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2015年12月15日 (火)

映画「007は二度死ぬ」

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007は二度死ぬ(原題 : YOU ONLY LIVE TWICE)
(1967年公開、シリーズ第5作)

製作 : イオン・プロダクション
(ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ)

原作 : イアン・フレミング
音楽 : ジョン・バリー
主題歌 : ナンシー・シナトラ
監督 : ルイス・ギルバート

出演 : ショーン・コネリー、丹波哲郎、若林映子、浜美枝、ドナルド・プレザンス、島田テル、カリン・ドール、バーナード・リー、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェル 他

またまた超〜古い007映画のご紹介です。雨の日曜日、実はまた市販のBlu-rayソフトでこの映画を見ました。(^^;

ご存じない方のために申しますと、24本作られたシリーズの中で、唯一日本が舞台となった作品なのです。劇中、日本語も幾つかのシーンで聞こえて参ります。

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物語はジェイムズ・ボンドが暗殺されるシーンから始まります。もちろん敵国を欺く偽装ですが。

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このシリーズはボンドの上司、"M"の秘書であるミス・マネー・ペニーとのコミカルな会話が私は好きなんです。現在のダニエル・クレイグになってからはこういうシーンが無くなって、非常に残念です。

ロイス・マクスウェル演じるミス・マネー・ペニーは品があって良かったですねぇ・・・(^^)

これは日本に向かった英国海軍潜水艦でのワンシーンです。「自分の葬式」のために潜水艦への到着が遅れたという笑える演出。

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ところでこの作品、原作の小説とは似ても似つかぬストーリーになっています。当初原作を生かした脚本を書き上げたものの、製作者が日本に来てみると原作に描かれた日本とあまりの違いに驚き、改めて映画用の脚本を新規に書き直したとの事です。

原作者のイアン・フレミングは1950年代の日本を見て小説を書いておりますので、東京オリンピックを境に近代国家として経済が発展していた映画製作当時の日本とは、それはもう違いが大き過ぎたでしょうね。

映画は米ソの宇宙ロケットが突如行方不明となる事態が発生。ロケットがどうやら日本付近に降りている事を英国情報部がキャッチし、日本へボンドが派遣されるところから始まります。

国技館で日本の情報員、アキ(若林映子さん)と接触。ちなみに国技館でのこの撮影、観客はすべて一般募集したエキストラだそうです。当時の人気を物語っていますね。(^^)

若林映子さん、お綺麗ですね。手前大きな背中がボンド。

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ロケットが降りたとみられる地点付近を情報部の"Q"が持参した組み立て式の一人乗りジェットコプターで探索中、スペクターのヘリコプターから攻撃を受け、空中戦が始まります。

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このシーンで流れて来るのがオリジナル・バージョン(第1作、007/ドクター・ノオ)のジェイムズ・ボンドのテーマ。これがもう・・・映像にピッタリ嵌って、見ている私はアドレナリンが・・・(笑)

ロケ場所は阿蘇山などが使われています。この一人乗りジェットコプター、個人所有のものを借りて映画に使ったそうです。ですから実際の操縦は所有者ご本人です。

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捕らわれたボンドの前に、初めて顔を見せるスペクターの首領、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド。

しかし、山の火口下に作られているという設定のスペクターのロケット基地。このセットが凄いです。如何にもお金が掛かっている事が映画を見ると分かります。プロダクションがロンドンに持っている広大な屋外スタジオ(通称007スタジオ)にセットを組んでの撮影。

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ロケット発射準備中に流れるジョン・バリーの音楽がまた素晴らしく、緊張感が嫌がうえにも高まります。

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ヘリコプターが降りた火口を調べるボンドと日本の情報員、キッシー鈴木(浜美枝さん)。

ネタばらしをしちゃいますと、浜美枝さんは英語がまったくダメ。ロンドンで特訓を積んだものの、プロデューサーからダメ出しされ、丹波哲郎さんに日本へ帰るよう促したそうです。ところが浜美枝さんが「日本へ帰るくらいならここ(滞在先のホテル)から飛び降りる!」と丹波哲郎さんを脅したそうです。(徹子の部屋での丹波哲郎さんの談話)

