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2019年4月12日 (金)

SACDを楽しむ(4)

2799

プリーズ・リクエスト/オスカー・ピーターソン・トリオ

オスカー・ピーターソン(p)
レイ・ブラウン(b)
エド・シグペン(ds)
TOWER RECORDS PROZ-1115

2018年、本国のアナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化されているSACDです。過去にDSD化されたマスターとは違い、昨年の新規マスタリングです。

この音源は大分前にハイレゾ音源(FLAC 96kHz/24bit)をダウンロード購入して聴いていたのですが、6曲目の「You Look Good To Me」はマスターテープがワカメ(片伸び)になっているため、冒頭のピアノの音揺れが顕著でして、録音年代を考えると仕方ないと思っていました。

ところが、拙ブログでもご紹介した某ショップでの「タワーレコード試聴会」で、この録音の試聴があったのです。タワーレコードさんの担当さんによりますと本国アメリカで、もっと状態の良いマスターテープはないものかと探し、見付けたそうです。そのピアノの音が揺れない状態の良いマスターテープから今回ダイレクトにDSD化して発売されたのが今日ご紹介のSACDです。

私がe-onkyoミュージックからダウンロード購入したPCMハイレゾ音源と聴き比べてみると、タワーレコードさんから発売されたSACDの方が若干音の鮮度も良いです。もちろん指摘したピアノの揺れもありません。録音年代の古いジャズ録音は、「マスターテープ」と言ってもそれが「子」の世代なのか、「孫」の世代なのか分かりませんですからね。親会社が転々としている間に本当のマスターテープが行方不明になる事も実際に有りますし。

このSACDはすべてのジャズファンにお聴き頂きたいです。通常のCD層も記録されているSACD/CDハイブリッド盤なので、普通のCDプレーヤーで聴く事が出来ますのでご心配要りません。

2800

ワーグナー名演集

キルステン・フラグスタート(S)
ビルギット・二ルソン(S)
ジョージ・ロンドン(Br)他

ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
TOWER RECORDS PROC-2199/200

こちらも本年(2019年)、英国でオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化された音源を元にSACDとして発売されました。

クナッパーツブッシュのワーグナーは私にとって唯一無二の存在でありまして、録音が古いとはいえ、オリジナル・アナログ・マスターテープからマスタリングされたSACDとなれば、買わない理由がありません。ブックレットには初出盤のオリジナルジャケット写真も配置されていて、何とも嬉しいSACDであります。

キルステン・フラグスタート、ビルギット・二ルソンという不世出のワーグナー歌手の名唱が聴けます。フラグスタートが歌う、「ワルキューレ」からの「寒い冬の日々に」を聴いていたら、鳥肌が立って来ました。素晴らしい歌唱です。ワーグナーの歌劇、楽劇に於いて、この二人を超えるソプラノ歌手は今だに出ていません(私個人の感想)。本SACDは指揮者共々まさに歴史的名録音と言うべきものでしょう。

2801

モーツァルト/交響曲集

オットー・クレンペラー 指揮
フィルハーモニア管弦楽団
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
TOWER RECORDS TDSA-97/101

このSACDも2019年の最新マスタリング音源が使われています。
クレンペラーが指揮したモーツァルトの交響曲を私はこのSACDで初めて聴きました。楽章によっては私の考えるテンポ感とは異なる演奏も有るとはいえ、久しぶりにモーツァルトの交響曲を楽しむ事が出来ました。

