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2016年1月24日 (日)

五味康祐「西方の音」を聴く

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故五味康祐氏

作家、五味康祐さんが生前愛用していたオーディオ機器を使ったレコードコンサートを聴いて来ました。以前、五味さんが書き記した音楽、オーディオについてのエッセイを楽しく読んだ折、往年の名スピーカー、タンノイのオートグラフってどういう音がするのだろう・・・と思っていました。

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これらは五味さんがバイロイト音楽祭のFM放送を録音していたオープンリールのテープデッキです。一般人にはなかなか入手出来ない超高級機のテレフンケンとルヴォックス。

エッセイの中に、止むを得ずお出掛けしなくてはならない時、お嬢さんに録音を頼んだ際のお話しが書かれてあって、それが実に微笑ましかったのです。そのお嬢さんの事について、以前記事にした事があります。

その記事はこちらに。

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こちらは独テレフンケンのステレオセット。こんな希少品をお使いの方って五味さんくらいなのでは。

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英タンノイ/オートグラフ

レコードコンサートで使われたオーディオ機器をご紹介します。もちろん全て生前五味さんが愛用されていた機器です。タンノイのオートグラフです。これはスピーカーですよ。^_^

写真は左チャンネル用で、当然右手には右チャンネル用が置かれています。

高さは170cm近くあります。今迄、オーディオ雑誌で往年の名器として掲載された写真を何度も見ていましたが、現物を見るのは初めてです。これを五味さんは1964年に輸入されています。もしかして初の日本人購入者でしょうか?

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独EMT 930st

レコードプレーヤーです。使用カートリッジは同じくEMTのTSD-15という業務用機器であるのに、日本のオーディオファイルに人気のプレーヤー、カートリッジです。今でもビンテージ物を扱うオーディオ店で売られていますね。

ただ、これほどの高級機でもアイドラードライヴ特有のモーターゴロが出る事に少々驚きました。気が付かない人は全く気にならないレベルのノイズですが。

ネットで調べたら某ビンテージショップでこのプレーヤーが販売中でした。売価は程度「美品」で、162万円です。^_^;

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プリアンプはマッキントッシュのC-22、パワーアンプが同じくマッキントッシュのMC-275という、これまた往年の名器、ゴールデンコンビの組み合わせ。

以上のセットで五味さんのレコードコレクションからバッハのブランデンブルク協奏曲第5番、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番、その他を聴きました。

自分の眼前でミニオーケストラが演奏しているかのようなステレオイメージが浮かび上がった事に先ずビックリ。高域は必ずしも私の好みとは少し違いますが、そんな些細な事に有無を言わさないものを感じます。とにかくピアノの音はとても素晴らしいです。

自分の愛聴盤で一度聴いてみたいものですね。

今日は少しマニアックな記事になりましたが、オーディオ好きには内容が分かる記事だと思います。(笑)

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

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コメント

大して知りませんけど、懐かしい名前が出てきました^^
日本のニュースから最近改めてレコードの人気がでてきたとか聞きましたがそうなのでしょうか?
こちらでも根強いレコードファンもしますし、私もレコードが好きなので嬉しいニュースではあります。^^

おはようございます。
以前の記事のリンク先に飛んで、あの和室の風景を思い出しました。
剣豪小説家とオーディオファンの組み合わせ、
意外なようで、何となく納得してしまうような^^
それにレコードコンサートというのも珍しいですね。

こんにちは。
五味康祐さん。私は全く知りませんでした(-_-;)
なので、五味康祐さんのレコードコンサート調べてみました。
練馬区の石神井公園ふるさと文化館分室に保管・展示されているのですね。毎月開催するレコードコンサートは、毎回20人の席を抽選するほどの応募があるそうですね!視聴の際は空調も切られるので7,8月は開催しないと。
五味さんのお部屋とほぼ同じ大きさの視聴室に機器が据えてあるのですね。オートグラフ、170㎝近くもあるのですね( ゜o゜)教えて頂かなければ私、昔の空調機器かと思ってしまいます(^^;)))
30年も手に触れずカビが生えていたLP約900枚を丹念にクリーニングして、まさに五味康祐の愛聴盤そのものが眼前で音楽を奏でていると書かれていました。
練馬区は本当に貴重な文化の保全に務めているのですねm(__)m
音、音響、あの当時にこうした機器で聴く五味康祐さん。音楽を聴く楽しみを知り尽くした方ですね(*´∀`)
KONDOHさん、私また一つ勉強になりました♪

タンノイ、マッキントッシュ...この2ブランドはわかります(笑)昔、昔、一時期凝りましたが、雲上ブランドでしたね。オーディオはフィルムカメラみたいな値崩れはないんですかね...

