LEICA X2 and FUJIFILM X100
極めて安直なテストですが、ライカ X2と富士フィルム X100とを同じ被写体で発色の違いを比べてみました。
X2もX100もレンズ固定式のコンパクトカメラで、APS-Cセンサー約1,600万画素、おまけにレンズもフルサイズ換算35mm相当の画角を持つ単焦点レンズ搭載と、実に良く似た仕様です。ドイツ人と日本人の色作りの違いが見られるのではないかと。
前述したように、手持ちでの安直なテストですから、あまり真面目になってご覧にはならないようお願い申し上げます。(^^;
違いが分かりやすいJPEGで撮影、リサイズのみです。厳密にはマニュアル露出で絞り、シャッターとも合わせた方が良いわけですが、今回は絞り優先AEでの撮影です。一応、両社の癖が分かるかも。
先ずは街のウィンドウディスプレイです。
よく言われる事ですが、ライカの発色はやはり渋いです。左側、街路樹の緑やディスプレイの赤を比べて頂くと違いが顕著ですね。
カラーの設定は両者メーカーデフォルトで、X2はフィルム設定が標準、X100はフィルムシミュレーションモードが「PROVIA : スタンダード」です。
富士フィルムさんは木々の緑を実際より鮮やかに見せようとしていますね。現物の色はライカの色作りの方が近いです。空の調子もかなり違います。
でも、一般的には富士フィルムさんの色の方が好まれるのではないかと思います。
こうして見るとX2はアンバーがやや強いようですね。ここでもX100の方は緑鮮やか。
ちなみにX2のベース感度は ISO 100、X2は ISO 200です。
終わりかけていたオニユリです。絞りはX2に合わせてF2.8で撮影しておりますが、X100の開放値はF2なので、一段絞っています。
絞り優先AEで撮影していますが、X2の方は空の明るさの影響でX100よりややアンダー目の露出になっていますので、X2の露出計の癖が分かりました。
ここでも青空の発色が大きく違います。やはりX2はややアンダーになっていますので、ここではほんの少しプラス側に補正する必要がありそうです。
しかし、その分を考慮しても、両者発色は全然違います。これはもう・・・人それぞれ好みの問題ですね。
え? 私はどちらが好みかって・・・?
ご想像にお任せします。(笑)
ただ、富士フィルムさんからX-T1とX-T10をお借りして撮影した時に感じていた事、それが今回の撮り比べでも同じだと、自分なりに確認出来ました。
ただ、普段は基本的に私はRAW撮影です。
ところがX2はRAWのみの撮影が出来ないのです。RAWに設定すると、自動的にRAW+JPEGになってしまうのです。という事は、ライカ社はJPEGに余程自信があるという事なのでしょうね、多分。
LEICA X2
Elmarit 24mm F2.8 ASPH.
FUJIFILM X100 BLACK Limited Edition
FUJINON SUPER EBC LENS 23mm F2
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