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2016年1月13日 (水)

私の愛聴盤 第19回

Beetho9

ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱」

グィネス・ジョーンズ(S)
タチアナ・トロヤノス(Ms)
ジェス・トーマス(T)
カール・リッダーブッシュ(Bs)

カール・ベーム指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

独グラモフォン 474 693-2(輸入盤)

久々、音楽の話題です。
日本では毎年暮れ、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」がプロ、アマ問わずコンサートで演奏されるのが定番となっておりますね。これは日本だけの風習らしく、欧米ではこういう事はないそうです。

欧米では何かの記念の時にこの曲が演奏されるようです。一例を挙げますとクラシック音楽ファンならご存知だと思いますが、往年の歴史的名指揮者フルトヴェングラーがバイロイトで指揮したこの曲のライヴ盤がその激的な演奏の素晴らしさから、歴史的名録音として残っておりますね。

その録音は戦後初めて復活なったバイロイト音楽祭を祝して、フルトヴェングラーがバイロイト音楽祭管弦楽団を指揮した演奏です。バイロイト音楽祭はワーグナーの作品だけを演奏する音楽祭であるにも関わらずベートーヴェンが演奏されたのは、やはり記念的なバイロイトの復活だったからなのでしょうね。

であるなら演奏する曲目はベートーヴェンの第9しかないだろう・・・という事でしょうか。

さて、暮れの年中行事であるベートーヴェンの第9交響曲の演奏会ですが、近年私はコンサート会場に足を運ぶ事なく、自宅でCDを聴いて年を越す事になっています。

で、昨年暮れ(つい二週間ほど前ですね)に聴いたCDが、今日ご紹介するカール・ベームの演奏でした。激的な解釈の第9を聴きたいなら前述したフルトヴェングラーのバイロイト盤ですが、曲そのものをじっくり味わいたいならこのカール・ベーム盤を先ず一番に私はオススメしたいです。

カール・ベームはスタジオ録音と演奏会とのギャップが比較的多い指揮者だと思います。ギャップと申しますのは、演奏会(ライヴ録音)では結構「燃える」演奏を聴かせてくれるのに、レコード化を目的としたスタジオ録音では平凡な演奏が比較的多いという意味です。

ところが、今日ご紹介するCD BOXはベートーヴェンの交響曲全集ですが、第5番「運命」と第6番「田園」、そして今日の第9番「合唱」はスタジオ録音ながら実に素晴らしい演奏を聴かせてくれます。中でも「田園」に関しては未だにベーム以上の演奏を聴いた事がないです。全くもって超絶的名演と称して良いと思います。

あ、今日は第9の方でした。(笑)
この第9ですが、私は今までに何回、いや何十回となく聴いています。そのくらい感動的な演奏なのです。今日はあまり細かい事は申しませんが(笑)、第一楽章、第二楽章ともウィーン・フィルの合奏能力も含め、見事な演奏を繰り広げています。

続く第三楽章、これがまた涙が出て来てしまうくらい実に美しい演奏なのです。ウィーン・フィルの弦がどういう賛辞をあげたら良いのか分からないほどの美しい調べを聴かせてくれるではないですか。とかにく黙って聴いてください。(笑)

いよいよクライマックスの第四楽章です。多分、学校の音楽教材として歌った経験があるかと思いますが、「喜びの歌」が歌われる最終楽章です。

ここで歌っている四人のソリストがまた四人とも素晴らしい声を聴かせてくれます。特に私が気に入っているのがソプラノのグィネス・ジョーンズです。過去、第9交響曲のソリストはその時代時代を代表する名歌手が歌っておりますが、中でもソプラノに関して私はグィネス・ジョーンズが一番気に入っています。

四重唱にグィネス・ジョーンズが入ってくると、私は鳥肌立ってしまうのです。本当に素晴らしいと形容して良い名唱だと思っています。
ジェス・トーマスもカール・リッダーブッシュもバイロイト音楽祭で活躍した歌手たちで、ここでもまた優れた声と歌いぶりです。

カール・ベームの解釈もこれでこそベートーヴェン、という指揮ぶりです。第三楽章のような緩徐楽章を美しく歌ったと思えば終楽章では激的な解釈も聴かせたりと、全く私は不満ありません。終楽章最後の畳み掛けるようなスピード感溢れる解釈はフルトヴェングラー並みに燃えていますよ。

