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2014年2月 2日 (日)

35ミリ換算の事など

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マイクロフォーサーズセンサーで撮影

「35ミリ換算って、何の事ですか?」

つい最近、こういう質問を受けました。

質問主(女性です)はスマホで写真をずっと撮っていたら面白くなり、いっその事専用のデジタルカメラを買って写真を撮りたくなったそうで、私に相談をして来たのです。どうせならレンズが交換出来るタイプが良いというので、私はミラーレスカメラを幾つか紹介してあげました。

で、本人は量販店で私が紹介したカメラも含め、何冊かカタログを持ち帰って家で舐めるようにじっくり検討したらしいです。(笑)
で、レンズの項であちこちに書かれている「35ミリ換算○○mm」という言葉の意味が分からなくて、私に質問して来たわけです。

実は彼女、フィルムで写真を撮った事の無い世代なのです!

もう、デジタルしか知らない世代の人が多くなっているご時世なんだと、私は少々ショックを受けながらも、そういう時代になっている事を受け入れなければならないと悟ったわけです。

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APS-Cセンサーで撮影

35ミリフィルムを使った事の無い人から見れば、「35ミリ換算○○mm」の意味が分かるはずないですよね。メーカーの人たち、この事を理解しているのでしょうか。そろそろこの表示は止めても良いのではないかと、私は思うのです。

確かにフィルム世代からしてみれば「35ミリ換算○○mm」と表示があれば画角が掴みやすい事は確かです。しかし、もう多くの人たちはこの表示が無くても、お使いのセンサーがm4/3であろうとAPS-Cであろうと、実際にお使いのレンズ焦点距離を35ミリ換算する事は何も難しくないのでは?

この「換算」というのは、日本の英語教育に良く似ている部分があるように思います。中学、高校と必修で英語を学んでも、ほとんどの人は英会話が出来ません。今は分かりませんが、私の時は中学、高校とも良くやらされたのが、先生が英語の教科書を生徒に読ませ、それを「日本語訳」しなさいという授業。

ペーパーテストでも「以下の英語文章を日本語訳しなさい」という問題の多い事、多い事。(笑)

こういう事を6年間やらされていたので、英語を英語として捉える事が出来ず、英語を一旦日本語に置き換えないと理解出来ないようになってしまうわけです。ですから町でアメリカ人から声を掛けられると(事実私は有ります)、相手が話した英語を日本語に訳して内容を理解しようと必至になるわけです。(笑)

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35ミリフルサイズセンサーで撮影

例えが少々極端過ぎたかもしれませんが、なまじ「35ミリ換算」などと表記があるから初心者を悩ませる結果になっているのです。初めて使うカメラがm4/3機として、14mmのレンズって広く写るんだなぁ・・・と分かれば、14mmよりもっと小さな数字の焦点距離は更に広く写る事を知ります。

それで良いのではないでしょうか。要するに自分が使っているカメラのレンズ焦点距離の感覚を知れば良い事ですから。

如何でしょうか? 拙ブログをご覧の方々のご意見などもお訊きしたいです。

最後に今日のタイトルとは少々離れますが、m4/3機やAPS-C機を出しているメーカーさん、交換レンズの焦点距離に関し、やたらと35ミリフルサイズの焦点距離に拘りますね。

一例として挙げさせて頂くと、パナソニックさんが今月発売するライカ銘を冠する焦点距離42.5mmのレンズ。これなどは35ミリフルサイズでポートレートレンズとして人気の85mmの画角に1mmの誤差もなくピッタリ合わせています。

同じく今月発売予定で富士フィルムさんの56mmの単焦点。これはAPS-Cセンサー用ですからフルサイズだとこれまた約85mmの画角に相当です。何故これほどまでにフルサイズの焦点距離に拘るのでしょうか? 不思議です。

センサーサイズが違いますから当然ボケ具合も異なります。であればセンサー独自の焦点距離があって良いはず。なのにフルサイズの焦点距離にやたらと拘るのは、本当のところはフルサイズをやりたいからなのかなぁ〜などと下種の勘繰りをする私です。(^^;

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コメント

フィルムの最終世代(?)の方々も、もうすでに35mm換算には全く無関心の方々が多いのを実感しているこの頃です。
一眼レフがズーム主体になったころからカメラをはじめた方たちには、もうレンズの焦点距離と画角との関係はあまり意味の無いことのようになっていたのではないでしょうか。
お説、同感ですが、ズームレンズにほとんどなじみのない小生はあいかわらず換算数値が頭の中を行き来しています。(笑)

おはようございます。
カメラに関してはフォーマットが実に多いですからね。そこで基準となるものがあればということなのでしょうね。我々の世代にはピンとくるので表記に関して疑問を持ったことはありませんでした。
これに変わるものがあるすれば画角なのでしょうが、どうも馴染まないような気がします。焦点距離のほうが深度をイメージできますので便利です。

