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2019年5月17日 (金)

私の愛聴盤 第29回

2913

モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」

アンネ=ゾフィー・ムター(Vnと指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
2005年7月 ロンドン、アビーロード・スタジオでの録音

独グラモフォン PCM 96kHz/24bit ハイレゾ音源

今日は「私の愛聴盤」をご紹介させて頂きます。
私はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が大好きで、中でも第5番がお気に入りです。以前はアルテュール・グリュミオーの演奏で楽しんでおりましたが、最近はこのムターの演奏を繰り返し聴いています。

音源はCD購入ではなく、ハイレゾ音源をダウンロード購入しています。購入時、「え!? ヴァイオリンと指揮?」と、少々疑問に思ったのですが、実際はコンマスがオケをリードしているのでしょうね(多分)。

しかし、こちらの心配をよそに、ソロヴァイオリンとオケの息はピッタリで何も心配要りません。軽快なテンポに乗ってムターは小気味良く弾いていきます。カデンツァでのソロも素晴らしいです。

2914

ヒラリー・ハーン(Vn)
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
2012年12月 ブレーメンでの録音

独グラモフォン 479 3956(CD 輸入盤)

当初は一番聴く回数の多いムターの演奏のみを掲載するつもりでしたが、ハーンはムターとは対照的な演奏解釈でして、敢えてご紹介する事にしました。

両者、野球の投手に例えて申しますと、ムターの演奏は速球が武器の投手で、バリバリ速球で押しまくって来ます。対してハーンは変化球を巧みに使って攻めて来る投手という感じです。私はどちらも好きな解釈でして、これがクラシック音楽を聴く醍醐味と思っています。

ジャズはアーティストの即興演奏を楽しむ音楽ですが、クラシックは作曲家が書いた譜面をアーティストがどう読むか、これが面白く、そして興味深いところなのです。是非、どちらもお聴きになって頂きたいです。

2915

イザベル・ファウスト(Vn)
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
2015年3月、2016年2月 テルデックス・スタジオ(ベルリン)での録音

独ハルモニア・ムンディ HMC 902230.31(CD 輸入盤)

私、実は古楽器による演奏はあまり・・・好きではありません。古楽器ファンには申し訳ないのですが。では、古楽器による演奏のどこが気に入らないのかと申しますと、モダン楽器の演奏に比べた場合の極端なアーティキュレーションの付け方なんです。

具体的に申しますと、(時に性急過ぎる)極端なテンポ設定、極端な強弱、ノンレガート奏法(古楽器の個性に由来しますが)等、どうも付いていけません。まるでこうした演奏方法がバロック時代やハイドン、モーツァルトの時代の演奏様式なのです、と言わんばかり。しかし、バロック時代やハイドン、モーツァルトの時代の演奏を聴いた人はこの地球上に一人としていないのですから(当たり前)。

古楽器の演奏を広めた第一人者はやはりニコラウス・アーノンクールでしょうね。ヴィヴァルディの「四季」で初登場した時はセンセーショナルな話題になりましたから。

で、番外編としてご紹介するファウストの演奏はイタリアの古楽アンサンブルとの演奏なのです。ファウストもガット弦を使用しての演奏。バックの古楽アンサンブルによる演奏は、モダン楽器による管弦楽で聴き慣れているモーツァルトとは全くと言って良いほど違うのですが、ファウストのヴァイオリンを聴く為に何回もCDを聴いていたら、好きになれない古楽演奏も案外聴き慣れてしまうものですね。(^^;

まぁ、バックの演奏はともかく、ファウストの演奏も上記二人とはまた違った魅力を持っています。興味深いのは各楽章のカデンツァ。聴いた事のない演奏だったので調べてみましたら、チェンバロ奏者のアンドレアス・シュタイアーにファウストが懇願して作ってもらったそうです。カデンツァの事はともかく、古楽ファンの方にはお薦め出来る演奏であります。

今日は例外的に3枚もご紹介した「私の愛聴盤」ですが、今日に限っては「私の愛聴曲」と言うべきだったかもしれません。(^^;
尚、ムターとファウスト盤はヴァイオリン協奏曲全集の組み合わせです。

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コメント

こんばんは
ただ好きな音楽に耳を傾ける時間、よいですね。
いつも流し聴きなので、時々そんな時間を持てたらいいなぁ〜と思います。
バイオリンの音色は大好きです。
機会がありましたら、愛聴曲を聴いてみたいです。^ ^

Maruさん、こんばんは。
申し訳ありません。m(_ _)m
Maruさんは主婦ですから、お仕事を持っていたら家事との両立が大変だと思います。
なかなか音楽と向き合う時間は取れない事と思っております。
その点、男の私は暇人なものですから。(^^;
でも、もしお時間が出来ましたら、たまには音楽とまた向き合ってくださいませ。癒しにもなると思いますよ。

KONDOHさん、こんばんは。
「私の愛聴曲」の紹介、ありがとうございます。
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番は、グリュミオー/デイヴィス盤を聴いています。
KONDOHさんの仰るとおり、色々な解釈、演奏を楽しめるところがクラシックの良いところですね。

ななさん、こんばんは。
グリュミオー/デイヴィス盤、良いですよねぇ・・・。
私もずっと聴いて来ました。
もちろん、これからも今日ご紹介の演奏と合わせて楽しんでいきます。

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