
現在使用中のAVアンプのパネル
ひと頃、PCオーディオに凝ってハイレゾ音源を購入したりして楽しんでいたものの、それらの音源や写真データすべてを入れていたNASの故障から全データを消失した事はここでご報告しておりますが、それ以来PCオーディオは止めておりました。
同時にネットワークオーディオプレイヤーやUSB-DACも売却してしまったわけです。ところが最近、また熱が出て来まして少しずつ始めました。現在自分が行っているのはCDからNASにリッピング、そのデータをルーター経由で映画鑑賞時に 5.1ch再生用に使っているパイオニアのAVアンプのDACに入れています。
このDACはネットワークオーディオプレイヤーとして販売されている同社N-50と同じDACだそうで、中級程度という事でしょうか。
で、AVアンプのDACでDA変換した音源をプリアウトから出力してアキュフェーズのアンプに繋ぎ、スピーカーを鳴らしています。CDのリッピングには私はMac使いなので、Mac用のXLDというソフトを使っています。

これがそのXLD(X Lossless Decorder)で、上の写真は先日ご紹介した「フィガロの結婚」をリッピングしようとしているところ。これはアルバムアートワークや曲などもデータベースから引っ張って来てくれますので便利です。
私はリッピング時、フォーマットはすべてロスレス圧縮のFLACにしています。現在、時間を見ながら少しずつCDのリッピングをしておりますが、現在のコレクション(2000枚余り)すべてをリッピングするには気の遠くなるような時間が掛かりますので、全部は無理でしょう。
さて、CDの音源を聴く場合、CDプレイヤーでダイレクトに聴く場合と、パソコンやNASにリッピングして聴いた場合、どちらの方が音(音質)が良いか。巷ではリッピングした方が再生時、CDプレイヤーの回転機構が無いだけリッピングの方が音が良いとされています。

再生時、タブレットのiPad miniを使って選曲しています。上の写真が使っているAVアンプのメーカー、パイオニアさんが提供している無料アプリ iControlAVで、もちろんWi-Fi接続です。ギャップレス再生にも対応しています。唯一の不満はアルバム写真が表示されないところ。
さて、CDプレイヤーダイレクトとリッピングした音源の音の比較は本当にリッピングした方が良いのか?
結論を申しますと、確かに「音」は変わります。元は同一の音源(CD)であるにも関わらず。ただ、リッピングした方が音は良い、とは必ずしも言えないと思います。これはもう、どちらが良いかは聴き手のお好み次第と申しておきましょう。
USBケーブルやLANケーブルを換えるだけでも音が変わる? これも雑誌等の提灯記事に惑わされないようにして下さい。^_^
CDプレイヤー内蔵のDACを使うか、はたまた単体USB-DACやネットワークオーディオプレイヤーを使うか、双方音作りが違うのですから「音」が変わるのは当然の事なわけです。
前述した事は双方同レベルのDACを使った場合の話しという事です。
ところで、PCオーディオは今や「ハイレゾ音源」を抜きにして語れなくなりました。

私が利用する事の多いハイレゾ音源の配信サイトがこちら、e-onkyo musicです。ここでは朝比奈隆さんのハイレゾ音源を随分購入しました。しかし、冒頭でお話しした通り、それらすべてをNASの故障で失いました。ですが、最近また購入し始めました。

こちらはSONYさんの配信サイトmoraです。
ところでハイレゾ音源って何? と、疑問に思われた方に簡単にご説明しておきます。
簡単に申しますと、皆さんがお聴きの音楽用CDのデータはサンプリング周波数 44.1kHzで、量子化ビット数が 16bitです。このデータを上回る音源をすべてハイレゾ音源と称しているのです。
ハイレゾ音源が出始めた当初は 96kHz/24bitという音源が多かったのですが、最近では 192kHz/24bitが主流になりつつあります。
音楽CDに比較したら格段に情報量が増えています。要するにスタジオでプロのミュージシャンの音楽を録音した生データを、そのまま配信されていたりするわけですから、凄い時代になったものです。お分かりでしょうか?
嘗て、CDを上回るSACD(スーパー・オーディオCD)がSONYさんの先導で規格化され、発売されて来ましたが、一般のユーザーに浸透する事無く現在まで来ております。このSACDはDSD(Direct Stream Digital)音源という、CDとはまた違った規格で、これが言わばハイレゾ音源の元祖とも言えるかもしれません。
1bit 2.8224MHzや5.6448MHzという、CDに比べたら遥かに高いサンプリング周波数で、SONYさん曰く、生の音により近いという事です。(^^;
で、最近気になっているのがこれ↓

SONY HAP-Z1ES
HDDオーディオプレイヤーと称している機器で、1TBのハードディスクを内蔵しており、パソコンやNASに溜め込んでいる音源を自動でコピーし、パソコンやNASを起動する事無くこのプレイヤー単体で再生音源を接続したアンプに送り込むというものです。
その際、CDからリッピングした音源も自動でDSDにアップサンプリングして再生しますので、元のCDの音とは変わって来ます。発売後のファームアップでアップサンプリングをOFFにも出来るようになったとか。発売当初はすべてアップサンプリングして再生されてたそうですが。
これだけハイレゾ音源が容易く手に入るようになりましたので、SACDプレイヤーの存在価値も徐々に問われるような気がするのですが、如何なものでしょうか?
そもそも英国LINN社などは大分前にCDプレイヤーの生産を中止し、CDのリッピング音源やハイレゾ音源を再生する為のネットワークオーディオプレイヤーだけを発売するようになりました。
CDが売れなくなって久しいですが、音楽の享受の仕方がCD購入から徐々に配信サイトが重視される時代になりました。Apple社が始めたiTunesストアの影響大ですね。
ハイレゾ音源は素晴らしいのですが、ただひとつ・・・ジャケット写真を楽しむ事が出来ないのですよねぇ・・・。(笑)
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