仕方ないので、プロデューサーは若林映子さんと役を入れ替える事にしました。当初は若林映子さんがキッシー・鈴木役だったのです。この役の方がセリフが少ないからだそうですが、更にダメ押しで浜美枝さんのセリフはすべて吹き替えにする事に決定。ですから劇中で浜美枝さんが英語で話すシーンは本人の声ではありません。(^^;

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日本の情報部長、タイガー田中(丹波哲郎さん)率いる精鋭部隊がスペクターの基地に総攻撃するシーンです。

とまぁ、詳しいストーリーは省略しましたが、お話し自体は荒唐無稽とも言うべき作品で、本来持っている原作のイメージからは遠く離れた映画的効果を考えた作りになっています。しかし、プロデューサーはこれを反省し、次回作「女王陛下の007」では原作を見事に生かした優れた作品に仕上げました。

劇中、ボンドカー(若林映子さん運転)として登場するのはトヨタ 2000GTです。今見ても古さを感じさせない素晴らしいデザインのスポーツカーだと思います。
スペクターの一員、大里(島田テルさん)が経営する「大里化学」の本社ビルに使われたのが「ホテル オークラ」です。

銀座通りも出て来ますが、まるで東南アジアの国のように見えます。(^^;
タイガー田中の移動手段は専用の地下鉄。そうそう、第1作からこの第5作まで、エンドシーンは海や川など、必ず水のあるところで終わっているのが面白いです。(^^)

本作のラストシーン、その水のあるところで終わるのですが、なかなか笑えます。(^^)v

テレビ放送の日本語吹き替えでは"M"の指示に対し、マネーペニーが「ひっぱたいてやりますわ」で終わったのがとても印象的でした。その理由はこの作品をご覧頂ければお分かりになります。(^^)

※ 劇中の映像写真は今回も市販Blu-rayソフトから使わせて頂きました。

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コメント

おはようございます。
007に、日本で撮影された作品があるのですね。
4枚目は、お相撲のシーンですね。(^^)
日本の文化も交えながらの映画、興味津々です。(^^)
銀座通りは、まるで東南アジアの国ですか?
「ブラック・レイン」も「え?」って感じでしたよね。^^;
ネタばらしも読ませていただいて、この作品を観てみたくなりました。
お正月休みは、私も映画三昧できればいいなぁ~(^^)

こんにちは。
「007は二度死ぬ」私も観た事があります!
東京を中心に撮影したのでしょうか、当時の東京タワーやホテルニューオータニ、銀座四丁目の交差点など・・東南アジア(笑)なるほどです!
私が面白いなぁ~と思ったのは、丹波哲郎さんが日本の公安のトップを演じていますが、その移動手段が丸の内線?の車両だったり、公安所属の特殊部隊が忍者だったり(笑)
今回「007は二度死ぬ」の更なる詳しい情報をKONDOHさんが教えてくれたので、これを踏まえて観たら、また発見や面白さが倍増しますね(^o^)v 本当に奥が深いです!ありがとうございますm(__)m

Maruさん、こんばんは。
「007/スペクター」をご覧になられたとの事。ブロフェルド、こちらの役者さんと比べるとどういうご感想を持たれるのか関心があります。(^^)
こちらの作品は日本が舞台ですから、撮影された当時の日本を知る意味でもご覧になられると良いかもしれません。
国技館のシーン、相撲の取り組みでぶつかった時の音がリアルですよ。
そういえば「ブラック・レイン」で描かれた大阪の街も日本とは思えなかったですね。わざとそうした演出をしているのか・・・。
ネタばらし、数年前に丹波哲郎さんがお亡くなりになった時に、「徹子の部屋」で丹波哲郎さんの回の再放送があったのです。なかなか面白い話が幾つか出ていました。(^^)

寅さん(^^)、こんばんは。
この映画、ご覧になられましたか。
日本が舞台という事で、なかなか興味深い作品ですね。
ホテルニューオータニにしてみれば、大変な宣伝になった事と思います。世界中の人が見ているわけですから。
丹波哲郎さん演じるタイガー田中の移動手段。面白いですよねぇ・・・。良くああいう事を考えるものと思います。(^^)
メイキングを見ますと、撮影の合間に浜美枝さんが堂々とタバコを吸っているところが映っているのですが、その堂々とした度胸が自殺騒ぎを平気で引き起こすのか・・・と、思ってしまいました。(^^;

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