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2018年4月 6日 (金)

ニューイヤー・コンサート 2018

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ニューイヤー・コンサート 2018

喜歌劇「ジプシー男爵」から入場行進曲
ワルツ「ウィーンのフレスコ画」
ポルカ「浮気心」
喜歌劇「ボッカチオ」序曲
ポルカ「百発百中」
ワルツ「ウィーンの森の物語」
ワルツ「南国のバラ」
ポルカ「雷鳴と稲妻」
ワルツ「美しく青きドナウ」
ラデツキー行進曲
他、全19曲

リッカルド・ムーティ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
2018年1月1日、ウィーン・ムジークフェラインザールでのライヴ収録

Sony Classical
Blu-ray Disc 88985470609(輸入盤)

今年初めての音楽記事になります。
年が明けて、例年私が最初に聴く音楽といえば元旦の夜、ウィーンからの衛星生中継によるテレビ放送の「ウィーン・フィル/ニューイヤー・コンサート」が定番です。

ただ、最近はウィンナ・ワルツで(自分にとって)満足な演奏を聴かせてくれる指揮者がいなくなった事が残念。以前も申しておりますが、私はヨハン・シュトラウス一家のウィンナ・ワルツが大好きで、過去いろいろな指揮者、オケで楽しんで来ています。

古いレコード録音から引っ張り出して来るとクレメンス・クラウス、ウィーン・フィルのコンマスだったウィリー・ボスコフスキーがヴァイオリンを弾きながら指揮をしていた演奏を特に好んで聴いて来ました。ボスコフスキーはヴァイオリンの弓を指揮棒代わりに指揮していて、本当に楽しそうでした。

ワルツが上手いカラヤンも生涯に一度だけニューイヤー・コンサートの指揮台に立ちましたが、残された映像と録音は本当に素晴らしいものです。そして極め付けはカルロス・クライバーですね。クライバーは二度指揮していますが、これまた残された映像は私にとって大のお気に入りです。

で、今年の指揮者はイタリア出身の指揮者、リッカルド・ムーティと聞いて、「あ、これはダメだ!」と、私は聴く前からダメ出ししてしまいました。ムーティがまだ若い頃、英EMIにヴェルディの歌劇「アイーダ」を録音してまして、歌手陣も録音当時の超一流の歌手たちで占められており、期待して聴いたらこれがまぁ・・・とても速いテンポで一気呵成に突っ走るだけ。

それがトラウマになって私はムーティと聞くだけでアレルギーを起こすくらい敬遠しておりました。ところが、昨年のザルツブルク音楽祭での「アイーダ(アンナ・ネトレプコ他)」を映像で見たのですが、これが良かったのです。若い頃の演奏と違い、実に味がありました。

その映像の影響で、ムーティ・アレルギーが少し緩和したようです。(笑)
しかし、さすがにウィンナ・ワルツは無理だろう・・・と思いながら私は衛星生中継を見始めました。

ところがオープニングの「ジプシー男爵」から私はビックリさせられました。いえ、これは良い意味で期待はずれだったのです。とても落ち着いたテンポで曲が進み、「ええ〜・・・これってムーティ?」と、本当に驚きました。

どの曲も、どの曲も、本当に素晴らしい演奏なのです!
いや〜・・・こんなに楽しくニューイヤー・コンサートを聴いたのは何年振りだろう・・・と、思い起こさせるほどムーティの指揮ぶりに酔ってしまいました。

最近発売されたBlu-ray Discで改めて映像を見ていると、ムーティは時折指揮棒を振るのを止めています。恐らく、演奏そのものをほとんどウィーン・フィルに任せていたのではないかと思います。ウィーン・フィルにとっては指揮者がいなくてもウィンナ・ワルツは演奏出来るはずです。それこそお手の物でしょう。

嘗て、レナード・バーンスタインが初めてウィーン・フィルの指揮台に立ち、アンコールで「美しく青きドナウ」を演奏する際、バーンスタインは冒頭だけ指揮棒を振り下ろした後は一切指揮棒を振らなかったという事を何かで読みました。バーンスタイン曰く、「ウィンナ・ワルツは楽員たちの音楽です。アメリカ人の私が口を挟むべき音楽ではない」と語ったそうで、バーンスタインは分かってるなぁ・・・と、私は思ったものです。

ムーティも同じような気持ちだったのかもしれません。私の大好きな「南国のバラ」、久し振りに素敵な演奏に巡り会いました。もちろん「ウィーンの森の物語」も「美しく青きドナウ」も、超名演でした。

ここはテンポを一気に落としてもらいたい! という箇所はそれこそ私の好み通り、ルバートがかかって実に味わい深い演奏を繰り広げてくれました。(笑)

昨年のニューイヤー・コンサートが正直申してガッカリするような演奏でしたので、今年は本当に満足しました。私はBlu-ray Discを購入後、すでに二回全曲を通して視聴しています。そのくらい気に入ってしまったのです。(^^)

CDも発売されておりますので、音楽ファンの方々には是非ご購入してお聴き頂きたいです。多分、映像の方がCDより更に楽しめると思います。お馴染み、アンコール曲で誰もが知っている「ラデツキー行進曲」はホールの聴衆と一緒に手拍子を取りたくなると思いますよ。(笑)

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