ベートーヴェンといえば私は第一に朝比奈隆さんを挙げるわけですが、朝比奈さんの第9ってどういうわけか今ひとつ燃えきらないのですよねぇ・・・私は。

という事で、私がもっとも安心して聴ける、そして感動出来る第9が今日ご紹介したカール・ベームの演奏です。是非、お聴きになってみてくださいませ。尚、カール・ベームは晩年に同じウィーン・フィルで再録音(ジェシー・ノーマン、プラシド・ドミンゴ等)しておりますが、私は断然こちらの旧盤を推します。

今一度申しますが、本当に素晴らしい感動的な名演奏ですよ!

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コメント

おはようございます。
第9をご自宅で聴きながら年越しをされるのですね。素敵ですね~♪
ご推薦の演奏、KONDOHさんの感動が伝わってくるようです^^
いつもながら聴いてみたいと思わせる推薦文ですね~。
TVで紅白が流れる中、バタバタしている我が家の年越し・・・、
静かにCDを掛ける年越しがうらやましいです^^;

おはようございます。
ベートーヴェンの交響曲は、良いですね。
大好きです。(^^)
第九番、特に、第四楽章は、歓喜に満ち溢れ、素晴らしいですよね。
私、人生で3回、第九の合唱に参加したことがあるのですよ。^^;
寒くなりましたね。
お休みの日はどこにも出かけず、暖かいお部屋でゆっくり交響曲でも聴いて過ごしたくなります。^^;
お勧めのCDのご紹介をありがとうございます。(^^)

こんにちは。
ベートーヴェン交響曲ですね♪
私は中学校の合唱で、歓喜の歌を歌いました。もちろん日本語です(^o^;)
KONDOHさんの熱心な解説と感動のお話を聞いて、当時の音楽の先生がおっしゃった言葉を思い出しました!
『とにかく何度も聴きなさい。そしていつかドイツ語で歌える事が出来たなら、きっと自信と勇気を与えてくれ、崇高な気分になりますよ』と。しかし・・・ドイツ語で歌う事に挑戦していない自分がいます(;_;)
きっとKONDOHさんは、音響効果の素晴らしいお部屋で音楽鑑賞をしてらっしゃるのでしょうね(*´∀`)
私もKONDOHさんお薦を聴いてみたくなりました♪ありがとうございますm(__)m♪


私はクラシックは疎いのですが、第九は歌えます!
長女が高校生時代に父兄参加の第九合唱会があり、半年間かけて習いました。
今でもメロディが流れると歌詞が浮かびます。第九を覚えることは一生の宝物と先生に言われてましたが、正にその通りですね^_^

koukoさん、こんばんは。
正直に申しますと今回は大晦日より前でした。(^^;
ですが、例年大晦日に聴く習慣になっております。
早い話しが暇人という事です。(笑)
主婦としてはお料理の準備等で大忙しだと思います。
CDで音楽を聴いている時間などありませんよね。(^^)

Maruさん、こんばんは。
第九はベートーヴェンの交響曲の中でも一番長いですね。(^^)
ところでMaruさんは第九の合唱にご参加された事があるのですか。
素晴らしいです。それも何と3回もですか!
良いご経験をされていらっしゃるのですねぇ・・・。
まだまだこれからも歌う機会を持てるのではないですか?
私は楽器は出来ないし、歌えもしないし・・・(笑)
ただ、ひたすら聴くだけであります。

寅さん(^^)、こんばんは。
中学の時に歓喜の歌を歌われましたか。
良いご経験ですねぇ・・・。
音楽の先生がおっしゃったという「何度も聴きなさい」という事。
私は楽器が出来ないので、ただひたすら繰り返し聴くだけなんです。或る意味、楽器が出来る方々より音楽を真摯に聴いているのではないかと・・・。少し言い過ぎですかね?(^^)
ドイツ語で歌う事に挑戦していないとの事ですが、私もドイツ語が分かりません。(笑)
でも、言葉が分からなくてもオペラには感動します。(^^)

YOUさん、こんばんは。
そうですか、YOUさんも第九を歌われたご経験があるのですね。
良いご経験をされたと思います。
音楽って良いですよねぇ・・・(^^)

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