私の愛聴盤 第16回
It Could Happen to You:
CHET BAKER Sings
1. Do It the Hard Way
2. I'm Old Fashioned
3. You're Driving Me Crazy
4. It Could Happen to You
5. My Hert Stood Still
他
チェット・ベイカー(vo, tp)
ケニー・ドリュー(p)
サム・ジョーンズ(b)
ジョージ・モロウ(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
ダニー・リッチモンド(ds)
1958年、ニューヨークで録音
ビクター エンタテインメント VICJ-41544
今日は私の愛聴盤をご紹介させて頂きます。トランペット奏者でありながら、自身ヴォーカルも録音しているチェット・ベイカー(1929-1988)のアルバムです。
ウエストコーストを代表するジャズプレイヤーでありましたが、薬に手を出したがために逮捕療養を繰り返していたそうです。しかし、当時録音されたアルバムは素敵なものが多いですね。以前は苦手だったチェット・ベイカーのヴォーカルも、どういうわけかここ2年くらいは好んで聴くようになりました。
チェットの声質は中性的と評されるようですが、まさに男性的でもなく、もちろん女性的でもない、少々抑揚のない歌い方とも相まって、好き嫌いがハッキリするヴォーカルだと思います。前述したように私も以前はどちらかといえば苦手だったのですが、好みというのは変わるものですね。
さて、このアルバムですが、私の大好きな曲「It Could Happen to You」が入っている事もあって、繰り返し聴いて楽しんでおります。車を運転している時などもカーステレオで聴いていますし。何より、歌の合間合間に聞かれるチェットのトランペットがまた良いですねぇ。
5曲目「My Hert Stood Still」に於けるマイルス・デイビスを思わせるミュートプレイなど実に良いです。その後に続くケニー・ドリューのピアノがまた最高にスイングします。このアルバムではケニー・ドリューが要とも言って良いほど実に素晴らしいピアノが聞けます。
チェットのミュートプレイは6曲目も続きますが、勿論オープンで吹いている時も私は好きであります。リー・モーガンのようにバリバリ吹きまくる人ではありませんが、自身のヴォーカルともマッチした音色です。
カムバック後は日本でも公演を行ったものの、1988年5月、アムステルダムのホテルの窓から転落死したそうです。原因は不明との事。プライベートな事はともかくとして、残された録音を私はこれからも楽しんで行きたいと思っております。
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おはようございます。
好みって変わるものですよね。
音楽も、本も、映画も、以前は避けていたものに手を出したりすることがよくあります。
これからも思ってもいないものに興味が向くかも知れないと考えるとちょっと楽しいですね^^
中性的な声質というのはどんなものなのでしょう、想像がつきません^^
投稿: kouko | 2015年1月19日 (月) 06時51分
わ~い、チェット・ベイカー大好きです。
このアルバムは、私も、持っていますよ。
今、聴きながら、コメ書いています。(=^・^=)
チェット・ベイカーは、甘いマスクと声で、若い頃、女性に人気だったそうですよ。
私もこの時代に生きていたら、‘追っかけ'をしてたかもしれないと思うくらい好きです。^^;
トランペットの演奏家ですので、4ビートを歌う時のノリが良いんですよね~。
バラードを甘~い声で歌われると、痺れます。^^;
ケニー・ドリューの軽快なノリのピアノは、チェット・ベイカーの演奏を邪魔することなく輝いています。
久しぶりにこのアルバムを聴きました。
いい曲ばかりですね。良いアルバムです。(^^)
投稿: Maru | 2015年1月19日 (月) 07時05分
koukoさん、こんばんは。
おっしゃる通りですね。
音楽は最たるものだと思います。
中性的声質、なかなか言葉で表現するのは難しいですね〜。聴いていると時に女性の声に聞こえる時もあるのですよ。
投稿: KONDOH | 2015年1月19日 (月) 19時52分
Maruさん、こんばんは。
おお〜・・・、このアルバムをお持ちなんですか!
嬉しいですね〜〜^_^
自分が記事にした音源をお持ちの方ってあまりいらっしゃらないですから。
チェットは二枚目ですから、若い時はさぞかし女性に持てたでしょう。^ ^
Maruさんもお熱に・・・^o^
ヴォーカルだけでなく、トランペットも良いですよね。
ケニー・ドリューのピアノが実に素晴らしい!
繰り返し聴いても飽きがこないです。
投稿: KONDOH | 2015年1月19日 (月) 20時04分
こんばんは。
チェット・ベイカーの歌の魅力というは、刹那的でちょっととらえどころのないようフレージングのとり方がホーン楽器のように歌うからなのかもしれませんね。前回のヘレン・メリルのように。
お持ちだと思いますが、「チェット・ベイカー・シングス・アンド・プレイズ」のはかなさも良いですね。
投稿: yymoon | 2015年1月19日 (月) 22時19分
yymoonさん、こんばんは。
チェット・ベイカーのヴォーカルは或る意味実に個性的ですよね。
確かにとらえどころのない・・・という表現が当てはまると思います
ご紹介のディスクも勿論持っておりますが、私はどちらかというと今日記事にしたディスクの方が好みなんです。
投稿: KONDOH | 2015年1月19日 (月) 23時00分