カメラを作る側が、古いから^^ゞ35mmの基準でモノを考える習慣が染み付いて抜けないのでしょう。APS-Cデジタルから始めた方には、フルサイズ換算など最初から??ですよね。当方は、古すぎて、小さなセンサーのカメラを使うのが苦手であります。

kurakameさん、こんばんは。
そうですよねぇ・・・、今時35ミリ換算なんて・・・という方が多いと思います。
確かに一眼レフの標準レンズがズームに変わって以降、焦点距離(或は画角)というものに無頓着と申しますか、概念がなくなっているのではないかと私も思います。
kurakameさんは単焦点使いの方なので、NEX-6などでは換算が生きて来ますね。

cucchi3143さん、こんばんは。
フィルムをお使いになられた方々にとっては身近な換算という表記ですが、デジタル世代の方々にはピンと来ないと思われます。
いずれは無くなる表記だと思いますが、今は過渡期かもしれませんね。画角はおっしゃるように焦点距離より馴染まないと思います。

スカルピアさん、こんばんは。
そうですね・・・。フィルム時代のエンジニアがまだまだ沢山いらっしゃると思いますから。
APS-Cやm4/3から写真を始めた方にとってはフルサイズ? 何それ? ってなるのかもしれません。(笑)

英語の喩えはともかく^^; 結論は同意です。

でもフィルム時代を知らない人でも、いろんなフォーマットを使う人には、「35ミリ判換算」は便利ですよね。逆に「APS-H換算で○mmです」とか、「バイテンの○○mmと同じ画角だね」なんて言われても全然ピンと来ませんから。笑 35ミリ判での焦点距離数はさまざまなフォーマットのカメラを使う人たちの間でのいわば「共通語」なのでしょう。

英語については、訳読はおくも、僕はむしろもっと文法をしっかり学べるようにしておくべきだと思います。学校での勉強は素地作りで十分であって、いざ真剣にやろう、と思い立った時の基礎を涵養するべきかと。安易に英会話を授業に取り入れた結果、会話もできないし、文法の力も以前より落ちたのでは?とは英語教育の専門家、たとえば鳥飼玖美子さんも言っていたような、いなかったような。^^

ななまるさん、こんばんは。
なんだかんだ言っても35ミリフィルムは偉大だったという事ですね。映画用フィルムをスチルカメラに転用したライカ社はもっと偉大だったという事になります。
中判用のレンズでも35ミリ換算で画角を表しているメーカーもあったくらいで。これからのデジタル、どのフォーマットが生き残るのでしょうか・・・。
英語教育については私が何も言う資格はないのですが、一例として自分の時を挙げさせて頂きました。
しかし中学、高校と英語を学んでも、英会話が出来ないのは世界を見渡しても日本くらいかも・・・。

KONDOHさん、こんばんは。

私は35mm判の焦点距離や画角で考える方が楽かなぁ(^^;)
写真を撮り始めた頃から馴染んでますから。
でも最近ではフルとAPS-Cがほとんどなので自然に使い分けています。
ズームをあまり使っていないので何本か憶えておけば済みますしね。

仰るようにフィルムで撮ったことも無く、4/3やAPS-C、コンデジから入った方にはこの換算値ってヤツは全く意味がないかもしれませんね。
数年後にはフォーマットも何れかに集約されているかもしれませんので、そもそも換算する必要もなくなっているかも(^^;)

メーカーの発表するレンズに関しては、やっぱりその画角が使いやすいからかも。
私にも好きな画角というのがあって、それを選びがちですし。
拘っているのはユーザーかもしれませんよ。

ところで今日はハッセルのD60mm/f3.5をα7rに付けて撮っていたのですが、ふふふっ(^^)v
レンズの中心部の美味しいところを使っていると言うこともあるかと思いますが、なかなか良い写りです。
フードをハッセル用のものを使っていたので、フレアーが出ましたがハレ切りするとグッと締まった像になりました。
ただ継ぎ足し継ぎ足しのアダプターを使っているので内面反射の影響かもしれません。

ボン村上さん、こんばんは。
そうでしたか・・・、35mm判を基準でお使いになっていらっしゃるのですね。kurakameさんもそうでしたが、単焦点をメインにお使いの方はそうなるのかもしれませんですね。
今や観光地に行くとスマホやiPadで撮影されている方を沢山見ます。そういう方々がデジカメを買うとなると、35ミリ換算は全く以て遠い世界の事。私に質問をして来た当人がまさにそれに該当しているわけです。
ハッセルレンズをα7Rでお使いになったのですか? 私はまだ試していません。と言うより、不注意が原因で私のα7Rは入院しております。(^^;

それぞれ経験も違いますからねぇ。
どうしても最初に憶えた事って引きずっちゃいます。

α7r、、、聞くのが怖いなぁ(^^;)

ボン村上さん、
おっしゃる通りです。最初に何を使ったか、ですね。
最初に大判だったり・・・して。
α7R、センサーをちょこっと触って・・・(≧∇≦)

センサーまでマウントから近いですから、、、
私もマウント遊びの時に気をつけなければ。
早く帰ってくると良いですね。

ボン村上さん、こんばんは。
今回はちょっとした不注意が原因でセンサーに・・・(^^;
村上さんもお気を付け下さい。

こんにちは。
いいかげん35mm版に拘るのをやめてもいい頃なのかもしれませんが、換算表記が無いと分かりにくいなあと思ってしまいます。同じような話では、フルサイズだとかAPS-Cだとか、センサーサイズでも言えますね。APS-Cって何ですかと質問されたら、すごく困ります。

ビワさん、
デジタルになってコンパクトタイプも含めるとセンサーサイズは実に多彩になっています。
フィルムの頃は一眼レフだろうとコンパクトタイプだろうとフィルムサイズは一緒でしたから。将来的にはサイズは或る程度限られて来るでしょう。

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