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2014年6月 7日 (土)

私の愛聴盤 第14回

Figaro

モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全曲

ヘルマン・プライ(フィガロ)
エディット・マティス(スザンナ)
ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(アルマヴィーヴァ伯爵)
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(伯爵夫人)
タチアーナ・トロヤノス(ケルビーノ)
ペーター・レッガー(バルトロ)
パトリシア・ジョンソン(マルチェリーナ) 他

カール・ベーム指揮
ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団、合唱団

1968年3月、ベルリン・イエスキリスト教会での録音

独グラモフォン 449 728-2(3CD 輸入盤)

今日は私の好きなCDのご紹介。それも久々オペラの全曲盤で、モーツァルトのオペラ作品の中でも最も世に知られている「フィガロの結婚」です。愛聴盤とは申せ、オペラの全曲盤ですから毎回毎回全曲を聴き通しているわけではもちろんありません。幸いCDはリモコンでトラックを選ぶのが簡単なので、お気に入りのアリアを飛び飛びで聴いたり、3枚のCDのうちのどれか1枚を聴いたりしながら楽しんでいます。

以前、同じコーナーでドイツ出身のバリトン、ヘルマン・プライの事を採り上げておりますが、「フィガロの結婚」のフィガロ役は私にとってヘルマン・プライ以上の歌手は未だ出現していないわけで、そういう意味では正規のスタジオ録音による音源(CD&LP)で本CD以上の録音はないと断言します。

ですから今日ご紹介の録音もヘルマン・プライの妙技(歌)を聴く為のCDと申しても過言ではないわけです。しかしながらその他の歌手陣も録音当時の名歌手が配されておりますので、モーツァルトのオペラ全曲盤としても大変聴き応えのある録音です。

ディースカウによる伯爵、歌唱テクニックについては私ごときが今更とやかく言う必要がない人気、実力とも最高の歌手なので、まったく文句はありません。こういう役柄は実に上手いですね。必ずしも好きな歌手ではないのですが。(^^;

ソプラノのグンドゥラ・ヤノヴィッツはカラヤンお気に入りの歌手でしたが、ここでも伯爵夫人をそつなくこなしています。初登場シーンで歌われるアリア、「愛の神よ、照覧あれ」も実に美しく歌われています。舞台姿も美しい人ですよね。エディット・マティスのスザンナも実にチャーミングな歌唱です。フィガロとのやり取りもコケティッシュで愛らしいです。

ませた少年、ケルビーノ役は全盛期のアグネス・バルツァがこれ以上ないというケルビーノを聴かせてくれましたが、そのバルツァを除けば本CDで聴けるタチアーナ・トロヤノスも絶妙な歌唱を聴かせてくれます。有名なアリア、「恋とはどんなものかしら」もなかなかの歌唱ですよ。

とは申せ前述した通り、やはりこの録音はヘルマン・プライのフィガロを楽しむための全曲盤です。「もう飛ぶまいぞこの蝶々」はじめ、各アリアはどれも大変素晴らしい歌唱を聴けます。プライのフィガロを聴いて以後、他でどんなに絶賛されたフィガロの録音を聴いても、必ずガッカリさせられています。如何にプライのフィガロが素晴らしいかは、一度お聴きになって頂ければお分かりになると思います。

もちろんこの録音はモーツァルトを得意としたカール・ベームの指揮ぶりも大きな功績を上げている事は申すまでもありません。唯一、少しの不満を述べますと、ホールトーンの美しいイエスキリスト教会の録音であるにも関わらず、何故か音が乾き気味で、オーケストラも少し痩せ気味に聞こえる事くらいでしょうか。

しかし、録音年代を考えると歴史的名録音となるのでは・・・。

Figaro_2

実は私、ヘルマン・プライさんからサインを頂いています。それが上のジャケット写真です。はい、少しミーハーかもしれません。(^^;

しかし、故人となってしまった今、とても貴重なジャケットとなりました。

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コメント

おはようございます。
こうしたCDを聴くことがないのですが(^^;)、CDの時代になってオペラもお気に入りの曲を頭出しで聴くことができるわけですね♪ 私は大変なミーハーなので、ジャケットのサインのうれしさは、よ~くわかります^^

koukoさん、おはようございます。
そうなんです。お気に入りのアリアを聴きたい時など、リモコンでダイレクトにアクセス出来るのはとても便利です。レコードですと見当をつけて針を落とさなければならないので。(笑)
好きなアーティストのサインは記念にもなりますね。(^^)

