。
陰惨な話ですが、ピープルズの脚本がとても良いですから、監督が変な色気を出さない限り、リメイクも期待できるしょうね。私も観に行く予定です

kv492さん、こんばんは。
イーストウッドは監督としても素晴らしい作品を作っていますね。この作品も人間ドラマという感じです。
リメイク作品、渡辺謙さんなので期待しています。楽しみです。

こんばんは。
イーストウッドの映画は大好きなものが多いです。
人間味あふれているというか。
このリメイク作品も顔ぶれから期待できますね。

Eurekaさん、こんばんは。
イーストウッドの映画、娯楽作品、シリアス、バラエティ豊富で良い作品が多いですね。
リメイク作品も期待しています。

こんばんは。
この映画はずいぶん前に観たのでうろ覚えですが、ジーン・ハックマンの憎たらしい演技が素晴らしかったのでは。
たまたま今日BSジャパンで放送されましたので録画で復習するつもりです。

yymoonさん、こんばんは。
ジーン・ハックマンはホントに憎たらしい役どころを演じていますね。それだけ演技が巧いという事で。
あ、今日放送がありましたか。気が付きませんでした。

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