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2019年3月 9日 (土)

私の愛聴盤 第27回

2688

シューベルト/ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」

アルフレッド・ブレンデル(p)

クリーヴランド弦楽四重奏団員
ドナルド・ワイラーシュタイン(vn)
マーサ・ストロンギン・カッツ(va)
ポール・カッツ(vc)

ジェイムズ・ヴァン・デマーク(cb)

1977年8月 ロンドンでの録音 CDで発売中

音楽ネタが続きます。先月、アキュフェーズ C-2150を導入してから愛聴盤をあれこれ聴いているのですが、一番驚いたのが今日ご紹介するシューベルトのピアノ五重奏曲で、ブレンデルの旧録音(蘭フィリップス)です。

この録音は蘭フィリップスのアナログレコード、CDと聴き続けて来ている大愛聴盤です。ですからこの録音は、各楽器の響きがすっかり耳(頭)に入っています。C-2150で先ず聴いたのはお馴染みの第四楽章。スピーカーから音楽が聞こえた瞬間、まるで別録音を聴いたかのような錯覚に陥ります。

ブレンデルのピアノがぐっと前に位置し、クリーヴランド弦楽四重奏団員の三名とコントラバスがピアノからやや離れた後方に立体的に明確に聞こえて来ました。おまけにブレンデルのピアノは録音会場に良く響き渡り、反響音をマイクが良く捉えているため、上下の響きが実にリアルなのです。

C-200でもブレンデルのピアノ位置は弦楽器より前に位置しているのはもちろん分かっていましたが、これほどまでに定位が明確ではなかったですし、ピアノの響きの上下はここまで実感してはいませんでした。恐るべしアキュフェーズのプリアンプ、という思いです。

さて、いきなり前段が再生音についての与太話から始まってしまいましたが、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」は、ご存知のように同名の歌曲「鱒(ます)」の旋律を使った変奏曲が第四楽章となっているため「ます」の副題が付いております。

通常ピアノ五重奏曲と言えば、ピアノと弦楽四重奏との組み合わせですが、シューベルトはヴァイオリンを一挺にし、ビオラ、チェロにコントラバスを加えた編成にしていますので、聞こえる音域が独特な五重奏曲になっています。

ブレンデルは後年、デジタルで再録音しておりますが、私はこの旧盤を愛聴しております。録音当時、若手のクリーヴランド弦楽四重奏団員たちはピアニストとしての大ベテラン、ブレンデルのリードに付いて行ったのでしょうね。ピアノ協奏曲のように、ピアノとオーケストラによる丁々発止のぶつかり合い的演奏ではなく、実に聴いていて安心出来る名演奏です。

そうそう、シューベルトのピアノ五重奏曲は山田洋次監督の寅さんシリーズでも挿入曲としてバックに使われた事が私の記憶だけでも二本あります。一本は竹下景子さんがマドンナ役を務めた「口笛を吹く寅次郎」で、映画のところどころで聞く事が出来ます。

本当に名曲です。

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コメント

KONDOHさん、こんばんは。
私の愛聴盤シリーズが続いて嬉しいです。
「ます」は田部京子さんとカルミナ四重奏団のSACDを聴いています。
ブレンデルの旧録音も聴いてみます。
昨日紹介いただいたESOTERICさんのSACD、まめにチェックしていないと売り切れてしまいますね。
次の愛聴盤の紹介、楽しみにしています。

ななさん、こんばんは。
いつもありがとうございます。
プリアンプを替えてから愛聴盤を次々に聴いております。カメラと同じで、オーディオ機器の進歩も今回感じました。
「ます」は田部京子さんの演奏をお聴きになっていらっしゃるのですか。今、某ショップの在庫を調べたらSACDハイブリッド盤があるようなので、早速購入してみますね。
ESOTERICのSACDは独自のマスタリングで、クラシックは中低域重視のように感じます。それとプレス枚数はそれほど多くないようなので、気になるディスクがある時は直ぐに購入する方が良いみたいです。

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