
スチル写真は撮っても動画はやらない、という方がほとんどではないかと思います。しかし私の場合は逆で、スチル写真より先に動画に興味を持ちました。ですから動く映像を撮るビデオカメラ、撮ったものを再生する映像装置、この場合は当然テレビやプロジェクター等ですね。
それら映像再生装置も可能な限りの大画面と高画質の録画再生機器に随分前から関心がありました。自分で映像を撮る機械と言えば先ずビデオカメラですね。しかし、以前は民生機でもそれなりのお値段でなかなか手が出なかったものですが、デジタル化してからは急速に一般人にも入手しやすくなりました。

SONY HDR-FX1、Panasonic DMC-GH2
で、左が今まで私が趣味(飛行機や鉄道etc.)の撮影に使っていた国産ハイビジョンカメラの記念すべき第1号機SONY HDR-FX1です。ご存知かと思いますが、それまで普及していたDV方式のMini DVテープにハイビジョンの映像をデジタル記録するカメラです。俗にHDVと言いまして、フルハイビジョンの1920x1080ドットではなく、現在の地上デジタル放送と同じ1440x1080ドットでの再生になります。
ほとんど同じで型番違いの業務用機も同時に発売されており、未だに銀座通りなどでこのカメラを使って街頭インタビューをしているのを見る事があります。ハイビジョン普及期には業務用としてのデファクトスタンダードとなった方式のカメラなんです。

ところがです、Panasonicさんのm4/3センサー機の中でも特に動画撮影に特化したGHシリーズの第二世代機、DMC-GH2で最近動画を撮ってみたのですが、予想以上の高画質ぶりに私自身驚きを禁じ得ません。実はこのカメラ、拙宅に有りますが実際は私が購入したものではなく、試しに動画を撮ってみようという軽い気持ちが最初でした。
先ずは都電荒川線の撮影に使い、帰宅後にBlu-rayレコーダーへ無劣化でダビングしてから80インチスクリーンにフルHDプロジェクターを使って再生してみたら、前述の通り自分の予想以上の高画質にビックリしたわけです。音の収録については外付けのマイクを使っていますので、愛用のオーディオ装置から流れ出る音も実にリアルです。
その後は江ノ電の撮影に使ってみました。大きく重いSONY HDR-FX1の画質に負けず劣らずです。いや、解像度ではGH2の方が上です。まぁ、これはFX1の1440x1080ドットに対してGH2はフルハイビジョンの1920x1080ドットですから、仕方ないのかも。

しかし、人目を惹く大きなFX1を持ち出さなくても、遥かにコンパクトなGH2でも80インチスクリーンに負けない高画質で映像を楽しめる事を知ってしまいました。(笑)
FX1を使う時は、三脚だけで7kgもあるものを使っています。まさに体力勝負。(^^;
それがGH2ならもう一台の軽い三脚で済みます。専用のビデオカメラを持っていた為に、デジタル一眼レフやミラーレスカメラの動画機能はまったくと言って良いほど使っていませんでした。
ところが専用ビデオカメラに比較したら遥かに大きいセンサーを使っているデジタル一眼の動画にはゆとりのようなものを感じました。FX1のセンサー、3CCDとは申せ、1枚のサイズは1/3インチですから、m4/3やAPS-Cとはセンサーサイズの面では圧倒的に不利ですね。何となく大きく重いFX1の出番が無くなりそうです。

SONY HDR-CX560V
もっとも、いつもFX1を持ち出していたわけではなく、気軽な撮影にはこのホームビデオを使う事もあります。これも大分前に購入したものですが、内蔵マイクは5.1chで録音出来ます。(笑)
デジタル一眼の動画機能、お使いになった事がない方には是非一度試してみる事をおススメします。多分、眼から鱗、だと思いますよ。
※ 動画を試される時の基本的な事を。先ず、シャッタースピードは1/60秒に固定して下さい。なので、明るい日中下ではNDフィルターが必要になりますのでご用意下さい。滑らかな動画を楽しめますので。
最近発売されたばかりのGH4、今度は4K動画が撮影出来るのですよねぇ・・・。
Panasonic DMC-GH2
G 20mm/F1.7 ASPH.
G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH./POWER O.I.S.
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