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2015年11月27日 (金)

映画「007/サンダーボール作戦」

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007/サンダーボール作戦(1965年、シリーズ第4作)

イオン・プロダクション製作

原作 : イアン・フレミング(元MI6情報部員)
音楽 : ジョン・バリー
主題歌 : トム・ジョーンズ
監督 : テレンス・ヤング

出演 : ショーン・コネリー、クロディーヌ・オージェ、アドルフォ・チェリ、ルチアナ・パルッツィ、バーナード・リー、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェル 他

007シリーズの最新作「007/スペクター」が12月4日から全国一斉公開されますので、今日は旧作を採り上げます。ご存知ない方のためにご紹介しますと、タイトルに使われている「スペクター」とは007シリーズ初期に登場していたボンドの宿敵である国際的犯罪組織の名前なんです。

第1作「ドクター・ノオ」ではノオ博士が組織の名前を言うだけに終わりますが、第2作「ロシアより愛をこめて」では、スペクターの首領(顔は見せず)が部下に対し、ノオ博士の仇討ちのためボンドを辱しめて暗殺する事を命じるわけです。

第3作「ゴールドフィンガー」では一旦スペクターはお休みし、今日ご紹介する「サンダーボール作戦」でいよいよ全貌を現す事になります。

月曜日の休日、「サンダーボール作戦」をまた見てしまいました。Blu-rayディスクですけど。今見直しても、とても半世紀も前に製作された映画とは思えません。全然古く感じませんです。

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スペクターの会議室

映画はメインタイトルの後、スペクターの会議の模様から始まります。

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部下たちによる作戦の成果報告があった後、幹部のエミリオ・ラルゴ(アドルフォ・チェリ)から原子爆弾2発を積んだNATO(北大西洋条約機構)の訓練機を乗っ取り、NATOに対し1億ポンドの金塊を要求するという作戦計画が明かされる。

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この会議時、顔を隠しているのがスペクターの首領。しかし、本作でも如何なる人物なのか明かされません。その名前すら。

で、日本が舞台となった第5作「007は二度死ぬ」で、ようやくボンドの前に顔を見せ、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルドと名乗ります。

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英国秘密情報部(MI6)の会議室

原爆搭載機を奪われ、米英協力して行方不明となった原爆搭載機を捜索する事になり、英国情報部でも最高責任者Mから00(ダブルオー)要員に指令が下るわけです。

椅子が九つ有りますね。ダブルオーナンバーは001〜009まで9人居る事がこのシーンから分かります。^_^

007が一番最後に遅れて入ると、Mから遠回しに嫌味を言われるのですが、ちょっと笑えます。
で、ボンドは或る手掛かりからバハマのナッソーに向かうのです。

この映画はマイアミビーチなど、海のシーンが中心で、透明度の高いその海が実に綺麗です。それを見るだけでもこの映画を見る価値はあると思います。

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詳しいストーリーはもし「見てみようか」、と思われる方がいらっしゃった時のために省略しますが、クライマックスは奪われた原爆を取り返そうとする米国海兵隊とボンド、そしてスペクターとの海中での合戦です。

何しろ海中での撮影です。相当時間が掛かったものと思われます。余程綿密な打ち合わせがないと撮影出来ないでしょう。

原爆を海中で運ぶ水中戦車や一人用の水中スクーター。これらは皆原作に登場してまして、映画のためにわざわざ作ったのですから、凄いです。一番驚くのがラルゴが乗る二つに分離する大きなヨット、ディスコ・ボランテ号です。これも原作通りヨットを造ったのですから、何ともスケールの大きな映画です。

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海中での争いの際、大きなサメが突撃して来るシーンは迫力があります。この映画はサメが至る所で出て来ますよ。^_^;

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さて、やはり007シリーズはここから始まって欲しいですね、ダニエル・クレイグからの新シリーズはエンドタイトルの直前に登場するようになってしまいましたから。

そのクレイグ版ボンドから007も新シリーズとなったわけですが、「カジノロワイヤル」と「慰めの報酬」でボンドの敵が常に我らの「組織」という言葉を発していたので、私は「組織って、もしかしたらスペクターの事?」と、期待を込めて思ったものでしたが、最新作のタイトルはズバリ「スペクター」でした。^_^

やはりボンドの宿敵はスペクターでないと面白さが半減です。そのスペクター、第8作以降は登場していません。その理由を書き記すと長くなるので割愛しますが、「サンダーボール作戦」で映画製作に携わっていないのに、一応プロデューサーとして名前だけクレジットされているケビン・マクローリー氏との訴訟問題が関係しています。

今回ようやく再登場となるスペクター、最新作ではどういう形で登場するのか、ファンとしてはとても楽しみです。「サンダーボール作戦」でラルゴとフィオナ(ルチアナ・パルッツィ)がしていたスペクター党員を現す指輪が最新作の予告編にも出ていましたので、過去の作品との繋がりが果たしてあるのかどうか・・・?