いつか真空管アンプと往年のJBLスピーカーで音楽聴きながら、撮影した写真を眺めたいです^^;

おはようございます。こっちは寒いです^^;水道が凍結寸前でした。
雪は積もっていませんが、チラチラ降ってます。
大きな箱と小さな箱では、スケール感が違いますよね。居間で映画鑑賞用に
10インチ2発のベース用スピーカーを上杉製パワーアンプで鳴らしています。低域から中音域に少し癖がありますが、映画鑑賞にはもってこいで、冗談で繋いでみたら家内が返してくれなくなりました^^ゞ
自室ではMC-30を愛用しているので、いつかはビンテージの大きなスピーカーを手に入れたい、、、と思ってます。

H.Oさん、こんばんは(こんにちは)。
レコードですが、日本でも人気再燃です。
ニュース番組で報じられていたのですが、2015年度の売り上げ額は前年比五割増しだそうです。
ここ数年、右肩上がりですから今年は更に上がる予想がされています。
レコードを知らない人たちを相手にしたムック本も矢継ぎ早に発刊されているのですよ。

koukoさん、こんばんは。
以前の記事を思い出して頂けましたか。
全く売れない頃、レコード店から流れて来た音楽に立ち止まり、店先で涙を流しながら聴いたそうですよ。
私もそうですが、五味さんにとって音楽は生きて行くうえで、無くてはならないものになっていたのですね。

寅さん(^^)、こんばんは。
五味さんの事、お調べになられましたか。
お調べ頂いた通りでして、現在は五味さんの遺品全てを練馬区が管理しています。
五味さんが亡くなられた後、数年後には苦労を共にした奥様も亡くなられ、一人残ったお嬢様が家に一人で住み、残されたオーディオ装置で父の事を思い出しながらレコードを聴いていたそうです。
その事をお嬢様がオーディオ雑誌に寄稿したエッセイで読みました。
実は生前、五味さんは60歳の方、そしてその方の6歳になるお孫さんを車で撥ね、お二人とも不幸にも亡くなるという事故を起こしております。以後、五味さんは長編小説を書けなくなったようです。
お嬢様が生涯独身を貫いたのも贖罪の意味があったのかもしれません。五味家におめでたい出来事を設けてはならないという・・・。
お嬢様亡き後、遺品はすべて練馬区が譲受し、不動産は国庫に入って競売に出されたそうです。
人生、いつ何が起こるか分かりませんですね・・・(;_;)

YOUさん、こんばんは。
嘗てのオーディオメーカーも今は経営が大変なようですね。
すでにオーディオブームは去っておりますから。
マッキントッシュも今や日本のグループ企業の傘下に入っているくらいで・・・。
真空管は今ブームですね。

スカルピアさん、こんばんは。
西日本は大寒波になっているようですね。お気をつけください。
こちらは寒いですが、今日も晴れました。
映画観賞用に10インチ2発のスピーカーですか?
テレビの音を聞いていた奥様にとっては大変化だったでしょう。
MC-30、マッキントッシュ良き時代の球アンプですねぇ・・・。羨ましいですよ。(^^)

こんにちは。
EMT 930stはそんなに高くなりましたか^^;。
昔、オーディオをやっている頃に欲しかった(927stだったかも)のですが、
さすがに現物を見られる所は田舎には無かったので、
買えませんでした。

もうお金もスペースも無いので、無理だなー。
Nikon D5を買うお金も出てきませんし^^;。

ぽちさん、
930st、現行品だった当時の販売価格がどのくらいだったのか分かりませんが、162万円は私も高過ぎるような気がします。
もっともクラシックカメラもお店毎に評価も価格も違いますから何とも言えませんですね。
Nikon F5、ニコンの一桁機は奇数番号が良い、と言われていますが、デジタルでもその評価は同じみたいですね。

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