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2017年12月17日 (日)

私の愛聴盤 第23回

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独グラモフォン 2531 101

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ユニバーサルミュージック UCCG-90655(UHQCD)

ベートーヴェン/交響曲第2番 ニ長調 作品36

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1975年1月、1976年10月、1977年1月、2月、3月
ベルリン・フィルハーモニーザールでの録音

クラシック音楽を聴き始めた当初、交響曲のバイブルとも言うべきベートーヴェンの交響曲全9曲の中で、どういうわけか第2番だけは苦手というか、イマイチ魅力を感じませんでした。何人かの指揮者で聴いていましたが。

ところが或る時、カラヤンのグラモフォン盤(1962年録音)を聴いて、初めて第2番の素晴らしさを知ったのです。クラシック音楽のベテランファンほどカラヤンの音楽(特にベートーヴェン)に否定的になる人が多いですが、私はカラヤンのお陰で第2番の魅力を知ったわけですから、言わば恩人みたいなもの。^_^

で、今日はその録音をご紹介するのですが、その前にカラヤンにとってベートーヴェンの交響曲全集録音三回目(1977年か78年発売?)の第2番から先に採り上げます。

先日発売されたハイエンドオーディオマニア向けの雑誌「STEREO SOUND No. 205」の記事の中に、岡崎哲也氏による「帝王カラヤンのベートーヴェンに挑む(上)」という興味深い記事を見付けました。

この中で氏は1977年のベートーヴェン交響曲全集に触れております。前述したようにカラヤンにとって三回目(グラモフォンでは二回目)の全集録音で、まだアナログテープ時代ですね。その中で氏はCDの発売年(プレス)によって音に違いがある事を指摘しております。

岡崎氏は、独グラモフォン盤(オリジナル・イメージ・ビット・プロセッシング)より国内盤のウルティメイト・ハイ・クォリティ(UHQ)CDの音の方を好まれているご様子。私は何かに興味を持つと自分で試さないと気が済まない性格です。それが災いしてカメラ機材に散財して来たわけですが。(笑)

早速該当のCD(ジャケット写真2枚目)を買って来ました。今年、極力音楽メディアは買わないようにして来たにも関わらず。記事中で氏は「溜息のでるような弦の織物が堪能できる」と感想を述べております。弦楽器の音に人一倍拘る自分としては、これは聴いてみなければ、と思ったのです!

聴き比べる対象のCDは手持ちのもの(ジャケット写真1枚目)です。これはカラヤンのグラモフォン1970年代の全録音を網羅したCD BOXの中からの一枚です。レーベル番号はオリジナルレコードの番号だと思います。

聴き比べた結果は如何に?

僅かな差ではありますが、確かに国内のUHQCD盤の方に弦の艶やかさを感じました。それまで所有していた盤は後付けと思われるエコー成分が僅かに感じられるのと、弦の音が若干、本当に若干ですが、かすれた感じに聞こえます。木管楽器の音色も国内盤の方に優位を感じます。しかし、聴き比べていなければ今迄の盤にも不満はありませんでした。

アナログレコード程ではないですが、CDもレコード会社が違えば、そしてプレス工場が変わればCDの音も変わるという事です。プレス前のマスターを作る過程でエンジニアがミキシングに手を入れている場合もあるでしょう。録音した本国から送られたリマスターに若干の手を加えたりとか。

アナログレコードに関しては独グラモフォン盤と国内盤とでは明らかに独グラモフォン盤の方が音は良かったですが(盤質も)、デジタルはコピーしたものでもアナログのような劣化はありませんから、必ずしも本国盤の方が音が良い(好み)とは言えない事を今回の聴き比べで経験しました。^ - ^

しかしこの録音、足掛け3年に渡っていますね。恐らく1977年は細部の手直しが行われたのではないかと予想しています。パーフェクト主義のカラヤンですから。

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独グラモフォン 138 801

1962年1月、ベルリン・イエス・キリスト教会での録音

さて本題。今日は(も?)記事が長くなりましたが、私がカラヤンによって第2番の魅力を知った録音がこの演奏です。現在はハイレゾ音源も入手していますが、初めて聴いたのはアナログレコードです。

カラヤンの演奏によって「ミニ第9の緩徐楽章」と言っても良い第二楽章の美しさに目が覚めました。よく第1番と第2番はハイドンやモーツァルトの影響がまだ残っていると音楽学者が申しておりますが、私自身はやはり敢然としたベートーヴェンの個性が発揮された一大シンフォニーだと思います。

1977年盤の録音も名演ですが、やはり私はこの1962年盤の方がより好みです。テンポについては1977年盤の方が若干速くなっていますが、どちらも弦楽器と木管楽器の兼ね合いが実に素晴らしいです。ベルリン・フィル全盛期の名演奏と申して良いでしょう。

カラヤンは1980年代に入ってもう一度交響曲全集を録音(デジタル)しています。その他1977年の来日公演ではベートーヴェンの交響曲全9曲の連続演奏会が開かれており、そちらのライヴ盤も近年発売されていますが、いずれにしても第2番についてはカラヤンの演奏を私は第一に好みます。

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コメント

私も、2531のアナログ盤を持っています。3,5,6,7だけですが。1977 NEW RECORDING というシールが貼ってありました。
2度目の全集はSACD盤で持っています。
80年代のデジタル録音のものは持っていないかもしれません。

すみません。上の投稿名前を入れ忘れました。

yymoonさん、こんばんは。
私、実を申しますとカラヤンについては、EMI、グラモフォン、デッカ、RCAはコンプリート・コレクションなのです。(^^;
1977年のベートーヴェン交響曲全集はアナログレコードの箱物で持っていたのですが、CDを持っているからもう手放そうと、最近処分した500枚ほどの中に含まれております。
でも、今考えると1977年盤はアナログ録音だったのですよねぇ・・・。少し後悔。(笑)

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