
SONY α7 II + SIGMA MC-11
シグマ製キヤノン EFマウントレンズをソニー Eマウントに装着し、オートフォーカス撮影が出来るマウントアダプター MC-11を購入し、早速テストしてみました。撮影場所は雨上がりの羽田空港展望デッキ。
私の持っているシグマ製キヤノン EFマウント 150-600mm超望遠ズームレンズが愛用のSONY α7 IIで使える?
シグマさんの発表から実に楽しみにしていた製品で、お店に予約までしたほどです。ただし、シグマさんはキヤノン純正EFレンズの動作保証はしておりません。あくまでもシグマ製EFマウントレンズのみの動作保証だけ。
ちなみにすべてのシグマ製レンズではなく、現状はこちらに動作保証する一覧が掲載されております。

562mm
現在、オートフォーカスもAF-Sのみの動作保証で、AF-Cは動作対象外との事。確かに上の写真のように、静止している被写体ならまったく問題なくオートフォーカス撮影が出来ます。
オートフォーカスのスピードもまるでソニー純正レンズか? と思うくらい普通に動作しました。

150mm
こちらも搭乗ゲートで駐機状態ですから、ご覧のようにピントは問題ありません。パソコンモニターで等倍チェックしても実にシャープです。AF-Sでは普通に撮影出来ます。

ではと、メーカーが動作保証していないAF-Cでテストしてみました。着陸後、搭乗ゲートへ進入して来る飛行機を連写で撮影。

ゲートへ入る時ですから、飛行機もそれほどスピードは出ていません。この時、カメラの測距点はピコピコ動いていますので、位相差AFが作動しているという事ですね。
で、このくらいの動体では問題なくピントは来ていました。メーカーが保証していないAF-Cモードでも撮影出来ています。

388mm
問題は高速に移動する被写体にオートフォーカスが食いついて行くか、です。メーカーが動作保証していないのですから、撮影結果がピンボケでも仕方ありません。
離陸時の旅客機は300km/hくらいで動いています。その飛行機を果たしてレンズは追ってくれるのか?
如何でしょうか? ルフトハンザドイツ航空機のテイクオフ。この写真、実は等倍チェックすると微妙にピントは怪しいです。(笑)

451mm
これもルフトハンザと同程度のピント具合です。ただ、A4サイズくらいのプリントでは問題ありません。くどいですが、メーカーが動作保証していないAFモードでこれだけ写せれば御の字のような気も。
ところで今回テストに使ったソニー α7 IIは必ずしも動体撮影に強いカメラではありません。ですから動体に強いと言われる同社EマウントのAPS-Cカメラ、α6000やα6300ならもう少し結果は良いかもしれませんので、そこのところも考慮くださいませ。

500mm
このカットはレンズの手振れ補正機能をOFF、カメラの手振れ補正をマニュアル設定し、焦点距離を500mmにして撮影しています。
実は離陸シーンを撮影していると、ピントがかなり甘いカットもあるので、レンズとカメラの手振れ補正が上手く噛み合っていないのかも、と思って片方の手振れ補正を切ったわけです。

600mm
この飛行機はDコースから飛び立っています。距離はおそらく7、8kmくらいは離れていると思います。さすがに距離があるせいか、AF-Cモードで撮影しているものの、等倍チェックでもジャスピンでした。

361mm
こんな撮影はまったく問題ありません。シグマさんは6月〜8月頃にファームウェアのバージョンアップを敢行すると発表しています。ですからそのファームアップ後は更に性能アップするのではないかと思います。
現状は何となく見切り発車のような気も。
ところで誰もが一番気になるのはキヤノン EFレンズを装着した場合、どうなるの? だと思います。
EF 40mm F2.8 STM
EF 50mm F1.8 II
EF 50mm F1.8 STM
以上、三本を試してみました。三本とも問題なく動作し、普通に撮影出来ました。中でも一番新しい50mm F1.8 STMはAFスピードも速かったです。後の二本はごく普通の動作で、不満はありません。
以上、一回目のテスト結果をご報告致しました。
※ 一部写真で右側等が暗く落ち込んでいるのは展望デッキのワイヤー柵の写り込みによるものです。
SONY α7 II
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
SIGMA MC-11
最近のコメント