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2013年10月 4日 (金)

カメラ書籍雑感

Thunder

FOCAL FAST FIXED
サンダー THE 大口径単焦点主義者
サンダー平山 著(株式会社 トレヴィル 刊)
1997年10月5日 初版

今日は趣向を変えまして、過去に購入したカメラ書籍を三冊採り上げてみました。

先ず一冊目は女性ポートレート専門と申しても良かった故 サンダー平山氏の「FOCAL FAST FIXED」という単行本。これ、自分的には結構面白い読み物でした。サンダー平山氏がヤシコンを愛用しているのは当時有名でしたが、プラナー 85mmに対する思い入れがこの本を読むと良く分かります。

嘗ては雑誌「CAPA」を中心に記事を書いておられたのでご存知の方も多いと思います。しかしそのCAPA誌でC社の銀塩フラッグシップ機のファインダーについて正直にCAPA誌に書いたところ、C社の怒りを買い、サンダー平山氏をライターとして使うなら、今後同誌には一切広告を載せない! との通達があったとか。それが他誌にも波及し、結局サンダー平山氏は業界から干されてしまったわけです。干されたというより、永久追放みたいなものですね。

これが原因かどうか分かりませんが、その後のCAPA誌はC社の製品を必要以上に持ち上げた記事を書く、という評判が立ったようですね。商業誌は広告を貰って成り立っているわけですから、適度にメーカーを持ち上げざるを得ないのでしょう。何もこれはカメラ誌に限った事ではなく、オーディオ雑誌も同じ。某高級オーディオ専門誌などもそういう感じが顕著に見られます。

サンダー平山氏の製品レポート、私は結構面白く読んでいましたが、正直者は馬鹿を見る、という典型でしょうか。どこの世界でもヨイショする人だけが日の目を見る? (^^;

余談ですが、一度だけ横浜・野毛の大貫カメラさんで遭遇した事があります。あの体型では非常に目立ちますね。(^^;

Tanaka

NEW YORK CITY, 1997 with G2 & G1
田中長徳 著(アルファベータ 刊)
1998年3月15日 初版

これは京セラさんから発売されたCONTAX G1とG2を持って、田中長徳さんがニューヨークで撮影したスナップを集めた写真集。

この頃のチョートクさんのスナップは好みでしたので、単行本なども結構購入していました。今は・・・まったく購入しなくなっているのですが。(^^;
当時、鳴り物入りで登場したような感のある京セラCONTAXのGシリーズ。M型ライカスタイルでズームファインダー内蔵、おまけにオートフォーカスが使え、ボディは高級感漂うチタン製。G1は大ヒットしましたよね。

しかし肝心のオートフォーカスのピントが怪しい! 90mmレンズに至ってはピントが合う事自体が稀だったという事で、1年足らずで早くもG2が登場した事は今でも鮮明に記憶しています。何しろG1はクレーム続出でサービスセンターが大忙しになったそうな。

さてこの写真集、チョートクさんがG2をメインに撮影しているのですが、人物を絡めたスナップに良い写真が多いですね。発売当時、何度も見ていました。でも、肝心のカメラは高くて手が出せなかったので、指をくわえながら写真集を見ていたものです。(^^;

Zeiss

「ツァイス神話」の証明
折戸敦生 著(株式会社 巧芸創作 刊)
1999年3月20日 初版

作者については何かと物議を醸し出し、当時いろいろと揶揄する人も居たという、曰く付きの著者による写真集。ツァイスレンズ(この場合、京セラコンタックス)が如何に優れているかという事を、作者が一生懸命書いている本で、そういう意味では作者がツァイスに寄せる愛情が良く分かる写真集です。

折戸氏はもう一冊同内容の写真集を出しておりまして、二冊とも各レンズ毎に作例写真を挙げてレンズの個性、優秀さを熱っぽく語っています。熱っぽく語っているのですが、掲載写真ではその熱が伝わって来ない作例も正直申しましてあります。

私は一度も面識がないのですが、当時或る場所(文字だけで発言する場)でも熱っぽく語っておられました。その折戸氏、今も写真を撮られていらっしゃるのでしょうかねぇ?

今日の三冊はいずれも銀塩時代真っ只中に発売された書籍。久しぶりに手に取ってみると、少々懐かしさを感じました。

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コメント

サンダー氏が居なくなった事情がよく分かりました。雑誌も広告が生命線だから仕方ない。でも写真雑誌の購読は止めました。今時、銀塩では商売になりませんが、フィルムが好きですね。

社会って怖いですよね^^;
正直に申し上げるのは色々あります。私も色々ありました。まだあるかな?(笑)

サンダー平山さん・・・そんなことがあったのですね。
きれいなお姉さんを大口径レンズでいっぱい撮れてうらやましいなぁと思ってましたが、ある時期からパッタリと名前を見なくなったと思ったら。

なんかその会社の製品を使うのを・・・ためらってしまいますね。大きい会社な故に。

サンダー氏はよく大貫の奥の席に座っていましたね
コシナのベッサを使って横須賀で撮影しているのを目撃しましたら、その後MOOK本になっていたのが思い出になっています

スカルピアさん、おはようございます。
昔から思っているのですが、アサカメと日カメ、どうしてああまで同じ紙面に編集するのか不思議です。
カメラ誌も記事が頭打ちになって来たように思います。フィルムは一部の愛好家のものになってしまいました。レコードと同じですね。

ろだごん(時々JIQ) さん、おはようございます。
そうなんですよね、毎月紙面で記事を見ていたサンダー平山さん、或る時期からまったくお名前を見なくなりましたから。
C社に限らず、またカメラ業界に限らずとも、大企業程いろいろと指図があるようです。

roxanne6さん、おはようございます。
私が見た時も奥の席で、レンズを蛍光灯にかざして覗いていました。常連さんだったようですね。本にも大貫カメラさんでの事をデフォルメして書いています。

H.Oさん、おはようございます。
お返事の順番を違えまして申し訳ありません。
そうですよね、社会に出るといろいろあります。もちろん自分自身にも・・・(^^;

おはようございます。
そうサンダー平山さんは亡くなったのですよね。1冊だけ貰い物で現像の本を持っています。田中長徳さんもライカハンドブック1冊のみ。
この記事で紹介されたお三方はいずれも個性の強い方ですね。近寄るのを遠慮していた方ばかりですヾ(´▽`;)ゝ

cucchi3143さん、こんばんは。
干された事が原因だったのか、元々持病があったのか、どちらか分かりませんが、若くしてお亡くなりになりましたですね。
サンダー平山さんはモノクロ現像、焼き付けにも一家言お持ちの方でした。素晴らしいモノクロを雑誌でしたけど随分見させて頂きましたねぇ。

こんにちは。
雑誌だと色々制約ありますね。もっとも、NHKのようにCMを入れず、どの企業も平等に扱うことで、かえって制約が厳しくなってしまうケースもあります。
田中長徳さんの本、面白そうですね。

ビワさん、こんばんは。
広告を貰って成り立っている以上、記事にはいろいろと制約が生じるのは仕方ないですね。
後は読者である我々がどう解釈するか、ではないでしょうか。
田中長徳さん、この頃のスナップはなかなか良いものが多かったです。

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