2802

ブラームス/交響曲全集

クラウディオ・アバド 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90192/4

録音年代を見ると、カラヤンがベルリン・フィルとの軋轢で終身音楽監督を自ら辞した頃ですね。この後、アバドが音楽監督に就任するわけですから、興味深い時期の録音です。

イタリア出身の指揮者、アバドのブラームス全集はこのエソテリック盤で初めて聴きましたが、私は第3番が気に入りました。

2803

ブルックナー/交響曲第9番 ニ短調

カルロ・マリア・ジュリーニ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90195

ジュリーニの第9番は旧盤のシカゴ交響楽団を指揮した演奏(英EMI アナログレコード)を聴いて気に入っていたのですが、ウィーン・フィルを指揮したこちらの演奏は更に素晴らしいですね。ブルックナーファンにはお薦めの演奏です。エソテリックさんのマスタリングもブルックナーらしさを感じられ、これは花丸です。(^^)

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コメント

おはようございます。
ピーターソンのこのアルバムは、持っています。
飽きるほど聴いていて、ジャケットを見ただけで、耳から演奏が聴えてきます。(笑)
音が良くなっているのは、ジャズファンには嬉しい情報ですね。(^^)


KONDOHさん、こんばんは。
クナ、クレンペラーが好きなので、これから注文します。
タワーレコードさんの音質に拘ったSACD化は嬉しいですね。

 こんばんは。

 SACDがないので、ジ・オスカー・ピーターソン・トリオのを先ほど、申し込みました。
 到着が楽しみです。

 最低でもあと数枚は、購入したいですね・・・。

Maruさん、こんばんは。
そうですよね・・・、余りにも有名な盤ですからジャズファンなら良くご存知ですよね。
私もジャズ喫茶などで何度も聴いていました。いざ、自分でレコードなりCDの購入を考えた時に、もうピーターソンはいいでしょう・・・と、避けていました。(^^;
ですがハイレゾで登場した時に、それなら買ってみるか、と。(笑)
ところが、記事に書いた曲の冒頭を聴いて「あれ!ワウってる(オーディオ用語)じゃん〜・・・」と思ったものの、半世紀も前の録音だから仕方ないか、と思いました。
そうしたら試聴会でタワーレコードの担当さんが現在発売中のCDを再生し、ピアノの音揺れの無いマスターテープを見つけ出したと話され、そのテープからのSACDを再生してくれたのです。
で、これは買わねば!・・・という事になりました。^_^
レコードのオリジナル盤や初期の日本盤なら問題ないわけですが。

ななさん、こんばんは。
クナとクレンペラーの盤は録音が古いですけど、演奏が良いですからね。
タワーレコードさんは、これからも期待出来ると思います。

pyosidaさん、こんばんは。
オスカー・ピーターソン、ご購入されましたか!
タワーレコードさんからリベートを貰わないといけないなぁ・・・(笑)

昨日We get requests.が届いて以来、ヘビロテで聴いていたところです。
実は子供の頃、ラジオから流れるこの手の「ジャズ」が苦手で^^ゞ
今なら、冷静に聴けるかもと思い、このレコードの録音の評判も参考にして手に入れた次第。やはりトリオなら、ブライアンメルビンのアルバム、ベースはジャコパストリアスの方が好みではありますが、綺麗な楽器の音色に聞き惚れています。

ROCKSさん、こんばんは。
もう、当たり前に有名過ぎる盤ですからねぇ・・・。
ジャズ入門としては聴きやすい盤だと思います。
実は私もCDは購入する気はなかったのですが、ハイレゾ音源が出たので購入したのです。しかし、結果は記事に書いた通りです。^_^

こんにちは。SACDで検索して参りました。
タワーレコードの再発SACDいいですよね。
専らクラシックでしたが、先日ジャズを買い、驚愕しました。
ジョン・コルトレーン「ジョニー・ハートマン~」、「バラード」オスカー・ピーターソン・トリオ「ナイト・トレイン」です。このシリーズ、全部欲しくなる素晴らしい音質ですね

HATAKEさん、こんばんは。
拙ブログをご覧頂きまして、ありがとうございます。
タワーレコードのSACDはクオリティが高くて良いですよね。
ハートマンとのコルトレーン、私も大好きな盤です。
タワーレコードからのジャズSACD、これからも期待できますね。

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