おほようございます。
モーツァルトのオペラは、大好きです。(^^)
演奏家にこだわるほど聴き比べたことは、ありませんが、
学生の頃は、モーツァルトの4大オペラを劇場に聴きにいきましたし、
通学の時間に、いつもウォークマンに入れて、オーケストラの部分から、
初めから最後まで聴いていましたよ。^^;
ヘルマン・プライは、シューベルトの歌曲「冬の旅」を聴いていました。
オペラだけでなく、シューベルトやシューマン、ブラームスの歌曲もよく聴いていました。
最近は、全然聴いていないので、久しぶりにクラッシックの声楽曲をいろいろ聴きたくなりました。
たくさんの演奏家にお詳しいのは、かなりいろいろ聴きこんでいらっしゃるのですね。
ヘルマン・プライのサインは、宝物ですね。(^^)

Maruさん、おはようございます。
おお、モーツァルトの4大オペラを劇場でお聴きになられてましたか。素晴らしいです!
更にはウォークマンで最初から最後までお聴きに・・・・。モーツァルトファンの私としてはとても嬉しいです。(^^)
で、ヘルマン・プライの「冬の旅」もお好きで・・・・。ヘルマン・プライの歌曲も暖かみがあって、人気のディースカウより私は良いと思っております。
いや〜・・・・本当に嬉しいです。これからも楽しんで下さいませ。
私が聴き込んでいるのは案外狭い範囲なんです。ただ、好きな楽曲はいろいろと聴いてみるので・・・。
サインは・・・・はい、宝物です。(笑)

KONDOHさんの愛聴盤シリーズはいつも楽しませていただいており、今回の「フィガロの結婚」への思い入れも楽しく読ませていただきました。

この有名なCDを私は当然持っているものと思っていましたが、ジャケットの記憶だけで歌手陣の演奏の記憶がないので、ひょっとしたらと思って、探してみましたが、見つかりませんでした。CDではクレンペラー、E・クライバー、ワルターなどを聴いていたようです。

「フィガロの結婚」は好きなオペラで実演でも数回鑑賞しておりますので、それで満足していて、いわゆる名盤探しはあまりしていなかったのかもしれません。

でも、おかげさまで、ベーム盤を探していましたら、オペラCDを保管している箱の中から、一度聴いたきりでしまってあった98年頃レコードアカデミー賞を受賞したルセ指揮の「ポントの王ミトリダーテ」(モーツァルト14歳の作品)が出てきました。こちらを全曲聴き、バルトリ、デッセイなどの歌手陣による神童モーツァルトを堪能することができました。

yymoonさん、こんばんは。
このCD、お持ちではなかったですか。
私は記事の通り、レコードとCDの二種類も持つ事に・・・(笑)
フィガロは名盤が多いので、持っていたつもり・・・というのも分かるような気がします。CDショップで見掛けて、「確か持っていたなぁ・・・」なんて帰宅して調べてみたら無かった・・・なんて。
クレンペラーのモーツァルトも個性的ですよね。
ところでベーム盤を探していたら「ポントの王ミトリダーテ」が見つかったのですか。私は持っていませんがレコード芸術で当時話題になりましたですね。バルトリ、最近聴いていないですが、まだまだ第一線で活躍しているのでしょうか?

こんにちは。
はじめまして。
私もヘルマン・プライさんの大ファンです。
この「フィガロ~」、持っています。
実は、黄色いジャケットの全曲盤を既に買って持っていたのですが、この盤が出たとき、プライさんが素敵すぎて、ジャケット買いをしてしまいました。
サインは本当にお宝ですね。
私も、コンサートの時にサインを貰いました。
シューベルト歌曲などリートも大好きです。
甘い中低音、輝かしい高音、空気の中に溶けていきそうなピアニッシモ・・。
素敵ですよね。
天国にいかれて17年経ちますが、彼以上の歌手は現れていません。

真子さん、はじめまして。
拙ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
ヘルマン・プライさんの大ファンとの事、大変嬉しいです。
あの温かみのあるバリトンは聴いていて心癒されます。私にとってモーツァルトのオペラでは絶対欠かせない歌手と思っております。
ですが、真子さんがおっしゃるようにシューベルトの歌曲もまた良いですね。その他ではヴォルフの「アイヒェンドルフ歌曲集」が私はお気に入りです。
今日は嬉しいコメントをありがとうございました。また、何かでコメントを寄せて頂けると嬉しいです。

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