ちなみに原作者のイアン・フレミングは実際に英国の情報部員だった人で、職務を引退後、自身の経験などを元に007シリーズの小説を書いたわけですが、原作には各国の情報組織や幹部が(当時の)実名で書かれているのでリアリティがあります。特に冷戦時代の敵国だったロシアについては実に詳細に記述しています。

また、大きな犯罪組織も実名で登場します。やはり本職だった人が書くものは凄いですね。ですからスペクターもひょっとしたら実在の組織?
なんて思ってしまいます。^_^;

そうそう、「サンダーボール作戦」でフィオナ役を演じるルチアナ・パルッツィというイタリア出身の女優さん。凄い美人で大変色っぽいですねぇ。(*^_^*)

後一つ。Mの秘書であるマネー・ペニー(ロイス・マクスウェル)とボンドとのコミカルな会話がショーン・コネリー時代の作品では面白かったです。初期作品の中での、一服の清涼剤です。^_^

※ 劇中の映像写真は、市販Blu-rayディスクから借用させて頂きました。

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コメント

おはようございます。
お正月映画で、007シリーズの最新作が公開されますね。
楽しみです。
私は、ダニエル・クレイグの「カジノロワイヤル」から観ていて、過去の経緯をあまり知らないのですが、一話一話、完結しているので、楽しめています。(^^)
半世紀も前に製作された映画とは思えないくらい全然古く感じないのですね。
過去の映画を観ようと思わなかったのは、古さを感じるだろうと、思っていたからです。
水中での戦いが面白そうですね。
お正月の休みにでも、ゆっくり観てみようかしら。(^^)
いつも、楽しい情報提供をありがとうございます。m(__)m

おはようごさいます。
007シリーズ最新作【007/スペクター】
もうすぐ公開ですね\(^o^)/
私は007は観ているのですが、映画館では一度も観た事がないのです。ですから、最新作は映画館で、しかも音響効果が抜群の映画館へ行こうと思っています(^o^)v
今日のKONDOHさんのブログを拝見して改めて分かった事が沢山ありました(^o^)ありがとうございます♪m(__)m
これをふまえて、最新作を観に行ったら最高に楽しめます(*^ー^)ノ♪
今から楽しみでワクワクしてます♪ルンルン♪

新作の格闘シーンが、ロシアより愛をこめてのオマージュらしいので、早速観ました。物語のテンポが、アクションものなのにゆったりで、よく見るとロールスロイスにクーラーが付いていないことも判明し、面白かったです^^
新作の公開が楽しみですね!

Maruさん、こんばんは。
はい、最新作がお正月映画として公開されます。
3年振りの新作、楽しみですね。(^^)
Maruさんはダニエル・クレイグからご覧になっていらっしゃるのですね。
クレイグのボンドは従来のイメージとはかなり違います。当初、自分のボンドイメージとはかなりかけ離れていた(小説のイメージとも)ので戸惑いがありましたが、最近は慣れました。(^^;
クレイグのボンドを定着したように思います。
でも、原作を生かした作品は初期のショーン・コネリー時代ですので、是非レンタル等でご参考までにご覧頂きたいと思います。

寅さん(^^)、こんばんは。
最新作、来月4日から全国で公開されます。
本国のイギリスではすでに10月に。アメリカでは今月から公開されています。日本は正月に合わせたのでしょうね。
寅さん(^^)は劇場ではご覧になっていらっしゃらないのですか。このシリーズは是非劇場の大きなスクリーンで一度ご覧頂きたいです。
最新作は劇場までお出掛けくださいませ。m(_ _)m
音響に驚かれると思いますよ。(^^)

スカルピアさん、こんばんは。
ロシアより愛をこめてのオマージュが新作にあるのですか。それは楽しみですね。
ロールスロイスにクーラーが付いていない。
さすが車にお詳しいスカルピアさんらしい着眼点です。(^^)
新作、楽しみですよねぇ・・・(^^)

ルチアナ・パルッツィ、、、私も大好きです(^_^;)
特にバスルームで「何か身につけるものを取って下さる?」、でボンドがハイヒールを渡すシーンは大好きです(^^;)

恥ずかしながら最近の007は見たことがありません^^;
私の中の007は、ロジャー・ムーアまでです。^^;
夢がありましたね~。特撮もそうですがアイデアが素晴らしいかったと思います。これぞ映画の醍醐味・・って感じでした。^^

ボン村上さん、こんばんは。
おお・・・村上さんもルチアナ・パルッツィがお好きでしたか!
バスルームのシーン、笑ってしまいますよね。
ショーン・コネリー時代はああういウィットに富んだユーモアが最高です。(^^)

H.Oさん、こんばんは。
最近の007はご覧になっておりませんですか。
大分路線が変わりました。今の作品はやや007シリーズとは思えない感じも多少あります。
ロジャー・ムーア時代ですと少し前になりますね。すでにその後のボンド役も現在が3人目になります。

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