
横浜・大さん橋にて(45mm 絞り f11で撮影)
この夏休み中、丸々一日快晴だったのは僅か一日だけでした。横浜に於いて、という事ですが。その日の午前中、645Dをテストするには絶好の天候という事で、大さん橋へ出掛けました。珍しく視程が良く、大さん橋から東京スカイツリーが見えていたくらいです。
一緒に持参したのが拙ブログの読者さん(ありがとうございます)から頂きました富士フィルムのX100です。これも青空の下、フィルムシミュレーションを今一度試してみました。それはまたの機会に。
ところで中判カメラの被写界深度の薄さ、最初にこれもご参考までに掲載しておきます。

これは冒頭写真、豪華客船「飛鳥 II」の舳先、右側部分を「等倍」で切り取っています。ピントはランドマークタワーに置いているのですが、これだけ距離があっても赤レンガ倉庫辺りの岸壁部分は深度から外れてしまいます。
ただ、撮影時点で気温が35℃近いので、空気中の揺らぎも考慮しないといけません。
写真は単焦点45mmレンズで撮影していますが、絞りf11では深度に入らないという事ですね。もちろん手前の飛鳥 IIなんて論外です。近いため、空気中の揺らぎが少ないだけもう少し鮮明ですが。ピントを置いたランドマークタワーは等倍確認したところ、ジャスピンでした、念のため。
で、今日は645Dの絞り込みによる回折現象の検証結果を記事に致しました。

ISO 200、絞り f11、1/500秒
比較写真は↑この風景です。お馴染み、大さん橋から見る「みなとみらい」の風景。3600万画素のニコン D800/Eの場合、解像度のピークはf11辺りでした。センサーが幾らか大きい645Dの場合は如何でしょうか。
遊園地の観覧車部分を「等倍」で切り取った写真でご検証下さい。尚、ミスをしまして、絞りf22でも撮影したつもりが、撮影をし忘れていたという、私らしいドジをやっています。f16で2回撮影していたのでした。(^^;
なので、f22の写真がありません。ご容赦下さい。
撮影中、太陽が雲に隠れたりしていますので、若干色合いに統一が無いのもご容赦。

絞り開放
使用したレンズは純正のズームレンズ 80-160mm F4.5です。45-85mmに比べるとシャープネスの点で負けているように思いますが。
さすがに絞り開放では甘いですね。風景写真では使えそうもありません。

絞り f8
一段半ほど絞るだけでガラッと変わりますね。

絞り f11
あまり大きな変化はないようです。

絞り f16
このレンズ、f8からf16の間に目立った画質変化は感じませんですね。変わるのは被写界深度という事で。
PENTAX 645用のレンズは当初日本製でしたが、途中からベトナムで組み立てられるようになりました。私のは中古購入ですが、ベトナム製です。果たして、私所有のレンズがアタリなのかハズレなのかは分かりませんが、多分メーカー基準はきちんとクリアしているとは思います。

絞り f32
これはもう、回折の影響が完全に現れています。所謂小絞りボケが見られますねぇ。こうなるとf22の写真を取り忘れたのが痛恨の極み。(笑)
高画素カメラ、被写界深度を稼ぎたくてもあまり絞り込む事が出来ないというジレンマに陥ってしまいますね。こういう点はセンサーが大きいカメラが不利となってしまいます。大判みたいにアオリが使えると良いのですが。
今回の検証を見た時、シフトレンズがあればなぁ・・・と実感致しました。もっともデジタル対応のシフトレンズがいざ発売されても相当高価になるでしょうけど。

この日、入る時はスムーズに入ったのですが、帰りが大変でした。駐車場から海岸通まで大渋滞になりまして、出るのに30分くらい掛かりました。お盆休みで他県からの車がかなり来ていました。大さん橋は飛鳥 IIが入っていましたからねぇ。
今日はこれからPENTAX 645Dや645Z、はたまた他の中判デジタルカメラの購入をご検討されていらっしゃる方の為に回折現象の検証結果をご報告致しました。
え? 誰が中判デジタルカメラなんか買うか!・・・って。(^^;
PENTAX 645D
smc PENTAX-FA645 45mm F2.8
smc PENTAX-FA645 80-160mm F4.5
最近のコメント